2026年2月27日
For Good STORY

大学生が始めたマジックハウス開業への挑戦:『恩送り』の理念を広めるため、クラウドファンディングに挑んだ理由とは

ジムさんは、中学2年生の頃からマジックを始め、15歳から路上マジックを続けてきた経歴を持つ、福岡県出身、沖縄在住の琉球大学4年生です。

今回、沖縄・那覇市東町で、マジックハウス開業を通じて、「恩送り」の想いが次へ巡る仕組みを実装する場として、For Goodでの挑戦を選びました。

マジックハウスは、ただのマジックを披露する場所というより、マジックをきっかけに、人と人が関わることができる場所です。

本プロジェクトは、目標金額250万円を掲げ、30日間にわたり、実施されました。多くの方が「恩送り」の考え方に共感し、支援者222名から2,837,106円の支援金が集まり、目標を超える結果となりました。

大学生という立場でクラウドファンディングに挑戦されたジムさんに、クラウドファンディング実施の経緯、実際やってみた感想をお伺いしました。

補足)プロジェクトページでは、「マジックバー」という名前であったが、現在は、「マジックハウス」という名前に変更された。

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002209

 

大学生活を送りながら、マジックハウスを運営

現在はどのような活動をされていますか。

沖縄で「マジックハウス」を運営しながら、大学に通っています。大学が終わったらそのままお店に向かい、基本的には毎日営業しています。

マジックハウスでは、ステージ形式ではなく、目の前で楽しむことができるテーブルマジックを中心に提供しています。
マジックハウスは、ただ、マジックを披露する場所というより、マジックをきっかけに、人と人が関わる場を目指しています。

実際に、クラウドファンディングで支援してくれた人が沖縄に来た際に立ち寄ってくれたり、地元の人たちが知り合いを連れて来てくれたりと、プロジェクトをきっかけに生まれた関係が今も続いています。

「恩送り」をコンセプトにしたマジックハウスの設立

どのように、“恩送り”というコンセプトが生まれたのでしょうか。

“恩送り” というコンセプトに至った背景は、旅の中にあります。元々、旅が好きで、ヒッチハイクをよくしていました。

ヒッチハイクをしていると、服をくれたり、食べ物をくれたり、知らない人から助けてもらうことが本当によくありました。
印象に残っているのは、東北をヒッチハイクで旅していたときの経験です。11月頃に沖縄から東北へ行ったため、服装がまったく足りず、とても寒い状況でした。

そのとき、東北の人々は、服を譲ってくれたり、ネックウォーマーをくれたりと、たくさんの人が気にかけてくれました。本当に感謝しています。

ヒッチハイクでの出会いが今の恩送りの起点になったんですね。

そうなんです。ただ、ヒッチハイクは一期一会の出会いであり、その人たちに直接恩を返すことはできません。

そこで、「次の誰かに恩を送る」という形が一番自然だと感じるようになりました。

旅や挑戦をしている人に限らず、誰かに何かを送る機会が増えたら、世界はもっとあたたかくなる。そんな感覚が、「恩送り」という考え方の根っこになっています。

マジックハウスを設立した経緯について教えてください。

決め手のひとつとなったのは、沖縄には、テーブルマジックを体験できる場所がほとんどなかったことです。ステージマジックを提供している場所はあっても、テーブルマジックのように、目の前でマジックを体験できる場所は探しても出てきませんでした。

自分自身、15歳の頃から路上でマジックをしていて、人々の反応を間近で感じることができるマジックが何より好きでした。それを沖縄でも形にできたらと思ったのがきっかけです。

また、大学進学で沖縄に来てから、この場所がとても好きになり、卒業後も関わり続けたいと思うようになりました。
就職という選択肢もありましたが、それよりも自分で場所をつくって、自分や誰かの帰る場所にしたいと思いました。競合が少なかったことも、この挑戦を後押ししました。

マジックハウス設立にあたり目標金額250万円のクラウドファンディングに挑戦

クラウドファンディングを始めようと思った背景を教えてください。

クラウドファンディングは、資金調達の手段というよりも仲間集めだと思って敢行しました。自分の「恩送り」への想いや沖縄でマジックハウスを開くというビジョンを、多くの人に伝えたかったんです。

