1000年の草原

1000年続く草原と暮らし。羊と共に1000年先の人々に残したい!

阿蘇さとう農園 代表 佐藤智香

  • 支援総額

    ¥1,016,000

    目標金額 ¥800,000

    127.00%
  • 支援者数

    59

  • 残り

    0

はじめに

「どこまでも続く草原に行ったことはありますか?」 

私たちの農園がある熊本県の阿蘇地域には、1000年以上前から人為的に維持された草原が広がっています。

 

阿蘇地域一帯に、人々の暮らしがあり、人々の暮らしを囲うように山々は連なり、その多くは草原に覆われています。この草原は地下水を多く涵養するだけでなく、独特の生物多様性も守っています。

 

 

この草原を、1000年先に生きる人々に繋いでいきたい。

そのためにプロジェクトを立ち上げました。

阿蘇の草原は、いま、維持していくことが難しくなってきています。最初に「人為的に維持された草原」と表現したように、阿蘇は毎年おこなっている「野焼き」をすること草原が成り立っている状況です。

 

 

野焼きについて

阿蘇に暮らす人々は、1000年以上前から草原に火を入れて、木が生えないように維持してきました。これを「野焼き」と言います。
「野焼き」についてのおすすめ資料(マイナビ農業様)https://agri.mynavi.jp/2021_05_12_157010/

「野焼き」は毎年春におこなわれていますが、命がけの一大作業です。草原に火を入れ、燃え広がり過ぎないように消火しながら、また風向きや地形を見て火入れをする。とても高度な作業です。

 

作業に従事される方々は、道具を持ったまま、山を歩き回らなければなりません。野焼きをする前の草原は背丈ほどの草が生い茂っているので、ただ歩くだけでも一苦労です。

 

そんな野焼きも、高齢化に伴い、担い手が不足しています。また、以前のようにみんなが農業に従事しているわけでもないので、慣れない作業は住民の負担でしかなくなってきています。

 

草食の家畜の活用

私たちの地域では、草原に家畜の牛や馬を放牧してきた歴史があります。それは今も続いていて、放牧している草原では草丈が抑えられ、比較的野焼きがしやすいようです。

しかし、様々な要因で放牧は減少傾向にあります。

 

そんな草原で羊を放牧し、草丈を少しでも減らして、野焼きをしやすくしたい!あわよくば「輪地切り」作業をしなくて済むようにしたい!私たちはそう考えています。

「輪地切り」についてのおすすめ資料(環境省阿蘇自然保護官事務所様) https://www.aso-sougen.com/next/image/011.pdf

 

また、私たちが阿蘇地域での小型畜産のモデルをつくり、週末農業で羊などを飼う方がでてきて、草原維持に関心を持つ仲間が増えたらいいなと思っています。

 

自己紹介

阿蘇さとう農園の代表の佐藤智香です。

 

とにかく阿蘇が好きすぎる。

阿蘇で生まれ育った私は、大阪の専門学校に進学して一人暮らしをするようになり、自分の住んでいた「阿蘇」という地域が特殊な地形をしていて、活火山もあって独特な観光地なのだと知ります。

 

それから、夕食時に自宅前の畑から野菜を取って調理すること。近くに湧き水があること。お米は1年分が家に置いてあること。

また、暮らす地域に草原があること。草は家畜のえさになること。家畜のふんは肥料になること。その肥料で米や野菜をつくること。家畜はお肉になること。都会にはない暮らし、なのだと知りました。

 

さらに、当たり前に暮らしの風景にある「阿蘇の草原」は、特有の資源なのだと気付きます。

 

2013年、阿蘇地域は世界農業遺産に認定。

阿蘇地域世界農業遺産推進協会のHP https://www.giahs-aso.jp/

 

阿蘇は世界レベルだったのか・・・。

26歳の私は「阿蘇のために生きよう」そう決意します。

 

それから35歳の現在まで「阿蘇で暮らし続けるために」をモットーに、阿蘇さとう農園として、多くの仲間と共に、地域資源を活かした週末農業の小さなモデルづくりに取組んで来ました。※ページ下部【これまでの活動】をご参照ください。

 

