カフェを開業する流れとは? 資金集めにクラウドファンディングを活用した成功例も紹介!
飲食店の新規参入として、カフェの開業が人気です。
開業の事前準備には多くの工程がありますが、特に開業費用を集めるための資金調達は必要不可欠です。
この記事では、カフェの開業の流れや、クラウドファンディングを活用したカフェ開業の成功例を紹介します。
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- カフェ開業の流れ
- カフェ開業に必要な資格
- カフェの開業費用には最低でも500万円前後必要
- カフェ開業におすすめの資金調達4選
- 1. 自己資金
- 2. 融資
- 3. 助成金・補助金
- 4. クラウドファンディング
- クラウドファンディングとは?
- クラウドファンディングでカフェ開業・経営するメリット
- 1. 時間はかかるがノーリスクで始められる
- 2. カフェのメニューをテストマーケティングできる
- 3. クラウドファンディングを通して店舗を宣伝できる
- 4. 終了後もプロジェクトが検索でヒットする
- クラウドファンディングでカフェの開業を成功させた事例
- クラウドファンディングでカフェ開業に取り組む流れ
- カフェの開業をクラファンで成功させた事例|まとめ
カフェ開業の流れ
カフェ開業の準備には、少なくとも1年間かかります。
以下の表は、準備の着手からプレオープンに至るまでの流れです。
特に、コンセプトの決定はカフェ開業の準備で最も重要なポイントのひとつです。
顧客に魅力を感じてもらえるコンセプトがあれば、店舗の人気獲得につなげられます。
例えばコンセプトを元に、内装・メニュー・食器などにこだわると、お客さんにカフェの世界観を伝えられるでしょう。
カフェの開業に必要な資格
カフェを開業するときには、必要な資格や届出があります。
以下の表では、主に4つ紹介します。
なお、カフェの開業に調理師免許は不要です。
ただし、調理師免許があれば、講習を受けずに食品衛生責任者の資格を得られます。
また、業態や施設の特徴に応じて上記以外の資格を求められる可能性があります。
開業の前に、管轄する保健所へ確認しましょう。
カフェの開業費用には最低でも500万円前後必要
カフェの開業にかかる費用は、最低でも500万円前後といわれています。
また、店舗工事や備品購入をはじめから行うときは、さらに多額の出費が想定されます。
以下の表は、開業費用を500万円と見込んだときの費用内訳です。
各費用の予算を組むだけでなく、運転資金の確保も重要です。
万が一開業後の売上に苦戦しても、運転資金があれば経営を続けられます。
カフェ開業におすすめの資金調達4選
カフェを開業するには、開業費用の資金を事前に用意する必要があります。
ここでは、おすすめの資金調達方法を4つ紹介します。
自己資金だけでは開業費用をまかなえない場合でも、他の方法と組み合わせることでさらなる資金の調達が可能です。
1. 自己資金
最も安定した方法は、自己資金の活用です。
カフェの開業を目標にしたうえで、長期にわたって蓄えた貯金を開業費用に充てます。
融資やローンを借り入れる資金調達の方法と比べて、負債を抱えるリスクがない点が自己資金の特徴です。
ただし、開業費用が貯金額を大幅に上回るケースでは、目標金額に到達するまで長い年月がかかるため根気を要します。
2. 融資
自己資金が開業の必要額に届かないとき、資金を集めるひとつの方法に融資があります。
融資を受けるためには、借入先へ開業するカフェの事業計画書を提出し審査をパスする必要があります。
代表的な融資の借入先は、銀行や公的金融機関です。
特に日本政策金融公庫は、ほかの金融機関よりも審査に通りやすい傾向があります。
また無担保・無保証人など借主に有利な創業融資があるため、借入先におすすめです。
3. 助成金・補助金
国や地方自治体から受けられる助成金や補助金も、資金調達の大きな助けになります。
助成金は一定の条件を満たせば受給でき、補助金は審査を経て受給の可否が決定します。
どちらも返済の義務はなく、リスクを抑えて開業費用に充てることが可能です。
ただし、受給金額によっては開業費用に届かない場合もあるため、ほかの方法と組み合わせながら資金調達をする必要があります。
4. クラウドファンディング
クラウドファンディングは、インターネット上で資金を調達する方法です。
プロジェクトに賛同した不特定多数の人から、支援として資金を集められます。
