2025年4月21日
For Goodアカデミー

プラスチックフリーとは?|今日からできる脱プラ生活と実践アイデア

レジ袋やラップ、日常で当たり前に使っているものが、未来の環境にどう影響しているか考えたことはありますか?

プラスチックフリーは、少しの工夫で始められる新しい暮らしのスタイルです。

本記事では、下記内容を解説していきます。

脱プラの基本と始め方

実践アイデアとおすすめ品

取り組み事例と社会動向

身近なアイテムや実践例から、あなたにもできる脱プラ生活のヒントをお届けします。

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プラスチックフリーとは?いま注目される理由

 

「プラスチックフリー」という言葉を聞いたことはあっても、「具体的にどんな生活?」「なぜそれが必要なの?」と疑問に思う人は多いはず。

この章では、プラスチックフリーという考え方の基本から、私たちの暮らしや社会全体への影響そしてなぜ今この行動が求められているのかをわかりやすく解説します。

プラスチックフリーとは?

プラスチックフリーとは、日常生活においてプラスチックの使用を減らし、代替素材や再利用可能なものを選ぶライフスタイルのことです。

私たちが無意識に使っているプラスチックは、実は多くが“使い捨て”であることがほとんどです。

例えば以下のような場面が、プラスチック使用の典型です。

・レジ袋やコンビニのお弁当容器

・ストロー、ペットボトル、水のラベル

・調味料のボトルやスナック菓子の包装

・シャンプーや洗剤などの詰替パウチ

これらの多くは短期間で捨てられるにもかかわらず、自然界では分解に100年以上かかるとされています。

近年では、完全にプラスチックを排除するのではなく、「できる範囲で減らす」という“ゆるプラフリー”な考え方も広がっており、取り組みやすくなっています。

ています。

なぜ今「脱プラ」が重要なのか

脱プラ(=プラスチックフリー)が今、世界中で重要視されている理由は主に以下の3点です。

プラスチックの生産・廃棄が急増している

・世界での年間プラスチック生産量は約4億トン以上

・うちリサイクルされたのはわずか9.5%

多くは焼却・埋立・または海洋に流出している

リサイクルは万能ではない

プラスチックには多様な素材があり、複合素材や着色されたものはリサイクル困難です。

さらに、リサイクルされたとしても劣化して再び使い捨て製品になる“ダウンサイクル”が多く、完全循環には至っていません。

個人の行動が企業や社会を動かす

消費者の「買わない」「選ぶ」行動が広がれば、企業も製造や包装を見直し、結果として政策や流通にまで波及します。

環境・健康・未来への影響とは

環境への影響

・海洋ごみの80%以上はプラスチック(国連環境計画)

・年間約800万トンのプラスチックごみが海に流れ込んでいる(WWF Japan)

・自然分解されないため、魚や海鳥が誤飲する被害が世界中で報告されている

健康への影響

・マイクロプラスチックが血液、肺、胎盤からも検出されるケースが増加

・食品や水に含まれたプラスチックが体内に蓄積されるリスクが懸念されている

・プラスチック製品に含まれる化学物質(フタル酸エステルやビスフェノールAなど)はホルモンかく乱作用をもたらす可能性も

次世代への影響

・地球温暖化と同じく、“見えにくいが長期的”な影響を及ぼす

・現在の消費スタイルが続けば、2050年には海の魚よりプラスチックが多くなるとも言われている(エレン・マッカーサー財団)

 

脱プラは完璧である必要はありません。大切なのは、ひとりひとりが「何かを減らす」「選び直す」意識を持つこと。

次の章では、日常の中で今日からでもすぐに始められる、具体的な脱プラのアイデアをご紹介します。あなたに合った方法が、きっと見つかるはずです。

すぐに始められるプラスチックフリー実践アイディア

「脱プラって気になるけど、何から始めたらいいの?」

そんなあなたに向けて、暮らしの中のシーン別に、すぐに取り入れられる実践アイディアをご紹介します。

どれも特別な知識や準備がいらない、身近な工夫ばかり。最初の一歩にぴったりです。

キッチン編:保存容器・ラップ

キッチンは、プラスチックの使用量が多い場所のひとつ。

「保存」「調理」「持ち運び」など、さまざまなシーンで脱プラの工夫ができます。

今すぐ取り入れられるアイディア:

・ラップ → みつろうラップやシリコンラップに置き換える

・プラ保存容器 → ガラス製・ホーロー製の保存容器を使用

・冷凍保存 → ガラス瓶や再利用可能な布袋でも対応可能

\おすすめ!/

みつろうラップは手の温度で密着し、洗って繰り返し使える上に、かわいいデザインも豊富。

バスルーム編:シャンプーバー・歯ブラシ

毎日使う消耗品こそ、見直すと大きな変化につながります。

脱プラアイテムの例:

・液体シャンプー → シャンプーバー(固形シャンプー)

プラスチック歯ブラシ → 竹製歯ブラシや再生素材の歯ブラシ

洗顔料・ボディソープ → 紙包装のソープ類

固形シャンプーは旅行にも便利で、見た目もおしゃれ。泡立ちもよく、プラ容器ゼロ!

