地球環境

TCFDコンパスマンガで気候変動対策を加速させたい!

特定非営利活動法人サステナビリティ日本フォーラム 阪野朋子

  • 支援総額

    ¥220,000

    目標金額 ¥200,000

    110.00%
  • 支援者数

    60

  • 残り

    0

はじめに        

自己紹介

こんにちは!はじめまして、私、サステナビリティ日本フォーラムの事務局をしております、阪野(さかの)と申します。

突然ですが、皆さん、気候変動にストップをかける方法をご存知でしょうか?

初挑戦のクラファン原稿作成の今日も、とても暑く、熱中症の危険が高い日が続いています。

気候変動のためにできることを考え、この度、翻訳版作成のための資金募集を皆さんにお願いするため、団体として初めてクラウドファンディングに挑戦します!

私は前職の部長に「持続可能な開発のために貢献したいんです」と大真面目に伝えるような新米社員でした。それから13年の月日が経ちました。企業を取り巻く環境も地球環境も変化し、後者については残された時間がわずか10年、と言われるほど世界の平均気温の上昇に歯止めがかかりません。

ちなみに変化への対応が追い付かなかった前職企業は買収される、という結末となってしまいました

これを何とかしたい!気候変動対策に不可欠なTCFDに焦点を定め、2019年から研究会を開催し、その成果としてマンガを作成しました。マンガの中国語版と英語版を作成するというプロジェクトが気候変動にストップをかける一助になればと考えました。

TCFDとは2015年にG20の財務大臣と中央銀行総裁が金融安定理事会(FSB)に要請して設立した気候関連財務情報開示タスクフォースのこと。温室効果ガス排出による地球の温暖化が、世界経済に深刻なリスクをもたらし多くの経済分野に影響を及ぼすことを懸念して、金融機関や事業会社(売上1,000億円以上)に気候関連情報のリスクや機会の開示を求めるための枠組み作りなどを行う。現在3,300以上の機関が賛同(内800以上が日本からの賛同)。

TCFDの提言(2017年)、非金融企業のためのシナリオ分析に関するガイダンス(2020年)など、当法人で翻訳したものを広く一般に公開(https://www.sustainability-fj.org/)。またTCFDコンソーシアムと協働で指標、目標、移行計画に関するガイダンスを翻訳(https://tcfd-consortium.jp/news_detail/22042801)。

 

「社内に浸透させるには」

これは、企業のサステナビリティ部門の担当者がはじめにつまづく課題の1つで、20年前から一貫してなされている質問です。

日本では、公害問題をきっかけに1990年代半ばから各社で環境部が設立されはじめ、自らの環境取り組みについて、パフォーマンスに関する測定を行い、方針や目標とともに情報開示および説明責任を果たすことの重要性が認知されるまでになりました。

国際社会も格差是正など、先進国も含めた2030年の文明のあり方を考えるSDGs(持続可能な開発のためのアジェンダ2030)とCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)のパリ協定を同じ2015年にそれぞれ全加盟国の合意の下で採択しています。

近代始まって以来の無限を前提とした進歩や成長というキーワードが無理になり、気候変動でいうと、大元のガス、つまり温室効果ガスを大気圏に無限に排出することができない、有限の時代に入りました。世界は持続可能な社会実現に向けて舵を切ったというわけです。

ですが…

持続可能な社会実現に向けて全人類で取り組むという方向性は決まった
 ↓
社内の理解が得られていない
 ↓
社会構成員の中でも影響力の大きい企業の取り組みが全社的に広がらない

このように多くの企業人が、世の中の流れや実際に気候危機を肌で感じつつ、勉強はするものの、劇的な取り組みを行えないでいるのです。

支援が必要な理由        

まずは気候変動という課題のこと、芽吹きはじめた企業の気候変動対策の方法について広く知ってほしいと考えました。

このようなマンガを作成しました↓

https://www.sustainability-fj.org/TCFD_manga/book/#target/page_no=1

マンガは、気候変動について話し合う国際会議の模様を伝えるニュースから始まります。

地球環境は、私たちの暮らしを支える最も重要で基本的な基盤です。ところが、私たち人間活動の影響で、工業化以前に比べ、このまま何も対策をしなければ、2100年には、今より4℃気温が上昇すると言われています。日本でも、真夏日が連続50日、最高気温40.8℃の予測が世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)から発表されています。気候変動の影響が出てくると、例えば、暑さを感じにくい認知症のお年寄りが6月に冬の装いで外出し、熱中症になってしまう、といったことはすでに現実に起きていることです。

そこで、各々で対策を講じ、気候変動の影響を小さくするために、社会構成員の中でも影響力の大きい企業にシナリオ分析/プランニングという思考法で、未来の社会状況を描き、事業活動を通じてできることを考えてもらいます。その導入としてこのマンガを作成しました!

