インドの子どもたち
インドの最貧困州に暮らす子どもたちに教育機会を作る!
稲中 優生
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支援総額
¥232,000
目標金額 ¥200,000
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支援者数
50人
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残り
0日
ご挨拶
初めまして!学生団体「フィルミレンゲ!」と申します!代表の稲中です。
今回は私たちのクラウドファンディングに興味を持っていただき誠にありがとうございます。このクラウドファンディングでは「インドの貧困地域の子供達に教育機会を作る」ということをゴールに設定し、その方法を模索していく学生の挑戦にしていきたいと思っています。フィルミレンゲとは「また、会いましょう」という意味です。この団体は今回のクラウドファンディングに際して作った団体です。多くの方々との繋がりを大事にし、インドの社会問題に挑戦していきます。私たちのプロジェクト、そしてインドの問題について知っていただければ幸いです。
どうしてインドなの?
ここまで読んでくださった方の中には「何故、インドなの?」と疑問を持たれた方もいるかもしれません。答えは私がこの春のインドに訪問させていただいた際に大きな衝撃を受けたからです。
私は2023年の春にインドで行われた「インドでの社会問題を見て、解決策を立案する研修プログラム」に二週間参加しました。その後、活動中お世話になった「NPO法人結び手」が運営するビハール州のアフタースクールで英語教師ということでインターンをさせていただきました。この一ヶ月間、たくさんの人や物に出会い、とても充実した時間をすごしましたが、インドの社会にはいつも社会問題という黒い影が見え隠れしているようにも感じました。インドの社会で暮らしていく中で、子供たちが自由に努力できる社会になればいいなと考えるようになっていきました。
子供の僧侶
私が子供が自由に努力できる社会について考えるきっかけとなった出来事があります。それはビハール州の世界遺産でもある「マハボディー寺院」で起こりました。マハボディー寺院を見学していた私に小さな子供の僧侶が近づいてきました。その子供は痩せた体をしており、見た感じ7歳くらいでした。彼は私に「もし、あなたが仏教を信じる気持ちがあるなら少しのお金でもいいから寄付してくれませんか?お寺の費用に使います。もし別の宗教を信じていたり、寄付したくなければ無理はしなくていいよ。」というのでした。お寺のためならと私は少額を彼に渡しました。後から、現地の活動家の方にその出来事について話すと、「ユウキ、君は騙されたね。彼らは僧じゃなくて詐欺師なんだよ」と言われました。私はこの時に、ショックを受けました。インドで生活する中で、なんども物乞いの方には会うことがありました。彼らはひたすら「お金をください」と私や他の日本人たちに迫るのみでした。しかし私があった詐欺の子供たちは、無理にお願いしても観光客が怖がったり怪しんで財布の紐を閉めてしまうことを知っており、大人のような高等な詐欺技術を駆使して暮らしていました。私は7歳の子供たちが、本来遊びや勉学に使うための時間や頭脳を人を騙すことに使っていることに胸が痛くなりました。
自分たちは加害者かもしれない
私は日本にいる時にテレビに流れてくる「貧しくて、学校に通えない子供達」といったCMをよく目にしました。自分はそういった子供達に対して、可哀想などの感情を抱いていましたが、心のどこかで他人ヅラしていた気がします。実は、この子が詐欺師として生きなければいけない原因を間接的に作っているのは自分や自分のような先進国で生きる人たちなのかもしれないとインドの暮らしの中で考えるようになりました。
私はインドで見た景色や現状を多くの人たちに知ってもらい、何か行動を起こしてみたいと感じました。残念ながら、こういった子供達の経済状況を根本的に変えることは自分にはできません。しかしながら、インドで困っているような子のために自分ができるようなことはしてみようという気持ちになりました。
アフタースクールについて
話を少し戻しますが、私はインドのビハール州というインド最貧州のアフタースクールで教育活動を行なっていました。ビハール州は4700万人の子供がいるのに対して教師や学校の数が圧倒的に足りていません。公立学校では1クラス50人ほどの生徒たちを1人の先生が担当しているという現状です。こういった教育現場の逼迫は、勉強が苦手な子供達や理解できていない子供達を置き去りにしてしまい、その結果として初等教育の中退や中等部への進学ができなくなるという問題が起きてしまっています。また、公立学校では教育の質が低下しています。現地の社会活動家や私学の校長先生によると、公立学校では教師が無断で欠席する、遅刻をすることが日常茶飯事であり、子供達の教育機会が奪われている現状があります。アフタースクールに通う子供たちの中にもこういった影響を受けている子供たちがいます。
こういった、問題を支えているのがNPO法人結び手が運営するアフタースクールです。「NPO法人結び手」は「外部環境が原因で努力できない人をなくす」をミッションとした団体です。具体的な活動内容としてはインドビハール州ブッダガヤ周辺の4つの村にて約280名の子供たちへ学ぶ機会と簡易図書館を提供しています。私が活動したアフタースクールでは、先生が英語や数学といった教科を教えることに加え、生徒の学習を補助する活動を行なっており、生徒たちが落ちこぼれてしまわないように支える役割を担っています。アフタースクールの子供達の学びを助ける活動が子供達の将来に大きなプラスを与えると思い、自分も微力ながら参加したいと考えたことが、インターン参加の経緯です。
子供達について
自分がビハールの子供達の英語のクラスを担当してみて思ったことは、「子供達の学ぶ意欲がすごい!!」ということでした。正直、子供達の英語のレベルは決して高くはありません。しかしながら、子供達は自分が作った英語のゲームや宿題に全力で取り組むという姿勢を見してくれました。子供たちは授業では、文法はむちゃくちゃでもとにかく英語を全力で喋り、「先生、日本から来てくれてありがとう!!」といって小さな体で帰って行きます。また、クラス内に理解できていない生徒がいると、みんなでその子に対して教えてあげるといった協調性も見ることができました。こういった子供達の姿勢を見て、私はこの子たちの将来の夢につながるような活動を行いたい!と思いました。
なぜ英語教育が重要なのか?