買い物編:マイバッグ・量り売り・地産地消

買い物時の「包装」「袋」「プラ容器」は、脱プラを実感しやすい場面。

できることリスト:

・コンビニやスーパーで マイバッグ・マイバスケットを持参

地元の八百屋や量り売りショップでパッケージレス購入

地産地消の食品や無包装野菜を選ぶ

外出編:マイボトル・弁当箱

「外食」「テイクアウト」でも、意識すれば脱プラのチャンスはたくさん。

脱プラ外出セット例:

・マイボトル(ステンレス・ガラス製)でペットボトルを削減

ステンレス製弁当箱やシリコン弁当箱で使い捨て容器を回避

・携帯カトラリー(箸・スプーン・ストロー)で外食のプラ削減

「持ち歩くのが面倒…」と思いがちですが、慣れてくると“自分スタイル”になり、気持ちも豊かに。

次の章では、こうした脱プラを実際に広げている人たちのリアルな取り組みをご紹介します。

プラスチックフリーを広げるリアルな取り組み事例

プラスチックフリーな暮らしを実現するには、日々のちょっとした工夫だけでなく、社会全体の仕組みや意識の変化も欠かせません。

ここでは、実際に地域や現場で「脱プラ」を形にしようとしている人たちの挑戦をご紹介します。

量り売りで”ゴミの出ない買い物”を広げる

家庭で出るごみの中でも特に多い、食品パッケージのプラスチック。これを解決する手段として注目されているのが、包装を使わない量り売りスタイルのお店です。

この取り組みでは、環境への負荷を減らすだけでなく、必要な分だけ買うという無駄のない暮らし方を実現し、エシカルな選択を身近にしています。

個人のライフスタイルと社会の循環をつなぐ、小さな一歩が多くの共感を集めました。

■PJタイトル名  ゼロウェイスト×エシカルなお買い物を実現する、量り売りのお店をつくりたい!

■達成金額 ¥810,000  

■目標金額 ¥300,000  

■支援者数 57人  

➡ 詳細を見る https://for-good.net/trn_project/19866

地域にエシカルな暮らしを根付かせる

地域で小さな量り売りショップを運営していた実行者が、店舗移転をきっかけに「エシカルな暮らし」をさらに広げるための新たな挑戦をスタート。

環境に配慮した商品を扱いながら、飲食スペースやイベントを通じて、人とまちをつなぐ“地球にやさしい暮らし”の拠点を目指しています。

地域の共感を得て、多くの人がその未来に向けた一歩に賛同しました。

■PJタイトル名 【生まれ育った都城をエシカルタウンに】移転して量り売りショップを継続したい!

■達成金額 ¥1,224,000  

■目標金額 ¥500,000  

■支援者数 211人  

➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1000537

プラスチック×福祉の新提案

プラスチック問題と福祉の視点を掛け合わせ、多様な人が環境課題に参加できる社会を目指すユニークな取り組み。

ビーチクリーンで集めた廃プラスチックを活用し、点字を取り入れたアクセサリーなどのプロダクトを制作。

誰もがアクションを起こせるきっかけをつくり、共感の輪が広がっています。

■PJタイトル名  【プラスチック×福祉】 広めよう!誰もが挑戦できるプラスチック習慣!

■達成金額 ¥233,000  

■目標金額 ¥220,000  

■支援者数 63人  

➡ 詳細を見る https://for-good.net/trn_project/85324

長く使える家具でサステナブルに暮らす

持続可能な森林資源を活用し、シンプルで長く使える家具を製作するプロジェクト。

気候変動への危機感から、コンパクトな暮らしに寄り添う木製テーブルの開発に取り組みました。

地元の自然や素材にこだわった製品づくりに、多くの共感が集まりました。

■PJタイトル名  【持続可能な木の素材】シンプルコンパクトで長く使える家具をつくりたい

■達成金額 ¥389,000  

■目標金額 ¥370,000  

■支援者数 36人  

➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001260

 

こうした一歩一歩の取り組みが、プラスチックに頼らない選択肢を私たちに増やしてくれています。

でも、そもそもどれがプラスチックで、どれがそうじゃないのか、見分けるのって意外と難しいと思いませんか?