マンガを多くの方に伝えることにより、気候危機に社会全体で立ち向かう風土を醸成することに役立てます。

またこのクラウドファンディングで募る翻訳版は、企業の取引先やバリューチェーン全体で気候変動と事業の関わりについて考えることに繋がります。

翻訳版は、英語と中国語の2カ国語で作成します。

バリューチェーン全体でカスケード式に社会全体のサステナビリティ意識が高まることを期待しています。

翻訳に協力してくれたのは、

マレーシアにお住まいで、ファーストペンギン代表のウォン・ライヨンさんです。中国語版を担当しました。

 

 

 

 

 

ウォン・ライヨンさん

 

2021年の第3期TCFDコンパス研究会では参加者皆さんを励まし、名ファシリテーターとしても活躍くださいました。

またTCFDコンパスマンガにも登場し「そっくり!」とご評価いただいたサステナビリティ日本フォーラム代表理事の後藤 敏彦が英語版を担当しました。

                                                                   

 

 

 

 

 

後藤 敏彦

支援の使い道

翻訳料はお二方もいただかなくてよいです、とご厚意で翻訳いただきました。そのため、今回、募集する20万円は、翻訳費を除いて下記のような資金使途で使用させていただきます。

・セリフの流し込み、オブジェクトの微調整、手書き部分の変更など2カ国語分
・英語版のネイティブチェック
・PR用のバナーの作成など
・諸経費(お礼メールや翻訳版奥付作成のための)

 

さいごに           

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

対策を先延ばししないために、マンガで分かりやすく伝えることに行き着きました。それも気候変動の影響を企業の財務情報の中で開示するという金融庁の枠組みと並行して行うことで「自社でもできる」そして「全社的に取り組むべき」という考えに至ってもらいたいと考えています。また「これなら取引先に紹介できる」という状況をつくりだします。

地球環境のために、企業の気候変動対策が実り多いものとなるよう、このプロジェクトを着実に進めたいと願っています。

 

皆さんの気持ちが励みになります。応援いただけましたら幸いです!

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【プロフィール】

サステナビリティ日本フォーラムは、20年前に設立したNPOで、CSR/サステナビリティの黎明期から企業人とともにオープンなディスカッションを行ってきました。

特に情報開示がその取り組みを前進させると考え、サステナビリティ情報開示の国際的な基準づくりに力を入れるオランダのNGO、GRI=Global reporting initiativeと協働してきました。

 

【これまでの活動】

マンガは、下記研究会の成果として作成しました。

 

第3期TCFDコンパス研究会 概要 

主 催 NPO法人サステナビリティ日本フォーラム 
日 時 2021年10月6日(水)、15日(金)、11月17日(水)13時~16時
場 所 オンライン 
全体進行 川北 秀人氏、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所 代表者]

第3期は、第1期(2019年)、第2期(2020年)と同様に広義のTCFDの理解を企業の皆様に伝えるとともに、インドネシアにバリューチェーンをもつ京都のチョコレート製造・販売会社、Dari K株式会社様を研究対象企業に、全3日間で4チームに分かれてワークショップを実施しました。

1日目 二軸4象限で2050年を検討。縦軸は気候変動の幅、横軸を影響力・不確実性の高い要因として安定供給もしくは生産者の生活向上に焦点を定めた軸で社会像を検討
2日目 4象限ごとの既存戦略の2050年評価。脆弱性をもとに新規戦略の検討
3日日 選択した1、2象限に対応したビジョン、売上規模、戦略を2030、2050年で検討 

社会の将来像の検討では、単なる2050年のスナップショットではなく、事業環境がどのような段階を経て変化し得るのかについても検討し、最終日にはカカオで世界を変えるためのDari Kのチームごとの戦略として、トランジション戦略(マイルストーンを含む)、サステナビリティにおけるマテリアリティ、プロジェクトを通じて創出されるインパクト、金融商品/手法の種類、調達額/年限を各チームよりご発表いただきました。

Dari K株式会社様においては、サステナビリティ経営の強化に繋がるとして、2022年1月、ロッテグループの傘下に入ったことで話題となりました。

 

【活動報告】

翻訳版作成の原典となるTCFDコンパスマンガを2022年3月16日に公表:

・社内で展開したい。展開するために確認したい内容がある、と問合せをいただき、

・またメディア(https://newswitch.jp/p/31444\)にも取り上げられ、

・読者の反応も受けて、内容に説得力を持たせるため、奥付を作成&公表しました。

只今、翻訳版作成に向けて準備中!

・いよいよ英語版入稿!
ネイティブチェックをしていただいた原稿を漫画家、かんべみのりさんに提出しました。

MBA漫画家の肩書をお持ちのかんべさん。

マンガ公表に際して、事務局長の薗田綾子と対談させていただいた記事です。こちらからご覧ください

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¥3,000

残り 0人

【とにかく応援コース】
中国語版と英語版のURLは、広く一般に公開予定です。お礼メールにてご案内いたします。

◆LINEオープンチャット
 翻訳版完成までの活動報告を、LINEオープンチャットで随時報告させていただきます。

◆リターン品
 お礼メール

  • 支援者40

  • お届け予定
    2022年10月

¥5,000

残り 0人

【もっと応援コース】
中国語版と英語版のURLは、広く一般に公開予定です。お名前を含めて掲載し、お礼メールにてご案内いたします。

◆LINEオープンチャット
 翻訳版完成までの活動報告を、LINEオープンチャットで随時報告させていただきます。

◆リターン品
 お礼メール&中国語版、英語版に英語名で企業か個人名を掲載

  • 支援者20

  • お届け予定
    2022年10月

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