クラウドファンディングの見返りをタイプ別で解説!お返しの工夫が達成の秘訣
クラウドファンディングの見返り(リターン)はクラウドファンディングの種類によって異なります。
クラウドファンディングの中で見返りがあるタイプと見返りがないタイプはどのような違いがあるのでしょうか?
今回はそんな疑問を払拭するべく、クラウドファンディングの見返りについて種類ごとに解説していきます!
どんな見返りを用意すれば良いのかわからないという方もぜひご覧ください!
クラウドファンディングに関するご相談を受け付けています!
- ①クラウドファンディングとは?
- ②クラウドファンディングには見返りがある?
- 購入型クラウドファンディングの見返り
- 寄付型クラウドファンディングの見返り
- 投資型クラウドファンディングの見返り
- ③購入型クラウドファンディングのリターン・見返りの設計方法
- 1. 内容を考案する
- 2. 金額を設定する
- 3. 売上・在庫を用意する
- 4. 画像やキャッチコピーを考える
- ④リターンにもなる!見返りに最適なお礼状を紹介
- ⑤クラウドファンディングは見返りの工夫が成功のカギ!?
- 誰でも購入しやすい幅広い価格を設定する
- プロジェクトとマッチした見返り品を設定する
- 支援者にどんなモノが届くのか?を想像しやすいように設定する
- ⑥クラウドファンディングの見返りについてよくある質問
- 目標金額まで到達しなかったらリターンは必要?
- 目標金額を大幅に超えたらどうなる?
- ⑦クラウドファンディングの見返りについて|まとめ
①クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングはインターネット上にプロジェクトを掲載し、それを見たユーザーから少額ずつ支援を募る資金調達の方法です。
現在、特に注目を集めている資金調達の方法で、学生や社会人、チームなど誰でも資金調達に挑戦することができます。
また、融資や出資とは異なり、返済のリスクが少ないため、小さなリスクからプロジェクトをスタートできることもクラウドファンディングの魅力と言えるでしょう。
②クラウドファンディングには見返りがある?
クラウドファンディングは種類によって見返りの有無や中身が変わってきます。今回は「購入型」「寄付型」「投資型」の3つに分けてクラウドファンディングの見返りを解説していきます!
購入型クラウドファンディングの見返り
購入型クラウドファンディングは、支援者が支援を行う代わりに製品やサービスを見返りとしてお渡しする形式のクラウドファンディングです。
一般的にはプロジェクトで制作した製品やプロジェクトと関係のあるモノ・サービスを見返りとして設定している場合が多く、商品やサービスの見返りによって支援を促進させることができます。
そのため、購入型クラウドファンディングでは支援者にとってどれだけ魅力的な見返りを提供できるかが成功のポイントになってくるのです。
購入型クラウドファンディングの見返り事例
<①商品のお返し(リターン)>
クラウドファンディングのみのオリジナル商品を見返りとして設定するとユーザーから注目されやすくなります。
■プロジェクト名
【いのちをととのえる】築100年の小屋を野草カフェ場(Bar)に!
■目標金額
¥3,548,000
■支援者数
413人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/37375
<②体験のお返し(リターン)>
宿泊施設や空き家改装などのプロジェクトは、実際に完成した施設やサービスの「利用券」や「体験チケット」などを設定していただくのもおすすめです。
■プロジェクト名
【平和だった縄文と江戸の仕組みがモデル】福岡糸島から循環社会を復活させたい!
■目標金額
¥1,780,000
■支援者数
211人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/69491
<③チケットのお返し(リターン)>
映画や展覧会、舞台などを制作する・開催するなどのプロジェクトに有効なのが、実際の入場チケットや参加券です。
■プロジェクト名
【映画上映の開催!】起立性調節障害を多くの人に知ってほしい!
■目標金額
¥2,015,000
■支援者数
682人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/17237
寄付型クラウドファンディングの見返り
寄付型クラウドファンディングは寄付という形で支援をいただく方式で、対価性のある見返りを設定することができません。
ただしお礼メッセージや活動報告といった対価性のない見返りであれば、設定することが可能になっています。
多くの場合、寄付型クラウドファンディングは、社会貢献性の高いプロジェクトに使われる方式となっており、対価性のある見返りはないものの、支援者は「社会貢献をした」という精神的な満足感が得られます。
寄付型クラウドファンディングの見返り事例
寄付型クラウドファンディングは対価性のない応援メールや感謝状などをリターンにする方が多いです。
■プロジェクト名
日本に住む外国人の方が取り残されないように。居場所づくりと生活支援を強化したい!
■目標金額
¥1,790,000
■支援者数
200人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/42291
投資型クラウドファンディングの見返り
投資型クラウドファンディングは集めたお金を資金として投資を行い、その投資で利益になった分を見返りとして分配する方式のクラウドファンディングになります。
そのため、見返りは「寄付型」「購入型」と異なり、お金になることをおさえておきましょう。
また、投資型クラウドファンディングは「融資型」「ファンド型」「株式型」の3つに別れており、それぞれどこに投資するかがによって変わってきます。
✔融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは支援を必要とする企業に対して、個人から少額ずつ資金を募り、大口化して貸付を行います。
✔ファンド型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングは実行者が支援を集めてファンドとして事業を行う方式になります。
その中で事業が成功し、利益が出た分を見返りとして配分する仕組みです。
✔株式型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディングは非上場株式を発行し、その売買費用を多くの方から少額ずつ募る仕組みになっています。
クラウドファンディングに関するご相談を受け付けています!