支援が必要な理由

「私たち、羊を飼います」

私たちは阿蘇の草原を守るため、2020年3月に羊を飼い始めました。

阿蘇地域では赤牛や黒牛、馬が多く放牧されています。ここに羊も仲間入りをして、家畜と人が協力して、草原のある暮らしを維持したいと考えます。

 

草原の現状

草原の維持活動に対しては現在、募金活動、地元自治体による「野焼き」等の労賃や牧野使用料への補助、農水省のみならず環境庁による保全活動の支援等、多様な取り組みが行われています。

 

しかし、現状のままでは支援は行き届いておらず、草原を維持していくには厳しい状況です。今年に入り、野焼きの継続を断念する発表をした地域がありました。もうすでに住民だけではできないとボランティアを受け入れながら継続する地域もあり、どこも担い手が足りていません。

詳しく知りたい方へおすすめ資料 熊本県「阿蘇草原維持再生基礎調査」https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/130162_250107_misc.pdf

 

私たちは羊を放牧して、草原維持の要となっている「野焼き」に関わる方々の負担を軽減したいと思っています。

1000年続く草原と暮らし。

羊と共に1000年先の人々に残したい!

これが今回のプロジェクトです。

 

一刻も早く、羊の放牧事業を持続可能な状態にするためには、初期投資が必要で、今のタイミングに資金があるととても助かります。

 

羊を増やすタイミングがポイント!

現在、私たちの飼う羊は60頭。

羊肉の販売をして収益も得ながら進めていますが、副業で他の仕事をしながら、その収益を羊に投資する日々です。

2022年も30頭を他の牧場から購入してきました。さらに2023年も30頭の新規導入を計画しています!

グラフでわかるように、早い段階で母ひつじを導入できると、増え方が変わってくるんです。2030年で見てみると、300頭近く差が出てきていますね。

 

羊を増やすためには

私たちのところでも羊は新しく生まれて、どんどん増えてはいきますが、その増え方を加速することでより早く収益事業に切り替えることが出来ると考えています。

しかし、他の牧場から新しく羊を導入しようと思うと、1頭10万円程度かかります。一定数を超すと、経営も安定してくるのですが、そこまでの道のりはまだまだあります。

 

お金も大変だけど、モチベーションの維持も大変

ここで多くの応援が得られると、事業自体がスピードアップできるのではないか。また、応援してくださる方々と出会うことで、モチベーションも上がると期待しています。

ご支援よろしくおねがいします。

 

支援の使い道

私たちの活動で大切なことは、支持してくださる方々がいることだと考えております。羊の活動は新しい取り組みで、地域の中でも「どうなるだろうね」と経過をみられている状況です。

なので、少しでもこの活動に賛同している方々が集まり、支持者のコミュニティーを見える化することが今の私たちの活動にとって、一番必要なことなのです。 

 

資金を集めたい理由

今回、コミュニティーづくりだけでなく資金も集めていきたいと思っています。理由としては、羊の活動に使える補助金や支援がないこと。また、増頭率の兼ね合いで、飼養してもお金になる時期がずっと先であるという特性があり、通常の融資では返済計画が立てづらい面があります。これは羊を飼養する農家さん全体の課題にもなっています。

 

<注意点>

私たちの活動は、阿蘇の草原を羊で維持していこうとすることだけでなく、阿蘇の草原で育った羊のお肉なども大切にいただいて、経済活動にしていくことに繋がっていきます。なので、この部分にも賛同していただかないといけません。私たちのこれまでの活動も調べていただき、よくよくご検討いただければ幸いです。

阿蘇さとう農園のブログ(ひつじ) http://www.aso-satofarm.com/blog/category/news/hitsuji/

 

<目標金額> 

▶80万円:ひつじが冬を越すための地域産のエサを作る環境を整えます。

・中古の小型のロールベーラーの購入

 

▶100万円:ひつじが冬を越すための地域産のエサを作る環境を整えます。

・エサを保存するためのラッピング資材等購入

 

▶200万円:ひつじ放牧のための柵を整備します。

・200頭が広々放牧できる20ha分の柵の資材購入    

 

