日本在住外国人

日本に住む外国人の方が取り残されないように。居場所づくりと生活支援を強化したい!

認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

  • 支援総額

    ¥1,790,000

    目標金額 ¥1,500,000

    119.33%
  • 支援者数

    200

  • 残り

    0

日本に住んでいる外国人が孤立しない社会を実現させたい

在住外国人の方への取り組みの進捗情報は〈こちらから〉ご覧いただけます!

(2023年5月18日追記)

2023年3月17日(金)~5月15日(月)の60日間にわたり、150万円を目標金額としてクラウドファンディングに挑戦してきた結果、200名の皆さまからのご協力により目標金額を大きく超える179万円のご支援となりました。改めて、ご協力いただきましたこと心より感謝申し上げます。

2023年度の活動経費は、以下の通り約300万円を予定しておりますので、目標金額を超えた29万円分についても、在住外国人の方のための活動経費として役立てさせていただきます。

①生活支援の実施:約50万円 ②居場所づくり:約250万円

はじめまして。南アジアのバングラデシュ、ネパール、そして日本国内で活動している、認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会の菅野冴花です。

日本で生活する在住外国人は約300万人となり、年々増加傾向にあります。その中で、社会との接点が少なく、文化の違いや言葉の壁などで必要なサービスにアクセスできずにいる人も多くいます。また、コミュニティから孤立し日本社会との接点を持つことができていない人々も少なくありません。とくにCOVID-19拡大以降、コロナ禍の影響による在住外国人の生活困窮の課題、また、彼らが支援や生活情報に十分にアクセスできていないという課題が顕著となりました。

シャプラニールにも、在住外国人、とくにここ数年で在住人口が増えているネパール人に関する相談が多くよせられています。そこで、在住外国人が抱える課題に寄り添い、社会からの孤立をなくしていくことをめざし、2021年度より以下の活動に取り組んできました。

 

<これまで取り組んできた活動>
在住ネパール人を対象としたオンラインイベントによる情報提供

オンラインイベントにてネパール語で生活情報発信(写真右:菅野職員)

日本に住むネパール人を対象に、日本での生活に役立つ情報提供/相談会を、ネパール語を使用しながらオンラインで実施しました。日本での出産や子どもの教育、在留資格についてなど様々なテーマを取り上げ、これまでに7回開催し、67名のネパール人が参加しました。出産や乳幼児の子育てに関するテーマの回では、日本で働く夫の帯同家族として来日したというネパール人女性が大半を占めました。彼女たちの多くは、日本語学習経験がないことから、日本人とのコミュニケーション、および生活情報へのアクセスに不便を感じているようでした。そのため、ネパール語で情報を得られて安心した、求めていた情報を得られて満足したという声が寄せられました。

 

無料食料配布(フードパントリー)/相談会

フードパントリーにて食材配布

ワーカーズコープ東京中央事業本部、反貧困ネットワークと協働し、新宿区内で無料食料配布・生活相談会を定期的に開催しています。これまでに5回開催し、経済的、心理的に苦しい状況に置かれている在住外国人に働きかけてきました。生活に困窮して携帯電話も持つことができず、つながる先がない中でやっと相談先を見つけたという外国人の方の参加もあり、このような相談できる場や人がいることは重要となっています。最近では、近隣の新宿区内の外国人集住エリアで多言語チラシのポスティングや、地域のエスニック料理店への広報協力依頼により、地域の在住外国人の参加も増えています。また、相談事を話し出しづらいという人のために、会場内に相談コーナー以外に休憩スペースを設置し、そこでのおしゃべりの中から困りごとを聞き出すなど、相談しやすい環境を作る工夫もしています。

 

支援が必要な理由

 

在住外国人支援の活動は新しい活動のためなかなか活動資金の調達が難しく、活動全体を補える資金がない状況です。2023年度の活動に必要な経費300万円のうち、150万円を第一ゴールとして、設定させていただきます。在住外国人の方々が孤立しない社会を実現するために、皆さまのお力が必要です。

支援の使い道

                 
新宿区で私たちが実現したいこと

シャプラニールが拠点を置く東京都新宿区において以下の活動を実施します。新宿区には大久保地域を中心に、外国人が働く、あるいは居住する地域があることから、直近の統計数字においても在住外国人比率が約11%と高く(2022年11月1日現在 全人口346,925人に対して40,347人)、中には生活上のさまざまな課題を抱える外国人も多くいます。例えば、新宿区社会福祉協議会によると、COVID-19の影響による生活困窮者向けの「特例貸付」利用者の内、外国人は全体の約4割にものぼり、その相談の中では、子どもの教育や不安定な就労状況など、収入面以外の課題を抱えているということもわかったといいます。

フードパントリー・生活相談会にて利用者の話を聴くスタッフ

①生活支援の実施
これまで取り組んできたフードパントリー・生活相談を、他の支援団体とのネットワークを強化し、さらに地域の市民ボランティアを巻き込みながら継続していきます。COVID-19拡大に関連する諸々の制限が緩和され、日本社会の経済活動も徐々に戻りつつある状況ですが、今も「COVID-19をきっかけに失業し、新たな職を見つけられずにいる。このままだと在留資格の更新が難しい」といった相談が寄せられるなど、外国人のみなさんが未だに不安定な状況にあることがうかがえます。また、このところの急激な物価高騰の影響により、今後、彼らの生活がさらに厳しくなることも予想されます。彼らの生活を支えるためにも、活動の継続が必要です。

