地域/町おこし・まちづくり成功例!クラウドファンディングも紹介
地方自治体では、地域振興を目的にした、まちづくりが盛んです。
地域の特色や魅力を活かしたまちづくりで、知名度を高め、人を集めています。
まちづくりに成功した地域では、どのような手段を用いたのでしょうか。
本記事では、成功したまちの例やクラウドファンディングを利用した方法など、詳しくご紹介します。
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- ①まちづくりの成功事例
- 観光面からのまちづくり|長野県阿智村
- 特産品によるまちづくり|福井県鯖江市
- イベントを利用したまちづくり|青森県田舎館村
- ②まちづくりとは?
- ③まちづくりを成功に導くポイント
- 1. 地域資源を活用する
- 2. 継続可能なモデルを作る
- 3. 資金調達方法を明確にする
- ④クラウドファンディングとは?
- ⑤クラウドファンディングでまちづくりをするメリット
- まちづくりに繋がる活動の認知を拡大できる
- 地元のコミュニティにも広報できる
- 融資と違い返済のリスクがない
- ⑥クラウドファンディングでまちづくりをするデメリット
- 知名度が低い地域だと支援が集まりにくい場合がある
- ⑦クラウドファンディングでまちづくりに成功した事例5選
- ⑧クラウドファンディングでまちづくりを始める流れ
- ⑨まとめ
①まちづくりの成功事例
全国各地には、さまざまな方法でまちづくりに成功した例があります。
いずれも、まちの強みを最大限に活かした結果です。「このまちといえばコレ」と、多くの人々に認識されたことが成功のポイントです。
ここでは、そのようなまちづくりに成功した例を、3つご紹介します。
観光面からのまちづくり|長野県阿智村
長野県の阿智村は、観光によるまちづくりに成功した例です。
環境省から「日本一の星空の村」に認定されている強みを活かし、観光客の誘致に成功しています。星空を楽しむイベントの開催や、撮影機材の貸出など、星空が楽しめる環境を整えました。
那智村が開催している「日本一の星空ナイトツアー」は、開始からわずか3年で年間6万人もの人を呼ぶことに成功しています。
他の土地にない「星空」という強みを活かし、観光面でのまちづくりに成功した例です。
特産品によるまちづくり|福井県鯖江市
福井県の鯖江市は、特産品の「めがねフレーム」でまちづくりに成功しています。
めがねフレームの国内生産シェア96%を誇る鯖江市は、「めがねのまち」として国内外にPR活動をしています。
例えば、「めがねミュージアム」の開設や「めがねフェス」の開催など、めがねに親しみが持てる活動です。
PR活動の効果もあり、鯖江市の高い認知度を誇ります。
参考として、「鯖江市 眼鏡」では月に3,000回程度調べられています。
1つの特産品に力を入れて、まちづくりに成功した例です。
イベントを利用したまちづくり|青森県田舎館村
田舎館村の「田んぼアート」は、世界中に知られており、イベントを利用したまちづくりの成功例です。
稲作が盛んな地域である田舎館村は、色の異なる稲を使い、田んぼに巨大な絵を描く「田んぼアート」を全国で初めて行いました。
アニメや映画のイラストが話題となり、イベントのたびにSNSでの拡散が起こっています。
結果、年間で30万人以上の観光客が訪れるようになりました。
他にも以下に、取り組んでいます。
- 「田んぼアート」期間中に利用できる、臨時鉄道駅の建設
- 田植えや稲刈りを体験できるツアーの開催 など
自身の地域特性をうまくアートに昇華させ、周辺の施設やイベントを整備した好例です。
②まちづくりとは?