▶300万円:ひつじの出産場を整備します。

・母羊80頭分の個室スペースの資材購入

 

▶400万円:阿蘇しろひつじウールの製品化のための試作をします。

・一次加工の工程は開発済み、それ以降の加工工場も選定済み

・一次加工は、地域の福祉作業所さんにて実施予定。新しいお仕事づくりを兼ねた、羊毛の一次加工(きれいにする工程)の試験運用のための作業委託費

・一次加工のあとは、工場へ送り、羊毛を糸に紡ぎ、織り機で生地に

・試作品として野焼きの作業従事者が身を守るための「防火マント」を製作

 

▶500万円:継続的なコミュニティ構築のためのシステムを開発します。

・放牧地に定点カメラを設置し、24時間ひつじの様子をweb配信

 

ホームページに「みんなの描いたひつじ」を放牧

今回、支援者のみなさんにひつじを描いてもらって、それを集め、ホームページで放牧してみようと思っています。こども版も用意してみました♪ぜひご参加ください!

 

さいごに

私たちは、もこもこプリプリな羊ちゃんたちと一緒に暮らしながら、楽しく地域課題にチャレンジしていきたいと思っています。

 

理想は、参加したくなる小型畜産のモデル事業にすること。

阿蘇に暮らす人が、週末農業として羊を飼うような暮らしを当たり前にしたいと思います。

なぜなら、羊の放牧によって、野焼きだけではない、1,000年の草原の維持により多くの方に楽しみを持ちながら参加してほしい。阿蘇に暮らすことが負担に思う状況ではなく、阿蘇に暮らして良かった!楽しい!充実している!という状況にしていきたい。と考えているからです。

 

阿蘇を知らない方は、Google Earth ででも遊びに来てみてくださいね。「草千里ケ浜」で検索です♪

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【プロフィール】

阿蘇さとう農園 代表 佐藤智香

1987年生まれ 熊本県阿蘇市出身。

羊たちを養うために、隣町に出稼ぎ中。地域おこし協力隊の運営等、コーディネーターとしてまちづくり関係の仕事もしている。

【これまでの活動】

2014年4月 代表の就農により阿蘇さとう農園がスタート。

2016年10月 「阿蘇タカナード」の販売開始。

2017年3月 H28年度優良ふるさと食品中央コンクールの新商品開発部門にて「阿蘇タカナード」農林水産大臣賞受賞。

2018年3月 H29年度全国農業青年クラブの全国大会にて「阿蘇タカナード」の取組み発表、農林水産大臣賞受賞。

2019年12月 熊本県阿蘇ひつじ研究会 立ち上げ、事務局を務める。

2020年3月 羊5頭導入。

2021年6月 赤牛の預託を受け、草原にて牛と羊の混牧を開始。

2022年9月 羊30頭導入し、計60頭となる。

2022年10月 自前の精肉加工所が完成!

 

【活動報告】最新情報!!!

■2023年1月10日 本プロジェクトへの申し込みを終了しました!
  今回ご参加いただいた皆様と一緒にこれからの事業を進めていきたいと思います。
  告知等ご協力頂いた皆様ありがとうございました。

■2022年12月4日(日) 九州ネットで特集番組の放送決定♪
  ▶YouTube(番組CM) 


■2022年春から、熊本のホテル日航さんに使っていただいています。
  ▶YouTube(プロモーションビデオ) 

 

■過去に「阿蘇タカナード」の製造に関する取材を受けたときのものです。
  ▶YouTube(動画出演) 

 

リターンを選ぶ

¥2,000

【もこもこ応援隊・こども版】
①♦ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります♪
往復はがきをお届けします!送っていただいた絵を画像で取り込んでホームページ内に放牧します。画像データで送っていただけるようにも準備します。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にもこもこを放牧させたいと思います♪♪♪

②♦ひつじちゃんからのクリスマスカードを毎年お届けします♪(18歳の年まで)