なぜ英語教育が重要なのか?それは、英語が子供達の可能性を広げてくれるツールであり、今後のインド社会において非常に必要不可欠なものであると考えているからです。
実はインドは世界第二位の英語人口を誇っています。2022年の調査では2億6500万人の英語人口になっており、2018年から2022年の4年間でインドの英語人口は10%から約19%にまで急増しています。これからインドの英語人口はますます増加し、1位のアメリカを抜く可能性も考えられます。
こういったことから、インドは「英語は話せて当たり前」「喋れないのであれば望む職につけない」という社会になりつつあります。
また、英語は子供達の将来の可能性を広げてくれるツールであると考えています。英語を学ぶことで、子供達はインターネットを通じて海外の論文や記事などを目にすることができ、子供達の将来への視野や可能性を広げてくれると考えています。
子供達は、医者や教師、ユーチューバーといった個性豊かな将来を目指しており、そのために日々勉強しています。その夢を実現するために英語というツールは必要であり、もし習得できたのなら人口大国のインドの中で夢を実現するための1つの大きな武器であると思っています。
【インド英語の実情】世界第二位の英語人口、そのレベル感と使用頻度は? | インド就職をサポートするメディア Palette | 生活情報から働く人の体験談まで! (palette-in.jp)
アフタースクールの英語教育が抱える問題点
私は英語指導や先生と一緒に授業の組み立てを手伝いましたが、実際に現地で活動を行うと多くの問題をアフタースクール自体が抱えていることを感じました。
一つ目の問題点は先生が様々な理由から子供達への授業を工夫したくても工夫できていない点です。先生は二つのクラスを毎日持つことに加えて、子供達の課題のチェックや学校の管理なども先生は行うため、授業を工夫する時間を確保することが難しいそうです。またプリンターや資料作成を行うパソコン、映像資料といった先生が工夫するために必要な機材も学校にはありません。先生は子供たちにが楽しい授業をしてみたいと思っています。しかし、こういった教師不足や教材の不足は授業を書き取り一辺倒などつまらないものにしてしまっています。
もし先生が子供達にあった教材や資料などをインターネットからダウンロードしたり、プロジェクターを活用した授業を子供達に提供することができれば、子供達の学びの幅は拡張され、子供達も楽しく授業を受けることができます。また、先生が授業に必要な教材を1から準備する必要がないため、少しの時間でも授業の準備を行うことができるようになると考えています。加えて、結び手のメンバーの方々や私で先生の授業の工夫をアドバイス、サポートする活動も定期的に必要であると考えています。
二つ目の問題点として、子供たちが英語に触れる機会が少ないという点です。子供達
の住むスジャータ村はビハール州の農村部に位置します。そのため村の中で英語を話せる人は非常に稀です。都市部では外国の方と遭遇する機会がありますが、スジャータ村ではそういった機会も少ないです。私は生徒たちが私の授業の時に見せてくれたような、言葉が通じない人に対して自分の英語を伝えるというようなアウトプットの作業が子供達に必要だと考えています。そのため、子供達がオンラインで子供たちが生きた英語を聞く機会や、ヒンディー語が全く通じない私やNPOメンバーが会話の授業を行なったり、日本におられる支援者さんと交流できる機会があれば子供達のコミュニケーション能力や英語力は伸びると考えます。
三つ目の問題点として、子供たちが読むような英語の書籍が少ないという点です。スジャータ村のアフタースクールにはヒンディー語の本や英語の本が数冊ありますが、本の札数が極めて少ないです。これは、アフタースクールが無償で運営されていること、NPO法人の寄付金や職員のお金で運営されているからです。現在、全学年で48人の子供達が通っていますが、40冊ほどしかありません。本が寄付された、数日は初めの数ヶ月は生徒たちは本をたくさん読む習慣がありました。しかし、生徒たちがほとんどの本を読みきってしまい、本を借りる習慣がなくなりつつあります。「子供達のなかには英語の本をもっと読みたい!!」と伝えてくれる生徒もいるため、子供達の読書習慣を無くさないためにも多くの英語の本が必要だと考えます。
また英語の書籍が生徒の人数分あれば、毎日多読学習を行うこともできるため子供達の英語を読む力も養うことができます。
支援の使い道
<目標金額>
20万円
①教育に必要な機材の購入また、維持費等
プロジェクタ(¥約40000)、タブレット(¥約50000)、プリンター(¥15000)、スピーカー(¥5000)
スクリーン(¥約20000)
維持費[紙、インク、インターネット料金など] ¥15000
②生徒たちの学校文庫(英語)の購入
本一冊¥550×100冊=55000円
もし、目標金額に到達しなかった場合は、まずは集まった金額で小さくても必ず支援を続けたいと思っています。まずは、学校文庫から優先的に購入させていただきます。
→もし目標金額の20万円を超える支援をいただいた場合、スジャータスクールの先生の給与や備品など、「NPO結び手」が支援する他の学校の教育環境向上に使用させていただきたいと思っています。
さいごに
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。皆さまにインドの農村部の問題を知っていただけたのであれば嬉しいです。
私は最初に話した寺院であった詐欺師の子供たちが忘れられません。彼らはおそらく、家庭の環境から学校にも行けず今日も観光客からお金をもらっているでしょう。
私は、すべての人が自分の学びたいことを学び、頑張れるように世の中がなれば素晴らしいと思います。現在私は、学生という小さな存在です。貧困を根本的に変えることはできません。
