ウミガメの親子

母ウミガメと卵を守るためにビーチに暗視モニターシステムを設置したい

NPO CHURAMURA

  • 支援総額

    ¥115,000

    目標金額 ¥800,000

    14.38%
  • 支援者数

    3

  • 残り

    0

はじめに

本プロジェクトは、沖縄本島北部のとあるビーチで上陸したウミガメが産卵をしなくなってしまっている原因を突き止めるために立ち上げました。私たちNPO CHURAMURAは、ウミガメの産卵地の見守りや死骸の実態調査・啓蒙活動を通して、ウミガメと人間が共存できる環境の保全に取り組んでいます。このクラウドファンディングでいただくご支援により、「国内外の同様の事例の調査(10万円達成の場合)」「5ヶ月にわたる夜間パトロールチームの組成(50万円達成の場合)」「赤外線暗視カメラの設置とリモート監視システムの構築(80万円達成の場合)」のいずれかを実施したいと考えています。

初めまして!NPO CHURAMURAのカール・バスティアンです

私たちCHURAMURAは、2020年から、沖縄本島のビーチに上陸・産卵するウミガメの保護活動を行なってきました。

たった数人から始まった活動ですが、4年目となる今ではコアメンバー5人、リモートスタッフ20人、産卵地の見守りボランティア20人、サポートコミュニティ数百人と仲間の輪が広がっています。そして、名護以北をカバーする美ら島財団(美ら海水族館の運営団体)、南部の海岸をカバーする琉球大学と並んで、沖縄本島中部の海岸をCHURAMURAが担わせてもらうまでになりました。

少し長くなりますが、私たちのウミガメに対する思いや活動が必要な理由、活動内容についてお話しさせてください。

地球にいいことが見つかる場所「カボニュー」でもご紹介いただいた内容を編集してお届けします!

ウミガメを取り巻く現実について

沖縄では簡単に見たり触れたりできる珊瑚礁の海は、世界中の海を見渡しても0.2%しかない(※1)貴重な環境です。珊瑚礁のある浅瀬やビーチは、ウミガメが生きる上でなくてはならない環境であると同時に、リゾート開発やモズクの養殖といった人間の経済活動にとっても有益なものです。

(※1)World atlas of coral reefs M. Spalding, C. Ravilious, E. Green Published 2001 Environmental Science

どうしたらウミガメと共存し、限りある貴重な海の恵みをいつまでも受け取り続けられるのか?

そんな問いに真正面から向き合っているのが、私たちNPO CHURAMURAです。

私がウミガメの保護活動(通称:カメ活)を始めたのは、ある日地元の宇座ビーチ(沖縄・読谷村)を散歩していた仲間(CHURAMURAのマッチー団長)が母ウミガメの足跡を見つけたことがきっかけです。来日して24年、縁あって沖縄に移住してから14年。雷に打たれたようにウミガメの足跡から目が離せなくなり、自分の居場所と使命にたどり着いたと確信しました。

ウミガメの足跡から見つけた産卵場を見守っているうちに、同じ宇座ビーチに次々とウミガメが産卵に訪れました。その数、ワンシーズン(5月〜9月)に13回。産卵から孵化までの約60日間、ウミガメに心を寄せて見守りながらSNSで仲間を募ったところ「ウミガメの赤ちゃんを見たい」「一緒に見守りたい」と言う人が続々と集まってきてくれました。

大切に見守った産卵場からたくさんの子ガメが孵化してくるミラクルを一度でも体験したら、人生が変わります。この素晴らしい体験を共有する仲間がどんどん増えていき、その人数は読谷村のビーチを端から端まで見守れるほどに。

と同時に、私たちはウミガメを取り巻く環境の厳しさも目の当たりにしました。

気候変動により砂の温度が上がっている影響で、雄のカメが激減。このため、雄と出会えなかった雌が無精卵を産卵していて孵らない産卵場もあるんです。他にも、産卵した場所が波打ち際に近すぎたために孵化間近の子ウミガメたちが台風で溺れて全滅してしまうなど、悲しい結末もたくさん体験しました。

こうした自然環境の厳しさだけでなく、人為的な被害もあります。

ウミガメには草食のアオウミガメや肉食のアカウミガメ、タイマイなどの種類がいますが、全てがIUCN(国際自然保護連合(※2))やレッドリスト(絶滅のおそれのある野生動物の「種」のリスト(※3))や環境省のレッドデータブック(※4)に掲載されている絶滅危惧種です。それなのに、食用や剥製を目的とする採捕許可が出されており、沖縄県内にも生きたウミガメを水槽で展示してウミガメの肉を出している飲食店すらあります。また、モズクやアーサーを食い荒らし、漁網に引っかかって水揚げされるウミガメは、漁師にとっては邪魔者です。昨年は、30匹以上のウミガメが漁師に刺傷されているのが見つかり、刺した漁師は漁網に絡まったウミガメを離す際に身の危険を感じたと説明しました。
(※2)http://www.iucn.jp/
(※3・※4)https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/index.html

漁師には、身の安全や高価な商売道具である網を損なうことなくウミガメに対処しなければならない事情があります。ですが、知恵を絞れば共存できると私たちは考えています。

例えば米国では、TED – Turtle Excluder Device – と呼ばれる、漁網にかかったウミガメを逃すための装置の実装が法律で定められています。沖縄でも、こうした技術で漁師の利益を損なうことなくウミガメを守る方法があるのではないか。もっとみんなで模索したい。