※18歳以上の方は、おとな版を選択ください。
※リターン申し込み時に、住所欄の部屋番号などを入力するところに、続けて「生まれ年」をご記入ください。

  • 支援者8

  • お届け予定
    2023年4月

¥5,000

【もこもこ応援隊・おとな版】
♦ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります♪
往復はがきをお届けします!送っていただいた絵を画像で取り込んでホームページ内に放牧します。画像データで送っていただけるようにも準備します。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にもこもこを放牧させたいと思います♪♪♪

  • 支援者8

  • お届け予定
    2023年4月

¥10,000

【とにかく!もこもこ応援コース】
①♦LINEオープンチャットへご招待!こちらで近況報告などをおこなっていきます。
②♦ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にたくさんのもこもこを放牧させたいと思います。
③♦ひつじのトリビアが満載の「ひつじ本」をお届けします。阿蘇のひつじに魅了されたデザイナー集団が現在調査&編集中です。

  • 支援者41

  • お届け予定
    2023年4月

¥50,000

残り 49人

【もっと!もこもこ応援コース】
①♦LINEオープンチャットへご招待!こちらで近況報告などをおこなっていきます。
②♦ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にたくさんのもこもこを放牧させたいと思います。
③♦ひつじのトリビアが満載の「ひつじ本」をお届けします。阿蘇のひつじに魅了されたデザイナー集団が現在調査&編集中です。

  • 支援者1

  • お届け予定
    2023年4月

¥100,000

残り 20人

【もこもこパートナーシップ】
①♦LINEオープンチャットへご招待!こちらで近況報告などをおこなっていきます。
②♦ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にたくさんのもこもこを放牧させたいと思います。
③♦ひつじのトリビアが満載の「ひつじ本」をお届けします。阿蘇のひつじに魅了されたデザイナー集団が現在調査&編集中です。
④♦阿蘇の草原もこもこツアーの参加券をお届けします。ひつじの現場を中心に、阿蘇のことがわかるツアーを企画しています。春夏秋冬の移りゆく四季も見ていただきたいので年4回実施予定です。※現地までの旅費は含まれません。また、大人2名以上は別途ツアー費用がかかる場合があります。
<ツアー日程>
■9時集合12時解散(阿蘇市内)※希望日を集計、調整します。
春:2023年5月26・27・28・29日いずれか。
夏:2023年7月28・29・30・31日いずれか。
秋:2023年11月3・4・5・6日いずれか。
冬:2024年2月2・3・4・5日いずれか。

  • 支援者0

  • お届け予定
    2023年4月

¥500,000

残り 4人

【もこもこパートナーシップ・SP】
①◆LINEオープンチャットへご招待!こちらで近況報告などをおこなっていきます。
②◆ホームページに「あなたが描いたひつじ」が載ります。たくさんのもこもこを集めて、ホームページの中にたくさんのもこもこを放牧させたいと思います。
③◆ひつじのトリビアが満載の「ひつじ本」をお届けします。阿蘇のひつじに魅了されたデザイナー集団が現在調査&編集中です。
④◆阿蘇の草原もこもこツアーの参加券をお届けします。羊の暮らす現場を中心に、阿蘇のことがわかるツアーを企画しています。春夏秋冬の移りゆく四季も見ていただきたいので年4回実施予定です。※現地までの旅費は含まれません。また、大人2名以上は別途ツアー費用がかかる場合があります。
<もこもこツアー日程>
■9時集合12時解散(阿蘇市内)※希望日を集計、調整します。
春:2023年5月26・27・28・29日いずれか。
夏:2023年7月28・29・30・31日いずれか。
秋:2023年11月3・4・5・6日いずれか。
冬:2024年2月2・3・4・5日いずれか。
⑤◆世界に誇る野草地での『羊数えてまた明日ツアー・お昼寝版』の参加券をお届けします。本物の羊を数えながら寝たことはありますか?※現地までの旅費は含まれません。また、大人2名以上は別途ツアー費用がかかる場合があります。
<お昼寝ツアー日程>
■14時集合17時解散(阿蘇市内)※希望日を集計、調整します。
春:2023年5月26・27・28・29日いずれか。
夏:2023年7月28・29・30・31日いずれか。
秋:2023年11月3・4・5・6日いずれか。
冬:2024年2月2・3・4・5日いずれか。

  • 支援者1

  • お届け予定
    2023年4月

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