養護施設の子ども

全国の児童養護施設の子ども達にとって欠かせない感情を育てるワークブックを届けたい

一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワーク 代表理事:江口義実、専務理事:加藤孝子

  • 支援総額

    ¥785,000

    目標金額 ¥300,000

    261.67%
  • 支援者数

    81

  • 残り

    0

ネクストゴールに挑戦中❣❣

皆様のおかげをもちまして、第1目標の30万円をスタート初日で達成、第2目標の60万円を11月12日に達成することが出来ました❣❣

心より御礼申し上げます。

今後も、第3目標、第4目標・・・と達成をしていき、子ども達800人全員(できればそれ以上)にプレゼントできるように挑戦していきたいと思います。

今後とも応援をよろしくお願いいたしますm(__)m

 

はじめに

一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワーク(以下、弊団)は、児童養護施設の子ども達の心の育ちを応援するプロジェクトを推進しています。このプロジェクトは、既に5施設で推進していますが、本年初頭に、全国の児童養護施設にご紹介させていただいたところ、現在、16の施設からリクエストをいただき、弊団はそれに応えていきたいと考えています。

【ご要望の声(一部をご紹介)】

入所児童の「感情表現を支援する」への課題を感じており、ぜひ活用させていただきたいです。

気持ちのコントロールの下手な子どもが多いので、希望する子どもたちに提供したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

虐待に遭った子ども達の心の育ちプロジェクト

児童養護施設で暮らす被虐待児の多くは、一般家庭の子ども達が経験する心の育ちのプロセスを経ていないといっても過言ではありません。すなわち、自分の気持ちに向き合うべく

①自分の気持ちに気付く

②自分の気持ちを知る

③自分の気持ちを考える

これらの経験が圧倒的に不足しています。

私達は、この3つを経験できるワークブックを全国の児童養護施設の子ども達に届けるプロジェクトを進めていきたいと考えています。

 

自己紹介

はじめまして。一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワーク代表理事の江口義実と専務理事の加藤孝子と申します。

児童養護施設「川崎愛児園」にて 左:加藤孝子(専務理事)、右:江口義実(代表理事)

 

私達は、アート活動やアート思考で社会問題を解決すべく活動する非営利法人です。特に、被虐待児が多く暮らす児童養護施設の子ども達の「心」の応援を、様々な方との協力・連携を得ながら進めさせていただいております。

 

ワークブックを制作・配布するきっかけとなった、子ども達の心のメッセージ

私達は、子ども達と接する際、簡単に会話を済まそうと素っ気ない言葉を発したり、条件反射的に癇癪を起こし暴力的になったりと、様々な子ども達の心のメッセージに出会うことが多くありました。施設職員さんとも色々と相談させていただく中で、私達は、子ども達には「感情」の土台となる自身の「気持ち」に気付き、知り、考える経験が不足していることに気づきました。そこで、既に5つの施設で実施している取り組みである、「気持ち」と「言葉」を結び付ける「おたのしみ日記」「かんじょうきばんのーと」を、2種類の新たにワークブックとして制作し、全国の児童養護施設の子ども達に届けたいと考えています。

 

虐待に遭い、児童養護施設で暮らす子ども達について

被虐待児は「保護されればOK」ではありません

親などからの虐待に遭い、児童相談所で一時保護され、その後、家庭での養育が困難と判断された子ども達は、児童養護施設で、職員さんの献身的な養育のもとで暮らします。子ども達は、虐待に遭ったことから、心を閉ざし、気持ちを考えることなくなり、自分の気持ちが分からず、言葉にすることも困難となっています。

ひいては、社会性・対人関係・コミュニケーション力が不十分で、それらが起因し、入所中の学校生活や、退所後の社会生活が困難になることが珍しくないと、施設職員の皆さんから伺っています。

 

【入所時】学校生活でもトラブルを繰り返してしまう

入所中の子ども達は、学校や普段の生活でも様々な困難に遭います。過去の被虐待経験が起因して、条件反射的に騒いだり暴れたりするようなトラブルを引き起こすことが少なくありません。そして、そのことについて学校から注意や叱責があっても、その場で寝てしまうこともあります。これらは過去に遭った虐待からの逃避行動でもあるのですが、一般にはなかなかわかってもらえることではないため、周辺からの差別や偏見にもつながることもあります。

 

【退所後】被虐待の後遺症が大人になっても続く

施設退所後、就職しても続かず、転々と職を変えた挙句、生活保護に
児童養護施設で暮らす子ども達の多くは18歳で退所します。その後、就職しますが、長続きせず離職・就職を繰り返すことが多いのが現状です。やがて生活保護となることも珍しくありません。

 

