
飲食店の開業は資金ゼロでもできる?自己資金の目安や調達方法を紹介
飲食店の開業を検討している一方で、自己資金をなかなか用意できない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、飲食店の開業は資金ゼロでもできるのか、そもそもどの程度の費用がかかるのかについて詳しく解説します。
記事の最後には、「For Good」のクラウドファンディングで成功し飲食店開業やリニューアルを実現したプロジェクトもご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
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目次
- 飲食店の開業は資金ゼロでもできる?
- 飲食店の開業に必要な資金の目安
- 資金ゼロで飲食店を開業する方法
- 飲食店の開業にかかる費用を抑える方法
- 飲食店を開業する流れ
- 飲食店を開業するときの注意点
- 【当社事例】クラウドファンディングで飲食店を開業した例
- 1. ヴィーガン向けかつグルテンフリーな居酒屋
- 2. ケーキ屋によるスイーツの複合施設
- まとめ
飲食店の開業は資金ゼロでもできる?
結論からいうと、自己資金ゼロでも飲食店の開業は可能です。
ただし、資金が少なければ少ないほど事業を運営する際に不利な立場に陥りやすく、多くのリスクを抱えるため、資金ゼロでの開業はおすすめしません。
また飲食店の開業では、改装工事や仕入れなどで資金が高額になりやすいだけでなく、営業許可を得たり保健所の基準を満たしたりする必要もあるため、開業できない可能性もあります。
銀行や信用金庫から融資を受ける方法もある一方、融資の要件に自己資金が必要な金融機関が多いため、資金ゼロで開業する際は慎重に検討しましょう。
飲食店の開業に必要な資金の目安
一般的に、飲食店の開業に必要な自己資金は、開業資金の3分の1程度といわれています。
開業資金の平均が1,200万円前後であるため、自己資金は400万円以上あるとよいでしょう。
また、融資を受ける場合でも、開業資金の3分の1程度の自己資金を事前に準備しておくと安心です。
飲食店の開業にかかるおおよその費用は、以下を参考にしてください。
資金ゼロで飲食店を開業する方法
前述したとおり、自己資金ゼロでは不利なことが多く開業が厳しいとされる一方、方法や制度をうまく活用すれば開業可能な場合があります。
ここでは、自己資金ゼロでも開業できる方法をご紹介します。
飲食店の開業にかかる費用を抑える方法
都市部では開業の費用を抑えるのが難しいといわれていますが、それ以外の地域では費用を低額にして開業する人も少なくありません。
ここでは、飲食店の開業費用を少しでも抑える方法をご紹介します。
・居抜き物件を見つける:
前の飲食店をそのまま引き継ぐことで、設備や内外装費を大幅に抑えられる。
・自宅で開業する:
自宅を飲食店に改装することで、初期費用のほか家賃の節約にもなる。ただし、営業許可を取れるかは居住地によって異なる。
・中古やアウトレットを活用する:
中古品でも新品と同等の使用状態であるものも多いため節約になる。また、アウトレットでは新品が安く手に入り、椅子やテーブルなどの什器もデザインや色の揃った品を複数購入できる。
・DIYをする:
内装の一部もしくはすべてを自ら手掛けることで、大幅に費用を抑えられる。また、自分が思い描くイメージを再現しやすい。
飲食店を開業する流れ
飲食店を開業する際、準備からオープンまでにかかる期間は、一般的に半年から1年強といわれています。
また、物件探しが難航したり工事の着手が遅れたりするなど、予期せぬ事態もありえます。
そのため、飲食店を開業する際は早い段階からの準備が望ましいでしょう。
開業までの流れは、以下の手順を参考にしましょう。
飲食店を開業するときの注意点
飲食店を開業するにあたって、気をつけたい点が多くあります。
以下の内容を前もって対策するとよいでしょう。
・不足のリスク:飲食店開業では、資金不足での経営悪化や労働人口減少に伴う従業員不足が起きやすい。
・競合のリスク:競合相手が多いと顧客を取り合うことになり、利益の向上が困難である。また、すでに顧客を獲得しているエリアでの新規参入は不利になる可能性が高い。
・火災のリスク:店舗だけでなく来店者や周辺施設にも被害が発生し、所有者から損害賠償を請求される可能性もある。