クラウドファンディングを通じて、支援してくれる人と直接的に関わり、想いに共感してくれる仲間たちとつながることができると感じました。これが新たな仲間づくりの第一歩になると思ったので、この方法を選びました。

また、ファーストゴールを低めに設定できることが魅力で、For Goodを選びました。

学生という立場でクラウドファンディングに挑戦するにあたり、不安や懸念はありましたか。

学生という立場で挑戦することへの不安は、あまりありませんでした。

むしろ、学生でよかったと感じる場面のほうが多かったです。大学生であることを伝えると、それだけで興味を持っていただけることもありました。 

クラウドファンディングにおいても、「学生がここまで本気で挑戦しているなら」と背中を押してくれた方々がたくさんいました。

また、学生という立場だからこそ、フットワーク軽く動けたのも大きかったです。
授業の合間に路上でマジックをしたり、直接人に会いに行って想いを伝えたりと、時間の使い方を自分で調整しながら行動できました。学生であることが、挑戦のハードルを下げてくれていたと思います。

リターンを考えるうえで、いちばん大切にしていたことは何ですか。

今回のプロジェクトを通じて、「恩送り」の想いに共感してくれる仲間を増やすことを大切にしてきました。そこで、リターンでは、「恩送り」の仕組みをいかに広めることができるかを意識しました。

例えば、「恩送りドリンクチケット」は、次にマジックハウスを訪れる誰かへドリンクを贈れるリターンです。前の人から一杯を受け取り、次の誰かへ恩送りの気持ちとともに一杯を贈る循環を生み出します。「恩送り」の仕組みをリターンとして実装しています。

結果的には、多くの支援者が「恩送りドリンクチケット」や「リターンなし」を選んでくれました。
このリターンを「買う」クラファンではなく、リターンすらも「贈る」クラファンだったのだと感じています。クラウドファンディング上も、恩送りで溢れていました。

クラウドファンディング実施後「恩送りの仕組みを取り入れたい」という声も

実際にクラウドファンディングを行ってみて、どのような反響がありましたか。

クラウドファンディングを実施して、予想以上に多くの方々からいい反応をいただき、「恩送り」のコンセプトへの共感の声も多く上がりました
支援者のなかには、公開期間中に、SNSでプロジェクトをシェアしてくれたり、プロジェクト終了後には、マジックハウスに足を運んでくれる方もいました。
金銭的支援以上の応援をしてくれる方が多かったことに感銘を受けています。

今後のマジックハウスの展望を教えてください。

マジックハウスはゴールではなく、通過点だと思っています。「恩送り」ができる場所を、もっと増やしていきたいです。

「恩送りチケット」は、マジックハウスのような飲食店に限らず、いろいろな形で応用できます。
「恩送りチケット」を導入している場所やサービスが増え、「恩送りチケット」が地域を越えて巡るようになったら面白いですね。

これからクラファンを始めたい学生へ一言メッセージをお願いします。

学生だからといって、何かが足りないと感じる必要はないと思っています。

むしろ学生だからこそ、身軽に動けたり、応援してもらえたりする場面もたくさんありました。

クラウドファンディングは、お金を集める場というより、自分の想いに共感してくれる人たちと出会い、少しずつ仲間を増やしていく場です。
クラウドファンディングを通じて、自分の持っている価値やワクワクを、まずは素直に外に出してみることが、最初の一歩になるはずです。

ージムさん、ありがとうございました!

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002209

編集後記
今回は、沖縄・那覇市東町でマジックハウスの開業に挑戦し、「恩送り」という考え方を広めるためにクラウドファンディングに取り組まれたジムさんにお話をお伺いしました。
お話を通して印象的だったのは、今回のプロジェクトに対するジムさんの強い熱意です。「恩送り」の考え方を広めるために、学生という立場で、実際に足を運びながら一つひとつ行動を積み重ねて来られたことに、感銘を受けました。
For Goodとして、そんな挑戦にご一緒できたことをとても嬉しく思います。
ジムさんのマジックハウスから、「恩送り」の輪がさらに広がっていくことを心より応援しています。

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