表面的な優しさを見抜けず、望まない妊娠、生まれた子どもは乳児院へ
妙に優しい人に対して「これはあやしい」と疑うこともなく相手を信じ、妊娠が発覚すると相手に逃げられてしまい、自分では子どもを育てる経済力は無く、子どもを乳児院に託すということもままあるそうです。

 

児童養護施設では、このような状況に手をこまねているわけではありません。一部の施設では、子ども達のコミュニケーション・スキルを磨くべくトレーニングを実施しているところもあります。

しかし、その一方で「子ども達は、自分の気持ちと関係ない、大人が求める答えをしようとするだけなので、トレーニングを取りやめました」と、とある児童養護施設の心理士さんの話をうかがったこともあります。

以上のことを鑑み、弊団は、子ども達を「スキル」という大人から見た尺度でトレーニングする前に、彼らが虐待に遭ったことで「経験」できなかったことから考えていくことが大切であると、考えています。

 

心の育ちに必要な、気持ちを考える「経験」機会を提供したい

気持ちを考える「経験」が乏しい子ども達

子ども達は、虐待に遭っている時は、自分の意志とは関係なく一方的に暴力を受けたり、無視されたり(育児放棄に遭う)と、自分の気持ちを発する必要もなく、それを受け止めてくれる大人もいませんでした。言い換えるならば、自分の気持ちを考える「経験」が不足しています。

すなわち、自分の気持ちを考える「経験」不足が、心の育ちに支障をきたし、社会性を身に付ける土台ができていないのです。

 

気持ちと言葉を結び付ける

気持ちを考える「経験」には、まず、気持ちと言葉を結び付けることから始めるという基本的なことが不可欠です。それは、気持ちを言葉にすることで、気持ちを言葉で考えることができるからのです。

 

気持ちと言葉を結び付ける「おたのしみ日記」と「かんじょうきばんのーと」

 

①おたのしみ日記(ワークシートタイプ)

毎月の「気持ち」テーマに沿って、一日一行、自分の「気持ち」を言葉で書いてもらいます。子ども達も無理なく進められ、一か月間、同じテーマで自分の「気持ち」を考えることができます。

「おたのしみ日記」の例(「もやもや」の正体をさぐろう!)

 

②かんじょうきばんのーと

「おたのしみ日記」にプラスαで五感で感じる自分の「気持ち」を言葉にしてもらう、ワークブックとなっています。

ワークブック「かんじょうきばんのーと」の例(五感シリーズ②嗅覚)

 

弊団は、全国の児童養護施設で暮らす子ども達に、気持ちと言葉を結び付け気持ちを考える「経験」を重ねてもらい、社会性やコミュニケーション・スキルを身に付けられるような「心」、すなわち「感情の土台(感情基盤)」の醸成を応援したいと思い、クラウドファンディングの実施を決意しました。

 

支援が必要な理由

当プロジェクトでは、子ども達が自分の気持ちを考える「経験」をしてもらうべく、気持ちと言葉を結び付ける、

・Book Ⅰ:「おたのしみ日記1」(1年目)

・Book Ⅱ:「おたのしみ日記2」(2年目)

・Book Ⅲ:ワークブック「かんじょうきばんのーと」

および、その推進や説明を記載した施設職員や関心のある大人用の、

・手引書「子ども達の「感情基盤」醸成」

の各々を制作し、全国の児童養護施設及び、そこで暮らす子ども達に配布したいと考えています。

先にも申し上げた通り、この取り組みは、既に5つの施設で先行して実施しているのですが、現在のものはワークシートタイプで、在庫もあまりないことから、子ども達に使いやすいようにデザインやレイアウトも刷新して、かつ、冊子タイプにして、全国の児童養護施設に届けていきたいと考えています。

【各Bookの概要】

 

先行導入の施設や専門家の皆様からの評価が高いことから、今後要望が増えると考えています

【施設の声】

初期から導入いただいている、川崎愛児園の職員さんからの声をご紹介させていただきます。

子ども達の気持ちをどう理解し、個々に合った対応の仕方を考えるきっかけとなっており、今後の支援策に活かされています(施設長代理 富居啓之さま)

 

Q:子ども達についてどんな変化や気づきが見受けられましたか?