配布する食材の一部

②居場所づくり
在住外国人が気軽に生活情報にアクセスしたり、生活相談等ができたりする「居場所」となる交流スペースをつくります。地域の人にもはたらきかけ、在住外国人と地域住民とが交流し、つながれるような機会をつくっていきます。これまで新宿区内で生活相談・フードパントリー等を実施し、在住外国人の方とかかわることでわかってきたことは、ほんの少しの周囲の助け合いがあれば解決することも多くあるということです。

しかしながら、在住外国人の中には、以下のような課題を抱えている方が多いのが現状です。

・行政などから提供されている支援や情報へのアクセス先を知らない
・大小かかわらず課題や問題に直面した時に相談できる先が限られている
・それらの情報を得られる日本人や居住地域の住民とのつながりがほとんどない

それゆえに、地域の行政等の相談窓口、または近所の人に相談できたら、すぐに解決できるような課題も、なかなか解決されず中には深刻な問題に陥ってしまうケースもあります。

一方で、地域住民の方からは「近所の外国人とかかわりたくとも、かかり方が分からない」という声も聞かれます。また、文化や言葉の壁からうまくコミュニケーションがとれず、ご近所付き合いの中でトラブルに陥ってしまっているという話も聞いています。少子高齢化が進む中で、日本で働く、そして生活する外国人は、今後さらに増えていくことが予想されます。そのため、在住外国人の方と地域の人々がともにご近所レベルでの助け合いができるような社会の仕組みづくり、そしてさらに私たちの意識や行動の変容も必要だと考えています。まずは、お互いの理解を深め、つながりを持つきっかけとなるような居場所づくりを目指します。

いただいたご寄付は上記活動を実施するための費用の一部として活用させていただきます。

22年度に開催した交流会の様子

 

活動経費300万円の使途

①生活支援の実施:約50万円 ②居場所づくり:約250万円

※上記の経費300万円のうち、ファーストゴールとしてクラウドファンディング目標額を150万円とさせていただきます。
※24年度以降の活動経費にも使う可能性があります。
※活動を実施するために必要な事務局運営費にも一部充てさせていただきます。

✓予算事例

・約4万円︓在住外国人相談者と連絡をとるための携帯電話購入費     
・約
7万千円:フードパントリー・生活相談会会場費 
・約14万円︓在住外国人の方のための居場所案内チラシ作成費用 
・約15万円︓在住外国人の方のための居場所におけるイベント開催費用  等

 

 

さいごに

                
皆さんも、コンビニで、レストランで、学校で、役所で、病院で、バイト先で等、日々の生活の中で外国人の方と出会う機会が多くなってきているかと思います。彼らの中には日本で生活していながらも、日本社会/日本人との接点があまりなく、大なり小なり課題に直面した際に、頼れる先/人がいない人も少なくありません。
そのため、そのような日本に住む外国人の人々が、日本社会で必要な行政の仕組みにアクセスし、サポートを受けることができるよう、そして、周囲の日本人にためらいなく相談ができるよう、ぜひ皆さまからのお力を貸していただけないでしょうか。
彼らが地域とつながりコミュニティに参加することができるような、また、言葉や文化の違いを障壁ではなく可能性として捉えられるような共生社会をめざして、シャプラニールはチャレンジを続けていきます。

 

※シャプラニールは東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。このクラウドファンディングへのご寄付は税の優遇措置(寄付金控除など)の対象となります。

 

【プロフィール】

認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会
1972年、独立直後のバングラデシュへ日本の青年ボランティアが支援に入ったことをきっかけに、南アジアの貧困問題の解決に向けて活動する団体として設立されました。バングラデシュ、ネパール、そして日本で活動に取り組んでいます。「取り残さない、その小さな声を。」という標語をもとに、社会や他の援助団体の支援から取り残された人々への支援を通じて、貧困のない社会の実現をめざしています。

【これまでの活動】
1.子どもの今を支え、明日を守る活動(バングラデシュ、ネパール)
児童労働をなくし、未然に防ぐ活動や、言語の壁や地理的条件により不利な立場にいる子どもたちのための教育推進に取り組んでいます。


2.災害に強い地域をつくる活動(バングラデシュ、ネパール)
洪水やサイクロンなどに脆弱な地域で、地域住民や地方行政の防災・減災力を高めるために、住民全体の意識を変え、自治体がきちんと機能するよう働きかけを行っています。
 
3.社会からの孤立を防ぐ活動(バングラデシュ、日本)
コミュニティとの接点がなく社会から孤立してしまう人々に寄り添うための活動として、日本在住の外国人への食料配布・相談会、オンラインイベントを通じた情報提供やバングラデシュで若者たちへの環境教育活動を行っています。

4.市民同士のつながりを促す活動(バングラデシュ、ネパール、日本)
フェアトレード活動を通じ、作る人、使う人をつなげる活動のほか、イベントやボランティアなど社会課題に取り組む市民、グループなどが学び、刺激し合う場の提供を進めています。

       

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♦御礼のメール、感謝状、周年記念誌

  • 支援者0

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    2023年6月

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