クラウドファンディングで資金を集める際には、開業するカフェのコンセプトに共感した人から支援を受けられる可能性があるでしょう。
開業後は、お礼としてリターンを支援者に送ります。
店舗への招待や商品のプレゼントなどがリターンの主な例です。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、近年特に注目を集めている資金調達の方法で、インターネットにプロジェクトを掲載し、そのプロジェクトを見たユーザーから少額ずつ支援を募っていきます。
通常の融資や投資に比べてリスクが少なく、飲食店の開業や会社起業、新しいレシピの考案など幅広い分野のプロジェクトで支援を募ることが可能です。
クラウドファンディングでカフェ開業・経営をするメリット
融資や投資ではなく、クラウドファンディングでカフェの開業や経営をすることにどのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は以下の4つに分けて利点を解説していきます。
1. 時間はかかるがノーリスクで始められる
融資や投資と比べて時間はかかりますが、ノーリスクで資金調達を行えることもクラウドファンディングの大きなメリットです。
基本的に融資や投資では返済のリスクが伴うため、このリスクがない状態で、カフェをスタートできることは心のゆとりにも繋がります。
飲食店の廃業率は非常に高いため、時間をかけてでもリスクが少ないクラウドファンディングのような資金調達方法で開業するのもおすすめです!
2. カフェのメニューをテストマーケティングできる
購入型クラウドファンディングでは、支援金をいただいた方に対するリターンが自由に設定できます。
そのため、実際にカフェで使おうと思っている製品をリターンとして支援者さまにお届けし、実際の声を聞くということも可能です。
クラウドファンディングでは、支援者とメールやオープンチャットでつながることができるため、実際のメニューの感想を調査するのも簡単になります。
3. クラウドファンディングを通して店舗を宣伝できる
クラウドファンディングでは、資金調達しながら店舗の宣伝ができることも大きな魅力です。
SNSや個人連絡、チラシといった多くの手段でプロジェクトをPRしていくことになるため、店舗を知ってもらえる確率も必然的に高まります。
カフェの開業時に顧客を獲得しやすいということも他の資金調達方法と異なるでしょう!
4. プロジェクト終了後もプロジェクトが検索でヒットする
クラウドファンディングで制作したページは、半永久的にインタネット上に残り続けますので、インターネット検索で持続的に宣伝できることもメリットです。
口コミサイトでは、伝えきれない魅力をプロジェクトページを通して伝えることができますし、ページを見たユーザーにとっても印象に残りやすくなります。
クラウドファンディングでカフェの開業・経営を成功させた事例
次に実際にクラウドファンディングでカフェの開業・経営を成功させた事例についてご紹介していきます。
『野草』を使ったカフェを立ち上げる取り組み
自然が豊かな岩手紫波町で草と暮らしの研究家として、ワークショップや講座などを開催している佐々木さんが挑戦したプロジェクトです。
野草や雑草と聞くと良いイメージを持たれる方が少ないと思いますが、暮らしのそばにある草たちは、食べたり、飲んだり、美容に使ったり、実は暮らしに役立つものが多いと佐々木さんは語ります。
今回のクラウドファンディングでは、そんな秘められたパワーを持つ野草を使ったカフェを立ち上げるための支援を募りました。
クラウドファンディング中には、Facebookライブを11回も開催したり、様々な媒体で個人連絡を行ったりと徹底した広報を行い、最終的には350万円を超える資金を集めたプロジェクトになりました!
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
【いのちをととのえる】築100年の小屋を野草カフェ場(Bar)に!
■達成金額
¥3,548,000
■支援者数
413人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/37375
送迎付きのカフェを開業させる取り組み
『特定非営利活動法人GOOD JOB』の望月さんが、障害を持っている方やご高齢の方でも来店しやすいような送迎付きのカフェを開業するため、クラウドファンディングを行いました!
