2026年2月27日
For Good STORY

取り残さない、その小さな声を。円錐角膜支援の会が挑んだ、寄付型・医療クラウドファンディング成功までの道のり。

円錐角膜は、主に思春期から青年期に発症しやすく、視力に大きな影響を与える目の病気です。
しかし、その治療の一部は「本来は保険診療であるべき」と思われながらも、現状では保険適用外となり、患者本人や家族が高額な医療費を負担せざるを得ないケースが少なくありません。

そうした状況に対し、寄付を原資に患者へ直接医療費支援を行っているのが「円錐角膜支援の会」です。
今回、同会はFor Goodにて寄付型クラウドファンディングに挑戦。多くの共感と支援を集めました。

立ち上げの背景から、準備・葛藤・広がり、そして支援が実際に届いた今の想いまで。
その道のりを振り返ります。

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1001955

クラウドファンディングを開始したきっかけ

円錐角膜支援の会では、どのような活動をされているのでしょうか。

私たちは、円錐角膜の患者さんを対象に、医療費の経済的支援を行っています。
本来であれば「保険内であるべき」と考えられる治療が、現状では保険適用になっていないケースがあり、その自己負担が患者さんやご家族にとって大きな負担になっています。

そこで、申請をいただいた患者さんに対し、「1眼につきいくら」という形で支援金をお渡ししています。
支援の原資は、クラウドファンディングを含む寄付金です。単発の資金調達に限らず、さまざまな形でご寄付を募りながら、活動を続けています。

法人設立からクラウドファンディング挑戦までの流れを教えてください。

法人を設立したのは、2024年12月です。
3〜4月頃から、知り合いを中心に「こういう活動を始めました」と少しずつお知らせをしていき、支援してくださる方が現れ始めました。

寄付金を集めること自体が簡単ではない中で、クラウドファンディングは資金調達だけでなく、「活動を知ってもらう手段」としても意味があるのではないかと考え、挑戦を決めました。

プロジェクト開始前のリアルな気持ち

始める前に、一番大きかった不安は何でしたか。

「本当に支援が集まるのかな?」という不安は、始める前からずっとありました。
法人設立の段階でも、周囲にはかなり相談しましたし、多くの方に支えられて進めてきました。

周囲の反応はいかがでしたか。

相談した相手によって、反応は本当にさまざまでしたが、反対意見があったからといって、諦める必要はない。
始まってしまえば、応援してくださる方もどんどん増えていった感覚がありました。

準備期間の工夫と苦労

準備で特に大変だったことは何でしょうか。

プロジェクトページを作る中で、「こんなにたくさん情報を入れないといけないんだ」と驚きました。
その点では、For Goodの担当者さんのサポートや、理事・監事の方々からの助けがとても大きかったです。

文章づくりで意識した点は?

専門的になりすぎないことを、常に意識しました。
どこまで専門的に書くか、感情に訴える部分と、情報として伝える部分のバランスにはかなり悩みました。

初めて見る方でも、「何をしている団体なのか」「なぜ必要なのか」が分かるよう、何度も見直しました。

公開中に意識した動き

公開初日の反応はいかがでしたか。

事前に、クラウドファンディングを始めることは周囲の方へお伝えしていました。
そして公開初日の朝、パソコンを開いたら、すでに支援が入っていたんです。

「1人目になりたくて、ずっと待っていました」と言ってくださった方もいて、
金額も結婚式のご祝儀より多いくらいで……本当に胸がいっぱいになりました。

支援が広がったきっかけは何だったと思いますか。

学会や講演会でチラシを配ったり、機器展示のブースに置かせてもらったりしました。
講演会に行く先生にお願いして、100枚配っていただいたこともあります。

「同業者には歓迎されないのでは」と少し心配していましたが、実際には多くの方が応援してくださいました。
声を上げない人も含め、ポジティブに見守ってくれている“サイレントマジョリティ”の存在を感じました。

支援者の声・広がり方

高額でのご支援も特徴的でした。
眼科関係者や会社経営者の方、クリニックからのご支援もあり、最終的には「誰からの支援か分からない」100万円の寄付もありました。

個人情報を極力集めない形にしていたため、メールアドレスだけでは分からないケースも多かったのですが、それでも「この活動に賛同してくださった」という事実が、何よりの励みでした。

未成年の患者さんを中心に支援しているため、保護者の方からアンケートで声をいただくこともあります。
「自分の子どもだけでなく、他の人のためにも」という言葉が、とても印象に残っています。

実際に支援金が子どもに届いてみて

支援金が実際に役立っていることを知ったときは、ほっとしました。
アンケートを通じて、支援が届いている実感を得られています。

「助かりました」「ありがたかったです」という声をいただくと、やってよかったと思います。
来年以降は、少しでも支援額を増やせるよう、引き続き頑張りたいです。

クラウドファンディングを通じて起きた変化

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002755

クラウドファンディングを通して、応援の輪が確実に広がりました。
現在では、活動資金の約9割をクラウドファンディングが支えています。

医療費の問題は本当に深刻で、必要としている人はたくさんいます。
海外では、病院や大学が寄付で成り立っている例も多いですから、国の制度と切り離せるところは切り離しつつ、寄付や助け合いの文化がもっと広がってほしいと感じています。

特に印象に残っている出来事はありますか。

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002755

クラウドファンディング終了後ですが、世界円錐角膜の日」に合わせた、名古屋テレビ塔の紫色ライトアップはすごく印象に残っています。

名古屋のあるクリニックのスタッフの方が中心となり、For Goodでプロジェクトを立ち上げ、10万円の費用をかけて実現してくださいました。

その写真を友人が撮って共有してくれたり、応援の輪がどんどん広がっていくのを感じました。

「円錐角膜への支援をみんなが一緒にやってくれている」と実感できた出来事でした。

For Goodを選んだ理由

保険外診療というテーマは難しく、他のプラットフォームでは断られる可能性もありましたので、掲載できただけでも本当にありがたかったです。

For Goodは手数料面も良く、何より伴走サポートが手厚かったです。
特にプロジェクトの作成は難しかったので、いっしょプランで伴走してもらえたことは大きかったです。

広報アイデアも色々といただき、実行していくとキュレーターさんの言っていた通りに支援も伸びていて驚きました。

いっしょプランとは?

◼︎さいごに

反対意見があっても、諦める必要はありません。
人によって反応は違いますが、必ず応援してくれる人はいます。

医療費支援でのクラウドファンディングに限らず、
「必要だ」と思うことがあるなら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。
この活動を通じて、そんなメッセージが伝われば嬉しいです。

ー「円錐角膜支援の会」の皆さん、ありがとうございました!

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1001955

編集後記
今回は、保険適用外となってしまう円錐角膜患者に医療費支援を行っている円錐角膜支援の会の皆さんからお話を伺いました。
加藤さんの丁寧な広報で多くの方々からご支援が集まり、患者さんに寄付を届けることができ、そして周囲の方も巻き込んで新たなプロジェクトが立ち上がるなど、すごく感動的な支援の輪の広がりを一緒に体感させていただきました。
改めまして、今回For Goodとしてご一緒することができたことを非常に嬉しく思います。
これからの活動も、心より応援しています!

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