自己紹介・安田ふぁーむの取り組み　　　　　　

安田ふぁーむは2020年の4月に新規就農及びゲストハウスを開業しました。夫婦ともに地元は大阪府箕面市で、能勢町には2019年に移住しました。前々職は海上自衛隊の幹部職として水上艦艇勤務、前職は北海道十勝で農業資材の営業マンをしていました。能勢移住後は１年間よつば連絡会系列の(有)北摂協同農場で農業研修を受け独立、現在に至ります。妻はＣＳ６０とゲストハウスなどで安田ふぁーむの事業を支えてくれる傍ら、現役の看護師でもあります。

移住当初は農業1本で勝負すると考えていましたが、安田ふぁーむの事業テーマである「心と身体の健康」そして「地域課題の解決」を追い求めていった結果、農業だけにとどまらずゲストハウス、ＣＳ６０、代理店事業と複合的な事業を行うことになり今に至ります。

まだまだ技術や経験において未熟な部分もありますが、数年後、あるいは数十年後のビジョンも描きながら日々あらゆる作業に励んでいます。

メインＨＰ：https://yasuda-farm.jp　

ショップページ：https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000214620

能勢町における地域課題・シェアハウスを始めることになった経緯　

　安田家が能勢に移住して４年という月日が経ちました。農業やゲストハウスの経営を通じて能勢の魅力をとても身近に感じることができている一方、多くの地域課題もみつかります。その中のひとつが、若い就農希望者、そして移住希望者の受け入れ先（住む場所）の選択肢が非常に少ないということでした。
　そんな中、昨年の３月、ひょんなことから既にシェアハウス的に稼働していた森上地区にある物件を、前のオーナーさんから引き継がないかという話が舞い込んできて、これは何か新しいチャレンジができるかもしれない、また、住む家がないという問題に事業として貢献できるかもしれないと思い引き受けることにしました。
この建物の名称は「ツナグ」と名付けました。
このシェアハウスや後に記載しているトレーニングジムがあることによって、能勢に関わる（やってくる）たくさんの方がこの場所で繋がれたら、という想いが込められています。
　そしてせっかくシェアハウスとして稼働させるのであれば、女性でも住めるぐらいの清潔感のある空間を作りたい（寒さ対策は無理でしたが）と、熟考に熟考を重ねた結果、勢いあまって農業のために借りた運転資金の全額以上をシェアハウスに投じてリフォームを行うことにしました！全体の半分程度はプロの大工さんと水道屋にお願いしていますが、残りの半分は自分たちによるＤＩＹで作業を進めていて、これまでたくさんの方にご協力いただきました。

シェアハウスの活用方法　　　　　　　　　　　　　　　

①新規就農、移住希望者、若者の能勢移住の最初のステップとして利用してもらう

　能勢町は毎年新規就農者がいて、農業が活性化しつつある一方、単身世帯の入居先が少なかったり、一人暮らしを始めるための初期費用が大きいという難点があります。また、能勢町に移住したいというカップルや家族も多数いる一方、空き家を探すのが非常に難しく、外部からでは入手できる情報に限りがある課題があります。

　そのような方に対して、移住への最初のステップとして活用してもらうことで、初期費用を抑えつつ”能勢暮らし”を始めることができます。利用年数の上限は設けませんが、基本的に２～３年程度で定期的に人の出入りができればと考えています。

②能勢分校”里山留学制度”にエントリーし、学生の受け皿となる

　能勢には唯一の高校、豊中高校能勢分校があります。能勢分校は一般的な授業だけではなく農業や加工の実習、地域の方々と一緒に取り組みを行うなど進学校とは違った魅力をもつ学校です。その能勢分校の特色の一つとして「里山留学」という下宿（ホームステイ）制度があり、大阪府下だけでなく世界中から生徒を受け入れる取り組みがあり、今年３年目を迎えます。

　しかし、希望者に対して受け入れ（ホスト）側が不足している状況を以前から聞いており、このシェアハウスを活用することはできないかと思い、能勢分校の准校長や教育委員会の方とも調整を進め、受け入れ先としてエントリーすることになりました。（受け入れは来年度以降）