・食中毒のリスク:社会的信用を失うほか、閉店を余儀なくされるケースもある。
上記は一例に過ぎず、ほかにも注意点は多くあります。
また、一貫・安定した経営においてコンセプトの設定は必要不可欠であるため、明確にしましょう。
【当社事例】クラウドファンディングで飲食店を開業した例
For Goodのクラウドファンディングは、プロジェクト発案者の想いや目標に共感し、応援したいと思う人からの支援金を開業費用にあてられる、合理的で魅力のある方法です。
また、従来の融資方法に比べ迅速な資金調達が可能であり、効率的に開業が実現できるでしょう。
以下では、クラウドファンディングで目標を達成し、飲食店開業を実現した2つの成功例をご紹介します。
1. ヴィーガン向けかつグルテンフリーな居酒屋
ヴィーガン&グルテンフリーをテーマにしたカフェレストラン「パプリカ食堂」の開業を目指す、中井さんの成功例をご紹介します。
中井さんは、ヴィーガンな食事を多くの人がひとつのテーブルを囲んで楽しめるよう、多様性に対応したバリアフリーなお店作りを目指し、今回のプロジェクトを発案しました。
コロナ渦での業績悪化に伴い、開業資金の融資が十分に受けられず困っていた中井さんは、以下を目標にクラウドファンディングを実施します。
・目標金額:50万円
・支援金使い道の内訳:業務用たこ焼き機15万円、ウォーターフライヤー35万円
支援者のリターンは3,000円から50,000万円と幅広く用意し、LINEオープンチャットへの参加をはじめ、飲食券を用意しました。
さらに、過去にクラウドファンディングの支援金で発案した、人と環境への優しさをテーマに開発・製品化したグリーンヌードルもリターン品として提供しています。
クラウドファンディングの結果、プロジェクトは目標金額を上回り、開業を達成しました。
・支援総額:712,000円
・総支援者数:68人
・プロジェクトURL:https://rescuex.jp/trn_project/79014
2. ケーキ屋によるスイーツの複合施設
イノベーティブスイーツの複合施設実現を目指しクラウドファンディングに挑戦した、野尻ケイクの成功例をご紹介します。
農家屋敷5棟を改築してエリア増設を図る野尻ケイクでは、支援金の使い道として以下を目標にプロジェクトを実施しました。
・ファーストゴール:1,000,000円(蔵内の撤去改修費、外壁改修費、補修費として)
・セカンドゴール:1,000,000円(蔵内の内装改修費の一部として)
・サードゴール:2,000,000円(駐車場整備費の一部として)
支援者へのリターンには支援と協賛コースをはじめ、店舗やオンラインで利用できるお得なクーポン券やスイーツBOX、年間ケーキパスポートなど、3,000円から300,000円まで幅広く提示しています。
支援者が気軽に応援できるリターンも設定したため、支援者は250人を超え、目標金額を達成して開業に至っています。
・支援総額:2,699,000円
・総支援者数:280人
・プロジェクトURL:https://rescuex.jp/trn_project/70762
まとめ
資金ゼロでの飲食店開業は、不可能ではありません。
一方で、飲食店の開業では、金融機関からの融資を受けるために厳しい審査を受けなければならず、そのハードルは非常に高いといわれています。
そのため、自己資金を貯めてからの開業がおすすめです。
「For Good」のクラウドファンディングは、多くの人から「応援したい」と思ってもらえるプロジェクトを発案することで、支持者から支援金を得られる仕組みです。
これによって、飲食店開業に充てる自己資金がない人でも、実現したいプロジェクトを発信し魅力的なリターンを用意することで、多くの支援者を集められるでしょう。
また、クラウドファンディングでは認知度を高められるほか、応援者からのコメントやフィードバックをもとに、さらによいものを提供できます。
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無料相談も受け付けておりますので、「まだクラウドファンディングは考えていないが、一度話を聞いてみたい」という方でもぜひご相談ください。
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