まちづくりを一言で言えば「身近な住環境を改善して、地域の魅力や活力を高める」ということです。
つまり、さまざまな情報発信・観光促進などを行い、地域を活性化させることがまちづくりの最終ゴールだと言えるでしょう。
現在では、少子高齢化による地域経済の停滞が大きな問題となり、様々な場所でまちづくりが実施されています。
③まちづくりを成功に導くポイント
ここからは、まちづくりを成功に導く3つのポイントを詳しくご紹介します。
成功例を踏まえつつ、自身の地域で参考にしてください。
1. 地域資源を活用する
地域資源の活用は、まちづくりにおいて効果的です。
地域資源とは、地域特有のイベントや文化、特産品や観光資源などです。地域資源を明確にし、どのように活かすかを考えましょう。
空き家や廃校など、マイナス要因に見えるものでも、活用の見込みがあります。廃校を工房や介護施設として利用した例が最たるものです。
その地域にしかないもの、その地域に多いものなどを把握し、どのように活かすか戦略を立てましょう。
2. 継続可能なモデルを作る
まちづくりは、将来にわたり継続可能なモデルであることが大切です。
一時的な活性化では、継続した地域振興につながらないのです。
中長期的な計画を立て、維持や更新ができるモデルの作成が重要といえます。
そのためには、住民・議会・企業と地道に関係を構築し、すべての人が恩恵を享受できることが大切です。
短期的な視点ではなく、中長期的な視点で計画を立てましょう。
3. 資金調達方法を明確にする
まちづくりにおいて、資金調達は重要な課題です。
まちづくりを継続的に行うために、効果的な資金調達の手段を検討しましょう。
分かりやすい手段は政府の助成金ですが、要件や限度額があるため、頼りきることは困難です。
また例えば、ふるさと納税で寄付できるクラウドファンディングがあります。
クラウドファンディングは民間企業や個人だけでなく、実は自治体も活用しています。
ふるさと納税となると、返礼品を用意する手間もかかりますが、意外と返礼品無しで支援していただける例も多くあります。
ここからは、まちづくりとクラウドファンディングについて解説します。
ご興味ありましたら、ぜひふるさと納税ForGoodの詳細もご覧ください。
④クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、インターネットを通して不特定多数のユーザーから資金を募る資金調達の方法です。
今、解決したい問題がある方や叶えたい未来がある方であれば、個人・法人関係なく誰でも気軽に挑戦することができます。
また、クラウドファンディングでは、実行するプロジェクトの認知度をあげることができるため、「より多くの人にこの問題を知ってもらいたい!」という時にはとても有効的な資金調達法と言えるでしょう。
⑤クラウドファンディングでまちづくりするメリット
次にクラウドファンディングでまちづくりをするメリットについて解説してきます。
✔まちづくりに繋がる活動の認知を拡大できる
クラウドファンディングは、ただ単に資金調達が行えるだけでなく、広報活動を通して、自分の活動を社会に発信することができます。
そのため、これまで全然知られていなかった地域や集落の認知度を広げることによって、その地域の経済問題が解決に繋がる場合も少なくありません。
また、クラウドファンディングで広報をすることで、実際に足を運んでくださる方も増え、地域の活性化にも繋がります。
✔地元のコミュニティにも広報できる
クラウドファンディングの広報方法としてはSNSでの発信や登壇イベントなどが一般的ですが、まちづくりのプロジェクトでは、地元の方々にアプローチができるという魅力があります。
この地域をより良くしたいという思いを伝えることで、地元の方々から支援していただける可能性があることも大きなメリットの1つです。
✔融資と違い返済のリスクがない
クラウドファンディングは融資とは異なり、支援金の返済リスクが無いことも大きなメリットです。
プロジェクトのために融資を受けるとなると返済の義務が発生してしまいますし、確実性がない場合には融資が受けられないことも少なくありません。
しかし、クラウドファンディングでは支援として資金を受け取るため、返済のリスクがなく、簡単に始めることができる点も大きな魅力です。
⑥クラウドファンディングでまちづくりをするデメリット
クラウドファンディングでまちづくりを行うデメリットについても抑えておきましょう!
✔知名度が低い地域だと支援が集まりにくい場合がある
知名度が低い地域で、まちづくりを行う場合にはSNSでの支援が集まりにくい場合もございます。
あまり知られていない地域の活動に積極的に支援が集まることは少ないため、プロジェクトページや広報に力を入れて、その地域やプロジェクトを知ってもらうための準備に力を入れることが重要になってきます。
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⑦クラウドファンディングでまちづくりに成功した事例5選
次にクラウドファンディングでまちづくりや地域活性化に繋がった事例についてご紹介していきます。
どんな成功事例があるのか気になる方はぜひご覧ください。
①コミュニティ型共同住宅を作るプロジェクト
「孤独のない世界を作りたい!」という思いから始まったクラウドファンディングになっています。
今回のクラウドファンディングでは北九州の門司港という港町でビル一頭を全面改装して、コミュニティ共同住宅『POSTO&Co.』を作りました。
目標金額は300万円だったものの、最終的にはFINALゴールである500万円を突破し、非常に注目が集まったクラウドファンディングの1つです。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
孤独のない社会を創る!ビル一棟を心の拠り所となる居場所に再生
■達成金額
5,493,500円
■目標金額
3,000,000円
■支援者数
306人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/66270
②新しい公共を作り出すプロジェクト
こちらは「新しい公共が作る社会」とその社会の実装を目指すことを目的にスタートしました。
新しい公共とは、地域に足りないものを自分のできる資本の範囲で出しあって譲り合い、分け合うことによって地域が維持・発展していくという考え方です。
今回のクラウドファンディングでは、公共社会の実装を目指す拠点[en.to(えんと)]を作りました。
このプロジェクトはクラウドファンディングのみでなく、地域おこし隊の募集も行い、多くの方が参加したプロジェクトになっています。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
“新しい公共が創る”資本主義では説明できない社会。関わりたいメンバー大募集!
