
美容室開業までの流れを完全解説!必要な手続きから集客方法まで徹底ガイド
美容室を開業したいと考えているあなたへ。夢のサロンを持つまでには、さまざまなステップと準備が必要です。
そこで本記事では、下記内容を解説していきます。
・美容室開業の9ステップ解説
・資金計画と集客戦略の重要性
・必要な手続きと届出のポイント
初めての開業でも安心してスタートを切れるよう、経営ノウハウまでしっかりサポートします。
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目次
- 美容室開業までの流れ9ステップ
- (1)コンセプト策定
- (2)市場調査と立地選定
- (3)事業計画作成
- (4)資金調達
- (5)物件取得・内装工事
- (6)設備・備品調達
- (7)スタッフ採用
- (8)必要な手続きと届出
- (9)集客戦略
- 美容室開業後の経営を成功させるために
- 売上管理と経費削減
- スタッフ育成とモチベーション維持
- まとめ
美容室開業までの流れ9ステップ
美容室の開業には、計画的な準備が欠かせません。以下の9つのステップをしっかりと押さえることで、スムーズな開業を目指しましょう。
1. コンセプト策定
開業に向けてまず行うべきは、サロンのコンセプトを明確にすることです。どのような顧客層をターゲットにするのか、競合とどう差別化するのかを具体化しましょう。
2. 市場調査と立地選定
ターゲットに合った立地を選ぶためには、競合店の調査や商圏の特性を把握することが重要です。立地条件が集客に大きく影響します。
3. 事業計画作成
事業計画は融資を受ける際にも必要です。開業に必要な資金の内訳と将来の収支予測を具体的に記載しましょう。
4. 資金調達
資金調達は開業準備の要です。以下に主な資金調達方法をリストアップしました。
自己資金
・借入不要でリスクが少ない
・ただし、資金不足の場合は計画が進まない可能性あり
銀行融資
・大口の資金調達が可能
・低金利の融資制度も利用できるが、審査が厳しく返済義務が発生
公的融資制度
・低金利や無利息の制度を活用可能
・手続きが煩雑で、融資額に制限がある場合も
クラウドファンディング
・開業前から支援者を集め、広報効果も期待できる
・目標未達の場合、資金調達が困難になりリターン設定も必要
親族・知人からの借入
・柔軟な返済条件が期待できる
・ただし、人間関係への影響や返済トラブルのリスクが伴う
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5. 物件取得・内装工事
物件選びでは、初期費用を抑えられる居抜き物件も検討しましょう。内装デザインはサロンの雰囲気を左右するため、慎重に計画をしましょう。
6. 設備・備品調達
開業時の負担を軽減するために、設備や備品はリース契約を活用するのも一つの方法です。
以下に設備・備品の例を記載しました。
カテゴリ | 設備・備品例 |
---|---|
セット面関連 | セットチェア、スタイリングミラー、ワゴン(ヘアツール収納) |
シャンプー関連 | シャンプー台、シャンプーチェア、タオルウォーマー |
ヘア施術関連 | ドライヤー、カットシザー、ヘアアイロン、バリカン |
受付・待合スペース | 受付カウンター、レジスター・POSシステム、ソファ、雑誌 |
清掃・衛生管理 | 掃除機・モップ、消毒液、タオル類、タオル消毒保管庫 |
その他店舗設備 | 照明器具、音響設備、空調設備 |
7. スタッフ採用
信頼できるスタッフを採用することは、サロン運営の成功に直結します。効果的な求人方法や面接のポイントを押さえましょう。
8. 必要な手続きと届出
開業にあたっては、保健所や消防署への届出など、必要な手続きを正確に行うことが求められます。以下に具体的な手続き内容を詳しく解説します。
・保健所への提出
美容室は、保健所の許可を受けなければ営業を開始できません。手続きには以下の項目が含まれます。
必要書類 | 備考 |
---|---|
美容所開設届 | 保健所指定の様式を使用 |
美容師免許証のコピー | 開設者または従業員の免許証 |
店舗の平面図 | 設備配置を明記 |
物件の賃貸契約書のコピー | 物件の使用権を証明 |
手数料 | 地域により異なる |
施設基準の確認
美容室の衛生基準が保健所の定める基準を満たしている必要があります。例えば、以下の項目がチェックされます。
シャンプー台の配置
換気設備の設置
消毒設備の設置
・消防署への届出
消防法に基づき、安全基準を満たしていることを確認するための手続きが必要です。
必要書類 | 備考 |
---|---|
防火対象物使用開始届出書 | 消防署指定の様式を使用 |
店舗の内装図・設備配置図 | 設備の配置や安全対策を明記 |
防火管理者の選任(必要に応じて)
広さや収容人数によっては、防火管理者を選任しなければなりません。資格を取得したスタッフがいない場合は、講習を受ける必要があります。