また、ウミガメを守る方法のひとつに光害対策があります。産卵のために夜間に砂浜に上陸してきたウミガメは、花火などで遊ぶ人間の気配や明かりに驚くと海に引き返し、海中で放卵してしまいます。ウミガメが安心して産卵できるよう、フロリダ州やハワイ州では夜間の街灯をウミガメに影響のない周波数に保つようルールが設定されているほか、個人の住宅の外灯を海に向けてはいけない決まりがあります。警察と同等の権限を持つレンジャーがパトロールをしてルールの遵守を徹底しているのです。

実行している保護活動について

いずれはこうした保護政策も提案していきたいと考えていますが、そのためにも、まずはウミガメのことをもっと知ること、伝えることから活動を始めています。

〈知る活動〉

毎年、5月から9月の産卵シーズンには産卵場を見守りながら、毎週ビーチクリーンを続けています。また、ウミガメの死骸が見つかった報告を受けた際には、解剖して死因を調査するリサーチも行っています。

ウミガメの死骸は多くの場合、北上した先の海水の温度が低下したことでショック状態を引き起こし、息継ぎのために水面に顔を上げる動きが取れずに溺死した個体。それが冬の北風に乗って沖縄に流れ着くんです。しかし、実際に解剖してみるとプラスチックを誤食していたり、ゴーストネット(海中廃棄された漁網)に絡まって窒息死したりしているケースも確認できています。

見守りとビーチクリーン、リサーチを通してウミガメの生態や現状をつぶさに知ることで、よりよい活動や発信につなげています。

〈伝える活動〉

1週間に2〜3回のペースで出前授業などの教育プログラムを提供しています。小学生から高校生を対象にして、県内の学校や県外からの修学旅行生向けに、ウミガメをはじめ海洋環境問題全体のことやSDGsなどテーマに合わせてプログラムを組み立てています。英語を使った言葉遊びやクラフトづくり、ビーチを歩くフィールドアクティビティなど、記憶に残る体験の機会をつくり、ウミガメを好きになって、守り手になってもらいたいと願ってのことです。

ご支援いただきたいプロジェクト

こうした活動の中で、ここ1年、解決できない謎があります。 北部で唯一、ウミガメが唯一産卵をしていたビーチで、上陸した後に産卵をせずに海に帰ってしまうようになっているのです。 レンジャーチームで何度も原因をつきとめようとパトロールをしても、肝心のタイミングにどうしても出くわすことができず苦悩の日々を過ごしています。

上陸した足跡はあるのに産卵されていない

そこで、見守りの体制を強化することで亀が産卵せずに帰ってしまう原因を突き止め、解決に向けて行動するプロジェクトを実行したいと考えています。

〈10万円でできる活動〉

10万円のご支援が集まれば、同様の事例を国内外の調査研究機関やNPOから集めるリサーチ費用が捻出できます。

〈50万円でできる活動〉

50万円のご支援が集まれば、レンジャーチームでシフトを組み、5ヶ月間の上陸・産卵シーズンを通した人力・目視による見守り体制が構築できます。

〈80万円でできる活動〉

80万円のご支援が集まれば、複数の赤外線暗視カメラをビーチに設置してテストを行い、リモートでの目視による監視や、センサリングによるアラート通知システムの構築にチャレンジできます。

(内訳)赤外線暗視カメラ購入費用:40万円、 リモート監視システム構築:10万円 、スマホ連携アラートシステム構築費:20万円 、ハードウェア制作・取付設置費用:10万円

 

たった一ヶ所のビーチでのできごとと思われるかもしれません。ですが、私たちは、いつ他のビーチでも同じことが起きるかわからないと危惧しています。そうなった時のためにも、原因を突き止めて対策を見つけておきたいのです。

上陸した母ウミガメは、20〜30年前に同じビーチで孵化した子カメが成長した姿です。長い時間をかけてさまざまなハードルを乗り越えて大きくなり、せっかく戻ってきたのです。それなのに、産卵することなく海に帰ってしまうなんて、とても悲しく感じています。

同じように感じてくださる方と一緒に、立ち向かいたいと思っています。

どうかあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

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¥10,000

残り 99人

【サポーターパック】
 
◆お礼のメール
わたしたちが保護して孵化した稚亀の情報を添えて、ネックストラップとステッカーとお礼のメールをお送りします。

  • 支援者1

  • お届け予定
    2023年9月

¥30,000

残り 20人

メンバーアーティストORIEさんによるCHURAMURAサポーター限定T-シャッツ
 
県外やシーズン中にご来沖できない方にはおすすめ。ご希望なサイズや色を発送いたします。

  • 支援者0

  • お届け予定
    2023年9月

¥100,000

残り 9人

絶滅危惧種ウミガメの産卵および孵化調査同行体験! プラス! メンバーアーティストYukiさんによるCHURAMURAサポーター限定カスタム名前入りレジンアートプレート
 
@okicoastoceanart

  • 支援者1

  • お届け予定
    2023年9月

¥50,000

残り 5人

絶滅危惧種ウミガメの産卵および孵化調査同行体験!かけがえのない経験を私たち調査隊とご一緒に体験しませんか?

  • 支援者0

  • お届け予定
    2023年9月

¥3,000

【リターンはいりません!という方へ】
 
◆プロジェクト終了後にお礼のメールをお送りします

  • 支援者0

  • お届け予定
    2023年7月

¥5,000

【リターンはいりません!という方へ】
 
◆プロジェクト終了後にお礼のメールをお送りします

  • 支援者1

  • お届け予定
    2023年7月

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