しかし、自分の教え子の「英語をもっと学びたいという気持ち」、アフタースクールの先生の「もっと、楽しい授業を子供達にしてあげたいので手伝って欲しい」という気持ちにはなんとか答えられるよう精一杯頑張ります。
今回のプロジェクトを通して、一人でも多くの子供達の将来が豊かになりますように。皆さま、支援のほどよろしくお願いします。
応援メッセージ
みなさま、あたたかい応援メッセージ本当にありがとうございます。みなさまへのメッセージから明日へ勇気をいただいています。
(プロフィール)
2002年、新潟県佐渡島生まれの20歳
大阪府出身で、中学2年間をケニアのナイロビで過ごす。その際に、ケニアの貧困格差を知り、社会問題に興味を持つ。ケニアの体験を綴った文章がJICA「2016国際協力中学校エッセイコンテスト」にて佳作に入賞。
高校からは日本の高校に戻り、ハンドボールに熱中した。大学では国際政治を主に専攻している。
2022年の夏にカンボジアのNPO教師ボランティアに一ヶ月間参加し、途上国の教育について重要性と難しさを感じる。2023年の春に、タイガーモブ の「ソーシャルビジネス研修」に参加し、その後NPO法人結び手のインターンに参加し、英語教師や広報活動を行う。
リターンを選ぶ
¥1,000
【とにかく応援コース】
インドに興味がある!子供たちを応援したい!
とにかく稲中、学生団体頑張って!と応援して下さる方におススメのコースです。
◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
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支援者13人
¥3,000
【本を通じて子供たちとつながろう!】
読書を通じて子供たちに自分の気持ちを伝えたい!何か形の残る支援をしたい!という方におススメの支援!
◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
◆◆文庫にあなたの情報を掲載
購入した学校の文庫1冊に自分の名前やメッセージなどを掲載させていただきます。子供たちが本を読むたびにあなたとつながることができます!
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支援者9人
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お届け予定
2023年9月
¥3,000
【お気持ち応援プラン】
インドに興味がある!子供たちを応援したい!
とにかく稲中、頑張って!と応援して下さる方におススメのコースです。リターンをお届けしない分、ご支援をできるだけ多くプロジェクトに使わせていただくプランです
◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
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支援者9人
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お届け予定
2023年9月
¥5,000
【本を通じて子供たちとつながろう!】
読書を通じて子供たちに自分の気持ちを伝えたい!何か形の残る支援をしたい!という方におススメの支援!3000円のコースと異なり顔写真や自己紹介なども掲載できます!
◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
◆◆文庫にあなたの情報を掲載
購入した学校の文庫1冊に自分の名前や自己紹介、顔写真、メッセージなどを掲載させていただきます。子供たちが本を読むたびにあなたとつながることができます!
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支援者9人
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お届け予定
2023年9月
¥10,000
【子供たちからの感謝のお手紙】
子供たちからのメッセージカードをお届けします。子供たちの言葉や写真でインドとのつながりを感じませんか?
◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
◆◆子供たちからのメッセージカード
子供たちからのメッセージカードをお届けします。
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支援者6人
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お届け予定
2023年10月
¥15,000
【子供たちと実際に話してみよう】
子供たちや現地の先生、稲中とズームで実際に話してみたい!という方におススメのコース。実際に現地の方と話すとインドへの思いが変わるかも?
◆子供たちとのおしゃべり会にご招待
◆◆LINEオープンチャット
支援者限定で参加できるLINEオープンチャットへご招待。子供たちの現状やプロジェクトの活動報告を随時報告させていただきます。
◆◆◆文庫にあなたの情報を掲載
購入した学校の文庫1冊に自分の名前や自己紹介、顔写真、メッセージなどを掲載させていただきます。子供たちが本を読むたびにあなたとつながることができます!
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支援者4人
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お届け予定
2023年10月
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