　受け入れのためには当然食事のお世話も課題であり、今回は地域の方々と連携してチームを作り、当番制で食事を作っていく予定です。そうすることで、一人一人の負担を減らし、地域全体で生徒のサポートをしていく。そのような今までにない体制でやっていきます。このシステムがうまくいけば、「里山留学」が持続可能な仕組みとして今後も能勢で根付いていくと考えています。

③WWOOF（農業ボランティア制度）を活用した農業体験希望者の受け入れ

シェアハウスが満室になるまではWWOOFと呼ばれる農業ボランティア制度を活用し、若者や農業、田舎暮らしに関心のある方の受け入れを行います（短期又は長期）

WWOOFとは、住む場所と食事を提供する代わりに農作業などの労働力を対価として提供してもらう仕組みで、金銭的なやりとりは発生しません。ウーファー（利用者）は農業だけでなく、田舎暮らしそのものに興味がある人がほとんどのため（私も昔利用してました）、私の田畑の作業だけでなく、地域で面白い取り組みをされている方や農家仲間のところへも派遣したりするなど地域との関わりや交流も大事にしながら受け入れていきたいと考えています。

１階スペースをトレーニングジムに！　　　　　　　　　　

「ツナグ」は２階が居住スペース（シェアハウス）で、１階にはダイニングとキッチンスペース、洗面所のほか、３５ｍ２程度のフリースペースがあるのですが、このスペースはホームジムを拡大した形での月額制トレーニングジムを開業します！

　もともと高校時代からアメリカンフットボールをしていて筋トレはやる習慣がありましたが（近年はできて
いませんでしたが）、安田ふぁーむの事業テーマである「心と身体の健康」にフォーカスした上でも筋トレや適度な運動は非常に大切であり、ジムを立ち上げることで、能勢町やその近隣に住む若者・中堅層には強い肉体と生きる活力を、年配の方には健康寿命の増進に貢献できると考えています。また、それだけでなく世代関係なく同じ志を持つ者同士での新たなコミュニティーが作れたらという想いもあります。（利用者さん同士でイベントを立ち上げたり、パーソナルトレーナーとのコラボもできたら最高です）
※４月開業が目標ですが、シェアハウスの整備を最優先にしているため、５月以降にずれ込む可能性もあります。

このプロジェクトで実現したいこと　　　　　

１　シェアハウスの新たな可能性を追求し、成功モデルを作る

　能勢町は自然に恵まれた田舎町でありながら、大阪の都市部からのアクセスが良く、移住者や新規就農者が多いのが特徴ですが、同時に移住する際に住む場所がなかなか見つからないという問題も起きています。しかしながら実際は、住む場所はないが空き家（家財道具はあるが誰も住んでいない家）はある、という状態であり、この家をシェアハウスや１棟貸しとして有効活用できれば、空き家問題の解決の糸口になるほか、移住者促進のきっかけになる可能性があると考えています。

２　能勢町をエネルギーに溢れた活力のある町にする

　健康のバロメーターである「自己免疫力」の強化には、日々の食事や生活習慣はもちろんですが、適度な運動、そして筋トレが重要です。また、個人的には筋トレを続けることで、身体だけでなく心もリフレッシュでき、生きる上での活力になると確信しています。そして　“能勢の銀座”とよばれる森上商店街エリアにコミュニティースペースを兼ねたトレーニングジムができれば、心身を鍛えるだけでなく、ささやかながら町の賑わいの復活に貢献できるかと考えています。

資金の使い道　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

シェアハウス家具・家電購入費　　　３０万円
シェアハウスリフォーム資金一部　　２０万円
ジムスペース改装費、器具購入費　　４０万円
返礼品　　　　　　　　　　　　　　１０万円
※もし、目標金額以上のご支援をいただいた場合はトレーニング器具購入に使用させていただきます。

実施スケジュール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２月　　　クラウドファンディング実施
３月初旬　返礼品発送・配達
３月中旬　シェアハウスリフォーム完了、入居者受け入れ開始
３月末　　１階スペースリフォーム完了、器材搬入
４月～　　準備でき次第フィットネスジム開業
　　　　　（農繁期突入により年度後半にずれ込む可能性あり）

さいごに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

安田ふぁーむは2020年の新規就農時から常にチャレンジ精神で“新しいこと、地域で誰もやっていないこと、地域のためになること”に着目して活動してきました。今回も皆様が考えてもいないようなびっくりなチャレンジです。よろしければご支援ください！能勢を盛り上げていきます！