2025年3月31日
For Goodアカデミー

保護猫活動の始め方!個人でも活動はできる?|資格や収入の疑問も解消

「保護猫のために、何かできることはないかな」——そんなふうに思ったことはありませんか?

特別な経験や知識がなくても、あなたにできる保護猫支援はたくさんあります。

そこで本記事では、下記内容を解説していきます。

個人でできる支援方法

活動団体の実例紹介

よくある不安と注意点

あなたにもできることを知って、保護猫支援の一歩を踏み出してみましょう!

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個人でもできる保護猫活動の始め方

「保護猫を助けたい」「何か役に立てることをしたい」——

そんな気持ちを持っていても、いざ行動に移そうとすると、何から始めればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

この章では、特別な資格や経験がなくても個人で始められる保護猫活動をご紹介します。

無理なく日常に取り入れられる方法ばかりなので、気になったものからぜひ試してみてください。

預かりボランティアになる

保護団体から一時的に猫を預かり、里親が見つかるまでお世話をする活動です。

猫を長期的に飼うことは難しくても、一時的なサポートで命を救うことができます。

食事やトイレ掃除、通院などの基本的なケアが求められますが、多くの団体がサポート体制を整えています。

里親になる

保護猫を家族として迎えることも、立派な支援の一つです。

保護団体や譲渡会、保護猫カフェなどから譲渡を受けることができます。

譲渡の際は、生活環境の確認や面談などが行われることが一般的です。

TNR活動に参加する

TNRとは、「Trap(捕獲)」「Neuter(不妊手術)」「Return(元の場所に戻す)」の略で、野良猫の数をこれ以上増やさないための活動です。

保護団体や自治体が主催するTNR活動に参加することで、地域猫との共生に貢献できます。

フォスターペアレントになる

猫を直接預かることが難しい方には、定期的な寄付で支援できる「フォスターペアレント制度」もおすすめです。

例えば、以下のプロジェクトでは、保護猫と猫を養いたい人のマッチングを行っています。

年齢や持病などを理由に譲渡が難しい保護猫と、「猫を養いたい人」をつなぐ日本初のマッチングサービスです。
飼えなくても“支えたい”気持ちを形に変える、猫と人の新しい関係の仕組みです。

〈プロジェクトの詳細〉

■猫と人を幸せに!保護猫と「猫を養いたい人」のマッチングサービスをつくりたい!
■達成金額 ¥3,000,000
■目標金額 ¥2,220,000
■支援者数 204人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001685