初めは「楽しかった」だけの感想に対して「何が?」と聞くと答えられないことが多かったけど、今は以前よりも理由を伝えられる(考えられる)ようになってきた。

 一日をふりかえって楽しかったことなどを自分のことばで表現する力がついていっているのではないかと思います。

 最初のうちは、子どもたち同士で1日の終わりに日記を書く際、書き忘れていることがあれば、「まだ書けてないよ。」等と声を掛け合っている事もありましたが、日記を書くのが習慣になってきていると感じました。

一日を通してどのようなことがあったのか振り返り、本人なりに「こんなことがあった!!」という気づきが見受けられた。

一日の生活で見えていない部分や(学校生活や友だちとのやり取り)「そう思っていたんだ!!」という発見があった。

 

Q:子ども達に取り組みを続けてもらうことで、将来どんなことが期待できるかお聞かせください。

毎日の日記を積み重ねていくことで、感情表現を学び豊かになることが期待されるのではないかと感じます。

 自由な発想力を持つことで、自分(子ども自身)の自信にもつながっていくのではないかと思います。また、相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちが整理できるようになってほしいと思います。

とりあえず取り組んでいる様子もあり、メンタル面や心の面という点で大きな変化や気づきという点での成長はなかなか難しいかなとは思うが、続けることにより気づきや成長は望めるかなと思います。人や出来事に対しての興味を持つことに繋がるかも。

 

【専門家の評価】

専門家の方からも高い評価をいただいております。

 

支援の使い道

 

<目標金額>第3目標に挑戦しています!!

 第1目標 30万円:100人(2施設)の子ども達にワークブックを配布します(達成)

 第2目標 60万円:200人(4施設)の子ども達にワークブックを配布します(達成)

 第3目標 120万円:400人(8施設)の子ども達にワークブックを配布します

 第4目標 180万円:600人(12施設)の子ども達にワークブックを配布します

 第5目標 240万円:800人(16施設)の子ども達にワークブックを配布します

 最終目標 300万円:1,000人(20施設)の子ども達にワークブックを配布します

 

<最終目標額の内訳>

・デザイン制作費:160万円

・印刷費:100万円

・配送費:15万円

・倉庫保管費:25万円

 

目標金額を達成できなかった場合、印刷冊数などを抑え、既にリクエストをしてくださっている施設の子ども達に、リクエストのあった順から渡していきたいと思います。

 

応援してくださる皆様

 

さいごに

読んでくださりありがとうございます。

弊団は、全国の児童養護施設の子ども達に「虐待に遭ったことを跳ね返して、将来の夢を持って、社会で活躍してほしい」という想いで、当プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトの第1弾が今回のワークブック配布となります。一部の施設では、施設周辺地域の皆様とのふれあい・交流による子ども達の心の育ち地域環境づくり、という第2弾の取り組みに入っていますが、当プロジェクトのコンセプトは、被虐待によって「経験」できなかった感情の土台作りです。一般の家庭で育つ子ども達は、親などの多くの大人達とのふれあいの中から、それこそ言葉にならないうちから、コミュニケーションを試行錯誤(≒経験)し、社会性を育んていきます。子ども達は、徐々に言葉を覚えながら、以下の6つのプロセス(力)を無意識に連動させ、自らの感情を育てていく力に繋がっていきます。これを「感情基盤」コンセプトモデルと呼んでおり、弊団は、今後もこのモデルを活かしたプロジェクトを進めていく所存です。

感じる力 :ある出来事に対して感情を抱く力(気持ち)

観察する力:ある出来事の状況や変化などの情報をより多く集める力(洞察)

想定する力:ある出来事や状況を見て想いを設定できる力(想起)

考える力 :ある出来事の記憶や体験から関係づけられる力(想像)

整理する力:ある出来事に対する気持ちを整えた状態にする力(管理)

表現する力:ある出来事の内面的な心情を客観化する力(伝達)

「感情基盤」コンセプトモデル

リターンを選ぶ

¥10,000

残り 16人

【10,000円応援コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
「かんじょうきばんのーと」と、支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへ招待

  • 支援者4

  • お届け予定
    2024年2月

¥5,000

【とにかく応援5,000円コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
なし

  • 支援者39

¥10,000

【とにかく応援10,000円コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
なし

  • 支援者33

¥30,000

【とにかく応援30,000円コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
なし

  • 支援者4

¥100,000

【とにかく応援100,000円コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
なし

  • 支援者1

¥30,000

残り 20人

【30,000円応援コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
子ども達に配る「おたのしみ日記1」「おたのしみ日記2」「かんじょうきばんのーと」「感情基盤」手引き、の合計4冊と、支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへ招待

  • 支援者0

  • お届け予定
    2024年2月

¥50,000

残り 3人

【50,000円応援コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
子ども達に配る「おたのしみ日記1」5冊、「おたのしみ日記2」5冊、「かんじょうきばんのーと」2冊、「感情基盤」手引き、の合計13冊と、支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへ招待

  • 支援者0

  • お届け予定
    2024年2月

¥100,000

残り 3人

【100,000円応援コース】
この支援が、児童養護施設で暮らす子ども達の心の育ちに繋がります!
 
◆リターン品
子ども達に配る「おたのしみ日記1」10冊、「おたのしみ日記2」10冊、「かんじょうきばんのーと」10冊、「感情基盤」手引き2冊、の合計32冊と、支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへ招待

  • 支援者0

  • お届け予定
    2024年2月

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