・税務署への届出
営業開始後、税務署への届出も必要です。
個人事業の開業届(個人事業主の場合)
美容室を個人事業として運営する場合、開業から1か月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出します。
法人設立届出書(法人の場合)
会社として運営する場合は、法人設立後に税務署へ届出が必要です。
青色申告承認申請書(必要に応じて)
節税効果を得るためには、青色申告の承認申請を行いましょう。
・労働基準監督署・ハローワークへの届出(スタッフを雇う場合)
スタッフを採用する場合、労働法に基づき以下の手続きを行う必要があります。
労働保険(労災保険・雇用保険)の加入手続き
労働基準監督署への労働条件通知書の提出
9. 集客戦略
美容室の開業後に安定した経営を実現するためには、効果的な集客戦略が欠かせません。Webを活用したデジタル集客から地域密着型のオフライン施策まで、多角的なアプローチを組み合わせることで、ターゲット顧客の獲得とリピーターの増加を図ります。
Webマーケティングの活用
(1) ホームページの作成
美容室の公式ホームページは、店舗の顔となる重要なツールです。
・基本情報の掲載:営業時間、メニュー、料金、アクセス、スタッフ紹介などを明記
・予約システムの導入:オンライン予約の利便性を提供
・ブログやお知らせの更新:新メニューやキャンペーン情報を定期的に発信
(2) SNSの活用
InstagramやTwitterなどのSNSは、美容室の魅力をアピールするために効果的です。
・ビジュアル重視の投稿:ヘアスタイルのビフォーアフターや施術動画を投稿
・ハッシュタグ戦略:地域名やトレンドワードを活用して投稿の拡散を狙う
・フォロワーとの交流:コメント返信やDM対応で顧客との関係性を強化
(3) Googleビジネスプロフィールの活用
Google検索やGoogleマップで店舗を見つけてもらうための重要な施策です。
・正確な店舗情報を登録:住所、電話番号、営業時間などを最新の状態に保つ
・レビュー管理:顧客からのレビューに丁寧に返信し、信頼性を高める
・写真の定期更新:店舗内外観や施術例の写真を掲載
リピーターを増やす戦略
(1) メンバーズカードの発行
ポイント制度やランクアップ特典を導入し、リピーターを育成します。
・来店ごとにポイント付与
・ポイント数に応じた割引や特典
(2) 定期的なフォローアップ
顧客が継続的に利用したくなるよう、以下の方法でフォローします。
・来店後のお礼メールやメッセージ
・次回予約の提案や新メニューの案内
(3) 顧客管理システムの導入
顧客情報を一元管理し、個別対応を強化します。
・来店履歴や好みのスタイルを記録
・誕生日特典や季節ごとのおすすめサービスを提案
美容室開業後の経営を成功させるために

開業はゴールではなく、ここからが本当のスタートです。安定した経営を実現するためには、日々の運営を効率的に行い、顧客満足度とスタッフのモチベーションを維持し続けることが重要です。以下の2つのポイントを押さえ、持続的な成長を目指しましょう。
売上管理と経費削減
経営を黒字化させるためには、売上を正確に把握し、無駄な経費を抑える工夫が必要です。
・日々の売上管理
POSシステムを導入し、メニューごとの売上や顧客単価を把握。売れ筋サービスや利益率の高い施策を分析して、収益を最大化します。
・経費の見直し
固定費(家賃、光熱費)や変動費(消耗品費、人件費)を定期的にチェックし、無駄を削減。特にリース契約や仕入れコストの見直しが有効です。
・キャンペーンの費用対効果分析
集客施策にかけた費用とその結果得られた売上を比較し、効率的な投資を心がけましょう。
スタッフ育成とモチベーション維持
優秀なスタッフは美容室の価値を高める重要な資産です。スタッフの育成と働きやすい環境づくりに力を入れましょう。
・定期的なスキルアップ研修
カット技術や接客スキルを向上させるために、外部講師を招いた研修やセミナー参加を奨励。
・評価制度の導入
スタッフの成果を正当に評価し、昇給や賞与、インセンティブを設定することで、やる気を引き出します。
・コミュニケーションの強化
定期的な面談やミーティングを実施し、スタッフの悩みや意見を吸い上げることで、職場の雰囲気を良好に保ちます。
まとめ
美容室の開業から成功に至るまでには、計画的な準備と継続的な改善が求められます。本記事でご紹介した9つのステップを実践し、さらに開業後も顧客管理や売上管理、スタッフ育成に取り組むことで、安定した経営基盤を築くことができます。
特に、リピーターを増やす戦略や効率的なコスト管理、スタッフのモチベーション維持は、長期的な経営の鍵となります。開業後の課題に柔軟に対応しながら、サロンの成長をサポートする仕組みを構築しましょう。
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