保護猫カフェを利用する

保護猫と触れ合えるカフェを利用することで、猫たちの社会化の手助けや、里親とのマッチング機会が生まれます。

カフェの利用料の一部が保護活動費に充てられる仕組みになっていることも多く、気軽に支援できる方法です。

SNSで啓発する

猫の魅力や保護猫活動の必要性をSNSで発信することで、多くの人に関心を持ってもらうきっかけになります。

譲渡会の告知や保護猫カフェの紹介、信頼できる団体のシェアなど、日々の発信が小さな支援につながります

活動団体に参加・寄付をする

活動に関わる時間がない場合でも、寄付という形で保護猫活動を支えることができます

また、時間ができたときにイベントの手伝いや物資支援など、無理のない範囲で関わることも可能です。

活動内容

概要

預かりボランティアになる

一時的に猫を自宅で預かり、里親が見つかるまでお世話をする活動。

里親になる

保護猫を引き取り、生涯大切に育てていく方法。

TNR活動に参加する

野良猫を捕獲し、避妊・去勢手術を行って元の場所に戻す地域猫支援活動。

フォスターペアレントになる

特定の猫の医療費や食費を支援する“養親”として関わる方法。

保護猫カフェを利用する

猫と触れ合えるカフェを利用することで、保護活動の支援になる。

SNSで啓発する

保護猫の現状や譲渡会情報などを発信し、認知と支援の輪を広げる方法。

活動団体に参加・寄付する

保護団体の活動にボランティアとして関わったり、寄付を通じて支援する方法。

このように個人で始められる保護猫活動にも、さまざまな形があります。

一人でできることを初めて見て、もっと活動したいと思ったら団体の活動に参加するなど幅を広げていくとよいかもしれません。

次章では、実際に保護猫のために活動している団体の事例を紹介していきます。

保護猫活動団体の事例3選

実際に保護猫活動を行っている団体の取り組みからは、多くの気づきやヒントを得ることができます。

ここでは、クラウドファンディングなどを通じて注目を集めた3つの事例を紹介します。

それぞれが直面した課題や工夫に触れながら、あなたの活動のイメージを膨らませてみてください。

事例|保護猫シェルターの建設

殺処分寸前の猫たちが最期まで安心して過ごせる場所をつくるため、森付きの一軒家を保護猫のための看取りシェルターへと改装するプロジェクトです。

全国から集まった温かな支援により、ネコリパブリック史上最高額を達成し、多くの命を救う新たな拠点「ちびびの森」が誕生します。

〈プロジェクトの詳細〉

■広大な森付きの家を、殺処分される保護猫の保護&看取りシェルターにしたい!
■達成金額 ¥27,902,032
■目標金額 ¥15,000,000
■支援者数 2265人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1000402

事例|多頭飼育崩壊から救う

大分県で発生した100匹規模の多頭飼育崩壊現場から、命の危機に瀕した猫たちを救うための緊急支援プロジェクトです。

「ひたねこ Link_heart」は医療・手術・食事などにかかる膨大な費用をカバーし、地域全体で命を支える仕組みづくりに挑戦しています。

〈プロジェクトの詳細〉

■驚愕の100匹多頭飼育崩壊から猫たちを救いたい。
■達成金額 ¥2,597,500
■目標金額 ¥2,000,000
■支援者数 262人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001193

事例|保護猫のデンタルケア

口腔トラブルに苦しむ保護猫たちに、抜歯やスケーリングなどの適切なデンタルケアを施し、痛みなくご飯を食べられる日常を取り戻す支援プロジェクトです。

NPO法人ツキネコ北海道が、猫のQOLを高め譲渡につなげるために挑んだ、医療費全額支援型クラウドファンディングです。

〈プロジェクトの詳細〉

■保護猫のデンタルケア!「口腔内手術」を施しお腹いっぱいご飯を食べさせたい
■達成金額 ¥1,582,212
■目標金額 ¥1,000,000
■支援者数 176人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1000402

「やってみたい」という気持ちが高まっても、ふと湧いてくるのが「資格は必要?」「お金はどうなる?」といった疑問です。

次の章では、そんなよくある不安を一つひとつ解消していきましょう。

保護猫活動を始める際のよくある疑問を解消!

「何か始めてみたいけれど、資格がないとダメなの?」「収入になる活動ってあるの?」

保護猫活動を考えるとき、多くの人が抱く疑問をここでまとめて解消します。

安心して一歩を踏み出すためにも、正しい情報を知っておきましょう。

保護猫活動に資格は必要?

結論から言うと、保護猫活動に特別な資格は必要ありません

多くの活動がボランティアベースで、未経験者でも受け入れられています。

たとえば以下のような活動は、資格なしでも参加可能です。

預かりボランティア

・TNR活動の現場サポート

・保護猫カフェでのサポートや里親探しの協力

・SNSでの情報発信や広報支援

ただし、下のような専門的な役割には資格や経験が求められる場合があります。

・不妊去勢手術 → 獣医師免許が必要

・譲渡の際の契約手続き → 団体によっては経験者が担当

・医療処置や病気猫のケア → 知識や経験があると安心

まずは無資格で参加できる活動からスタートし、徐々にできる範囲を広げていくのがおすすめです。

保護猫活動の報酬・収入はいくら?