■達成金額
4,808,000円
■目標金額
4,000,000円
■支援者数
186人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/54523
③空き家をリノベーションするまちづくりプロジェクト
長崎県諏訪市に取り残されている空き家をリノベーションして、色々なお店が入居できる複合施設を作るというまちづくりの取り組みです。
諏訪市の空き家率は22.3%と全国と比べてもかなり高くなってしまっており、この余っている資源を活用して、みんなが楽しめるエリアにできないかという風に考えたことがこのプロジェクトの始まりでした。
最終的には目標金額の300万円を大きく上回る400万円に達し、支援者も200人を超えた注目のプロジェクトとなりました。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
空き家や未利用資源の利活用を通じて、健やかな循環のあるまちをつくりたい!
■達成金額
4,060,000円
■目標金額
3,000,000円
■支援者数
207人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/78157
④地域の人々をつなぐ公園を作るプロジェクト
伊勢市で結婚式場を主とした複合施設を運営しているFOLK FOLK Inc. さんのプロジェクトです。
公園があれば居場所ができ、地域の人々との交流が生まれます。そして、共有・共同・相互扶助が始まります。
そこで、私有地を誰でも気軽に豊かな時間を過ごせる公園にアップデートするため、クラウドファンディングに挑戦されました!
実行者と支援者が一体となって町を変えていく、そんなまちづくりのプロジェクトです。
<プロジェクトデータ>
■プロジェクト名
《私有地を共有地に!》ガーデンを公園化して、さらに人々が集まる場所を作りたい!
■達成金額
2,316,000円
■目標金額
1,300,000円
■支援者数
131人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/project/1000589
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⑤地域を超えた人と出会う図書館を作るまちづくりプロジェクト
このクラウドファンディングでは、石岡市柿岡に市民初の私設図書館を完成させました!
図書館だけでなく、畑や貸しキッチン、子ども食堂など様々な施設を作ることで、世代や関心、地域を超えたつながりを感じられる場所となっています。
このまちづくりプロジェクトはファーストゴールを達成した12時間後にセカンドゴールも達成してしまうほどに勢いがあったプロジェクトで、最終的にはセカンドゴールを大きく上回る150万円を達成しています。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
つながる図書館を作ります!世代や関心、地域を超えた人と出会う場所と仕組みを作りたい!
■達成金額
1,551,000円
■目標金額
1,300,000円
■支援者数
175人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/38702
⑧クラウドファンディングでまちづくりを始める流れ
次にクラウドファンディングでプロジェクトを行う流れについてご紹介します。
クラウドファンディングの流れは大きく分けて以下の5ステップです。
1. プロジェクトの内容、目標金額、リターンを決める
2. クラウドファンディングのページを作成する
3. プロジェクトを広報する
4. 集まった資金でプロジェクトを実行
5. 支援者にリターンをお届けする
より詳しくクラウドファンディングの流れを知りたい方は、以下の関連記事をご覧ください。
⑨まとめ
ここまで、まちづくりとクラウドファンディングについて紹介しました。
ポイントは以下のとおりです。
・まちづくりとは、地域の魅力を高め、地域振興すること
・クラウドファンディングなら、資金調達と広報が両立できる
・クラウドファンディングでまちづくりに成功した例は、沢山ある
まちづくりには、クラウドファンディングの利用がおすすめです。
クラウドファンディングを上手く利用し、地域の未来につながるまちづくりを進めましょう。
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