障害の有無に関わらず、みんなが繋がれるカフェを地域に作るため、今回のプロジェクトではリフォームの費用を募ったのです。
クラウドファンディング中にはチラシを配ったり、個人連絡を行ったり、ご自身でイベントを開催したりと様々な広報活動を行い、最終的には3rdゴールである200万円を突破しています。
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
【地域がつながる】送迎のあるギャラリー&カフェを作りたい!
■達成金額
¥2,252,000
■支援者数
213人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/73083
色々なスペースを取り入れた村のようなカフェを立ち上げる取り組み
これまで色々な国の人と繋がるイベントを開催してきた『あずささん』が挑戦したプロジェクトです。
実際に海外に行ってわかった『食を通した交流の重要性』や『コミュニティの重要性』を日本に持ち帰り、多くの人が繋がれるカフェを作るためクラウドファンディングを行いました!
クラウドファンディング期間中にも海外へ行き、現地からインスタライブを行うなどアクティブに活動し、最終的には目標金額を超える100万円以上の支援を集めています。
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
村のようなカフェを福岡につくってアフリカのパワーを届けたい!
■達成金額
¥1,012,500
■支援者数
102人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/28971
障害のある方でも働きやすい公民館カフェを立ち上げる取り組み
障がいのある人たちが地域で、当たり前に暮らせる社会を目指して活動を続ける『一般社団法人 高次脳機能障害者サポートネット』の方々が取り組まれたプロジェクトです。
今回は、”焙煎機のある公民館カフェ“を目指して、焙煎機の購入費をクラウドファンディングで募りました。
結果的に目標金額を超える96万円以上の支援が集まっています。
こちらのプロジェクトのリターンは全部で19個設定されており、1,500円〜10万円と幅広い価格が揃っているため、支援者さま一人ひとりが選びやすくなっていることがポイントです。
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
障がいのある人たちが働く、焙煎機のある公民館カフェを作りたい!
■達成金額
¥961,500
■支援者数
105人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/40164
体験型のカフェを立ち上げる取り組み
『ブレイリーず』の学生さん5人で取り組んだプロジェクトです。
視覚障害の約8割を占めるロービジョンをより多くの人に知ってもらい、実際の『見えにくさ』を体感してもらいたいという思いから、ロービジョンが体験できるカフェを考案しました。
視覚障害をより身近に感じてもらえるきっかけを作るべく取り組まれた本プロジェクトは、目標金額を大きく超える70万円が集まり,支援者数は93人にもなりました。
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
「見えにくい」を体験できるロービジョンカフェを実現したい!
■達成金額
¥743,000
■支援者数
93人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/79920
クラウドファンディングでカフェの開業に取り組む流れ
クラウドファンディングでカフェを開業させるまでの4ステップについてご紹介していきます。
①:クラウドファンディングの詳細を決める
②:プロジェクトのページを作成する
③:プロジェクトをPRする
④:支援金でプロジェクトを実行し、リターンを届ける
💡上記の4つのステップが大まかな流れになります。もし、1つ1つ詳しく知りたい方は以下の関連記事もご覧ください!
カフェの開業・経営をクラファンで成功させた事例|まとめ
今回はカフェの開業・経営のための資金をクラウドファンディングで募り、成功させた事例について詳しく解説してきました。
融資や投資の審査が通らなかった方やなるべくリスクをかけずにカフェの開業を行いたい方はクラウドファンディングを利用してみるのもおすすめです!
<クラウドファンディングでカフェを開業・経営する4つのメリット>
・時間はかかるがノーリスクで始められる
・カフェのメニュをテストマーケティングできる
・クラファンを通して店舗の宣伝できる
・クラファン終了後もプロジェクトが検索にヒットする
💡クラウドファンディングサイト『For Good』では、カフェを開業・経営するための資金を募るプロジェクトが多数掲載されています。もしカフェ開業・経営の資金調達にクラウドファンディングを利用してみたいという方がいましたらぜひ『For Good』の無料相談にお越しください!
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