保護猫活動の多くは無償のボランティアとして行われており、金銭的な報酬は発生しないのが一般的です。

とはいえ、以下のようなケースでは一定の報酬が得られることもあります

報酬が発生する可能性のあるケース:

・保護猫カフェやシェルターのスタッフとして働く

・自身で保護猫カフェなどを起業・運営する

・動物愛護団体に雇用される(例:常勤スタッフ、事務局など)

想定される収入の目安(※事例による):

・保護猫カフェのアルバイトスタッフ:時給1,000〜1,200円程度

・シェルター職員(フルタイム):月給15万〜20万円程度(非営利団体の場合)

・経営者として保護猫カフェを運営する場合:収支次第で大きく変動(軌道に乗るまでは収益が出にくいことも)

ただし、「収入を得ること」自体が目的ではないという前提は持っておきましょう。

多くの人は、「猫たちを助けたい」「命をつなぎたい」という思いを原動力に活動しています。

次章では、いざ行動を起こす前に知っておきたい大切なルールやマナー、注意点についてお伝えします。

トラブルを防ぎ、安心して活動を続けていくために、ぜひチェックしてください。

保護猫活動前に知っておきたい注意点

保護猫活動は「善意」から始まるものですが、正しい知識や配慮がなければ、かえって猫や人に迷惑をかけてしまうこともあります

この章では、これから行動を起こす方が知っておきたい基本的な注意点をまとめました。

無断で猫を保護しない

道で見かけた猫が「かわいそう」と感じても、勝手に連れて帰るのはNGです。
以下のようなケースもあるため、慎重な対応が必要です。

首輪をしていなくても飼い猫である可能性がある
・地域猫として自治体や団体に管理されている場合がある(耳にV字カットがある猫は不妊済みの印)
・保護=所有となり、元の飼い主とトラブルになる恐れもある

どうしても心配な場合は、まず最寄りの保健所や動物愛護センターに相談しましょう。

地域や行政への確認をする

TNR活動や地域猫への餌やりなどは、地域や行政のルールに従って行うことが大前提です。

・自治体によってはTNR活動に対する助成制度や申請手続きがあります

・餌やりがトラブルになりやすい地域では、時間や場所に制限があることも

活動前には、お住まいの自治体の動物愛護担当課や保健所に確認することをおすすめします。

怪我や病気が疑われる場合は専門家に見せる

猫が衰弱していたり、らかに怪我をしている場合は、自己判断せず、速やかに専門機関に連絡しましょう。

対応の選択肢としては:

・最寄りの動物病院に相談する(状況によっては治療費の負担が必要)
・自治体の保健所や動物愛護センターに通報する
・可能であれば、地域の保護団体に助けを求める

勝手に触ると、猫が暴れたり、自身が引っかかれるなどのリスクもあります。

安全第一で、専門家の判断を仰ぐのが基本です。

近隣とのトラブル防止に配慮する

保護猫活動は、猫だけでなく「人との関係」もとても大切です。

たとえば以下のようなトラブルが起こりがちです。

餌やりで周辺が汚れる

糞尿のにおい鳴き声への苦情

・駐車場や庭に猫が入り込むなどの迷惑行為

こうした問題を防ぐには:

・餌は決まった場所・時間に与え、残さず片付ける

・トイレの設置や清掃を徹底する

・活動を始める前に、地域の理解を得るように心がける

活動の成果を長く続けるためには、地域との信頼関係が不可欠です。

小さな思いやりが、大きな信頼と成果につながります。

あなたらしい保護猫活動の形を見つけよう

保護猫活動に興味を持ったとき、「自分にできることはあるのかな」と不安になるのは自然なことです。

でも、今回ご紹介したように、資格や特別な経験がなくても始められる活動はたくさんあります

大切なのは、完璧を目指すことではなく、できることから少しずつ関わっていく気持ちです。

おうちで猫を預かる、TNR活動に協力する、寄付で支援する、SNSで発信する…。

あなたの生活や気持ちにフィットする形の関わり方で大丈夫。

どんな小さな行動でも、それは一匹の猫の命をつなぐ大きな一歩になります。

これから保護猫活動を始めたいあなたに、特にお伝えしたいのは次の3点です。

・活動の多くは無資格・未経験でも始められること

・報酬よりも「猫の命を支える気持ち」が原動力になること

・ルールやマナーを守ることで、活動が周囲から応援されること

誰かが動いてくれるのを待つのではなく、自分のペースで動き出す人が増えれば、

それだけ多くの猫たちに、安心できる未来が届きます。

「これならできるかも」と思えた今が、きっとその一歩を踏み出すチャンス。

小さな行動が、猫たちと社会を変える力になります。

ぜひ、あなたらしい保護猫活動の形を、今日から少しずつ見つけてみてくださいね。

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