③購入型クラウドファンディングのリターン・見返りの設計方法
購入型クラウドファンディングの、リターン・見返りの設計には、以下の手順で行います。
1. 内容を考案する
プロジェクトに関連するリターンを考えます。
「支援者はどのような人か?」や「いくらなら支援しやすいか?」など、支援者目線に立つことが大切です。
話題性も重要です。過去には「遊園地のオブジェ1億円」というリターンがありましたが、購入されるというよりも「面白いリターンがある」と拡散に繋がりました。
2. 金額を設定する
金額設定は、視認しやすい価格がポイントです。
一例として1桁は切り捨て、金額が大きく変わる前の、4,980円や3,980円などがおすすめです。
送料や消費税も込みで、金額を設定しましょう。
3. 売上・在庫を用意する
売上に応じた在庫数を設定・準備します。
一定数、早割りやセット割のリターンを用意し、支援者へお得に購入できると思ってもらうようにしましょう。
4. 画像やキャッチコピーを考える
文字より画像の方が、リターン内容や金額が伝わりやすく効果的です。
「おすすめ」「〇%引き」など短くて分かりやすいキャッチコピーがあれば、画像にも記載して強調させることもおすすめです。
④リターンにもなる!見返りに最適なお礼状を紹介
支援を受けたら、可能な限りお礼状を送りましょう。
その際お礼状は、メールより手書きの手紙で送ることがおすすめです。
理由は、文章から温かみを感じ、支援者への感謝が伝わりやすいためです。
全文を手書きにするのが困難であれば、手書きの付箋をつける方法や、一部分だけ手書きにする方法で想いを伝えましょう。
お礼状の内容には、支援金の使い道や成果を記載します。
支援金が目的通りに使用されていることを説明し、支援者の信頼構築につなげましょう。
⑤クラウドファンディングは見返りの工夫が成功のカギ!?
クラウドファンディングは魅力的な見返りを設定することが”目標達成のカギ“になっています。
特に『購入型』では、見返りが支援の最後の一押しをしてくれる場合も多いためプロジェクトに合わせた魅力的な見返りを設定するのがおすすめです。
見返り(リターン)の設計のポイントは以下の3つを意識してみてください!
誰でも購入しやすい幅広い価格を設定する
クラウドファンディングの見返りは誰でも支援しやすいように、様々な価格設定にするのがおすすめです。
どのクラウドファンディングサイトでも、支援金の平均額は1万円前後になってきますので、1万円を基準として7~10個ほどの見返りを用意してみましょう。
見返りの価格に関しては、小口、中口、大口と3段階に分けてバラつかせることが基本です。
マーケティングでは「極端性回避の法則」と言われるものがあり、類似した選択肢があった際に中間の値段の商品を選ぶ人が多い傾向にあります。
一番欲しい支援金が中間値になるように設定することがおすすめです!
プロジェクトとマッチした見返り品を設定する
あなたのプロジェクトページに訪れた方は、少なくともプロジェクト内容に興味を持っている可能性が高いです。
そのため、活動に関連したオリジナリティのある見返りを設定できるのか?という部分も重要になります。
例えばアフリカの国際協力を成功させるプロジェクトの見返りであれば、「アフリカ現地で購入したモノ」や「アフリカの方と交流できるチケット」などが挙げられるでしょう。
このようにプロジェクト内容とリターンが関連するように設定することで、支援される可能性が高まります。
支援者にどんなモノが届くのか?を想像しやすいように設定する
お返しの画像や説明文を通して、どんなモノやサービスが届くのかをすぐに想像できるようにすることも重要です。
説明文には、その商品の魅力やおすすめポイントを記載しておくと、支援の最後の一押しに繋がります!
💡より詳しい見返り(リターン)設定のポイントはこちらの記事でご紹介しています!
⑥クラウドファンディングの見返りについてよくある質問
ここでは、クラウドファンディングの見返りに関して、よくある2つの質問にお答えします。
目標金額まで到達しなかったらリターンは必要?
目標金額が未到達の場合におけるリターンの有無は、方式で変わります。
- All or Nothing方式の場合:不要
- All in方式の場合:必要
All or NothingとAll inの違いは、目標金額の受け取り方法です。
All or Nothingは、目標金額を達成した場合に支援金を受け取れます。
未達成時には、支援金を受け取れないため、リターンは不要です。
All inは、目標金額を達成しなくても支援金を受け取れます。
反面、未達成でもリターンの必要があるため、売上・経費のバランスを考慮してリターンの金額を設定しましょう。
目標金額を大幅に超えたらどうなる?
目標金額を超えても、募集期間内は支援を集め続けられます。
ただし、資金の使い道で支援者とトラブルにならないよう、気をつける必要があります。
主な対策は、新しい目標(ストレッチゴール)の設定です。
目標金額達成後も、追加資金の活用法を明らかにすることや、リターンのさらなる充実で、支援者からの信頼を得ましょう。
⑦クラウドファンディングの見返りについて|まとめ
今回はクラウドファンディングの見返りについて詳しく解説してきました。
クラウドファンディングでは、実施するクラファンの種類によっても設定する見返りが変わってきます。
・購入型クラウドファンディング:製品やサービスなど対価性のある見返りが一般的
・寄付型クラウドファンディング:対価性のない見返りで、お礼メッセージや近況報告などが一般的
・投資型クラウドファンディング:投資で利益になった分を分配して、お金として還元させる
クラウドファンディングを行う際には『見返り』についても十分に検討した上でプロジェクトをスタートさせることで、達成確率も大きく向上します!
クラウドファンディングの見返り・リターンの設計についてもっと詳しく知りたい方はぜひFor Goodの無料相談にお越しください。
For Goodは社会貢献性の高いプロジェクトに特化しており、実行者さんの満足度は90%,プロジェクトの達成率は80%(※いっしょプランの場合)を超えています。
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