次の章では、身近な製品や表示を読み解く「プラスチックの見分け方」をわかりやすく解説します。

プラスチックフリーの見分け方

「脱プラ生活に挑戦したいけど、何がプラスチックなのか見分けづらい…」そんな声をよく耳にします。

実は、私たちが「紙」や「ガラス」だと思っていた製品にも、目に見えないプラスチックが使われていることが少なくありません

この章では、身近な製品の中に潜む“見えにくいプラスチック”を見分ける方法や、素材表示の読み解き方を解説します。

知っておきたい「プラ表示」の見分け方

食品や日用品のパッケージにある「プラ」マーク(プラ表示)は、容器包装リサイクル法に基づく表示で、リサイクル対象であるプラスチック製容器に義務づけられています

見分けるポイント:

・「プラ」マーク=中身ではなく容器がプラスチック製

リサイクルできるが、「素材そのものが再使用されるわけではない」点にも注意

・同じ製品でも、メーカーによっては紙製やバイオマス素材を使用しているケースもあり

表示例:「プラ」「PET」「PS」などがあれば、基本的にはプラスチック素材を含んでいます。

紙やガラスに見えて実はプラスチック!?意外な落とし穴

紙コップや牛乳パックは、一見プラスチックフリーに見えますが、内側にポリエチレンなどのプラスチックコーティングが施されていることが一般的です。

よくある“隠れプラスチック”例:

・紙パック飲料(内側にプラスチック層あり)

・コーヒーフィルターやティーバッグ(一部製品にナイロン使用)

・紙製おしぼり(ラッピングがプラ素材)

・ガラス瓶の蓋の内側(密閉性向上のため樹脂使用)

こうした製品を見分けるには、素材表示の確認や、環境配慮型マーク(例:FSC認証、プラスチックフリー表記)を参考にするのが効果的です。

素材表示の読み方|PP、PET、PEってなに?

素材を見分けるためには、プラスチック素材の略称を知っておくと便利です。以下はよく見かける表示です。

表示

素材名

主な使用例

PP

ポリプロピレン

ストロー、タッパーの蓋など

PET

ポリエチレンテレフタレート

ペットボトル、洗剤ボトル

PE

ポリエチレン

レジ袋、ラップ、ビニール手袋

PS

ポリスチレン

カップ麺容器、トレイ

PVC

ポリ塩化ビニル

ホース、フィルム

これらはプラスチックごみのリサイクルの可否にも関係するため、分別や購入時の判断基準としても重要です。

次の章では、私たち個人の努力に加え、企業や政府がどのように脱プラに取り組んでいるかをご紹介します。

プラスチックフリーの流れは、社会全体で加速しています。自分にできることを考えながら、より広い視点で社会の動きを見てみましょう。

プラスチックフリーと社会の現状

プラスチック問題は、もはや個人だけで解決できるものではありません。

世界各国の政策や企業の取り組みも、持続可能な社会の実現に向けて動き出しています。

この章では、社会全体でどのように脱プラが進んでいるのか、グローバルな視点と日本国内の事例を交えてご紹介します。

世界の脱プラ政策

欧州を中心に、プラスチック規制は急速に進展しています。

主な動き:

・EU:使い捨てプラスチック禁止指令(2021年施行)
ストロー、カトラリー、綿棒などの販売を全面禁止

・カナダ:6種の使い捨てプラ製品を段階的に禁止(2022年開始)

・アフリカ諸国:レジ袋禁止(ルワンダ・ケニアなど)

・グローバル条約:国連で「プラスチック汚染対策条約」の策定が進行中(2024年合意目標)

これらの動きは、各国が単独で行動するのではなく、国際的な連携が不可欠であることを物語っています。

日本の脱プラ政策

日本でも脱プラに向けた政策が少しずつ進んでいます。

主な政策・動き:

・2022年4月施行:「プラスチック資源循環促進法」:ストロー・スプーン・テイクアウト容器など12品目の削減・再利用を義務化(対象事業者のみ)

環境省「プラスチック・スマート」キャンペーン:企業や自治体、個人が行う脱プラ行動を可視化・支援

とはいえ、日本はプラスチックごみの“焼却率”が高く、リサイクル率が実質的に低いという課題もあります。

欧州諸国と比べ、規制の強さやスピードには差があるのが現状です。

企業のプラスチックフリーへの取り組み

民間企業でも、プラスチック削減を進める動きが加速しています。

取り組み例:

・飲料メーカー:紙パック化・ラベルレスボトルの導入

・アパレルブランド:再生素材やバイオ素材を使ったパッケージ展開

・コンビニ各社:カトラリーの辞退促進・バイオマス素材への切替

・スタートアップ:量り売り店舗の展開、リフィルステーションの導入

こうした企業の動きは、消費者の関心や行動の変化に応える形で進んでおり、私たち一人ひとりの選択が、社会全体の変化を後押ししていることがわかります。

まとめ|脱プラの第一歩を踏み出そう

プラスチックフリーの実践は、特別な人だけのものではありません。

ラップを1枚減らすこと、マイボトルを持ち歩くこと、素材表示を意識して選ぶこと。

そんな小さな行動の積み重ねが、社会全体の意識と循環を変える大きな力になります。

これまで紹介してきた通り、世界でも日本でも、そして身近な場所でも脱プラの動きは着実に広がっています。

だからこそ、あなたの一歩が無駄になることはありません。

「全部はできないけど、これだけはやってみよう」

そんな気持ちで始めた行動が、周りの誰かにもきっと届きます。

完璧じゃなくて大丈夫。今日から、あなたなりのプラスチックフリーを始めてみませんか?

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ぜひ「For Good」で一緒に取り組みましょう!

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