2026年2月27日
For Good STORY

ケアする人を、ケアする場所をつくる。拠点作りの福祉クラウドファンディング。

家族の介護、子育て、障害のある人のサポートなど、誰かを支える役割を担う「ケアラー」。

その存在は社会に欠かせない一方で、
ケアする人自身のケア――いわゆる「ケアラーケア」は、
まだ十分に認知されているとは言えません。

NPO法人タネとスプーンの原田さんが今回のクラウドファンディングを立ち上げたのは、
そんなケアラーのための「リトリート拠点」をつくるため。

自然の中で心と体をゆるめ、人とつながり直す居場所づくりです。

なぜ今、この挑戦をクラウドファンディングという形で行ったのか。
その背景と、プロジェクトを通じて見えてきたものを伺いました。

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002237

ケアする人をケアする「リトリート拠点」をつくろうと思った背景

これまでの活動内容を教えてください。

私たちはこれまで、引きこもり経験のある若者や、
生きづらさを抱える人たちと一緒に、自然体験や居場所づくりに取り組んできました。

活動を続ける中で強く感じていたのが、
「誰かを支えている人ほど、孤立しやすい」という現実です。

ケアをする立場の人は、どうしても自分のことを後回しにしてしまう。
でも本当は、ケアする人自身が安心できる場所が必要だと思っていました。

そこで考えたのが、ケアラーのためのリトリート拠点、そして場づくりの拠点です。
自然の中で過ごし、少し立ち止まって呼吸できる場所をつくりたいと考えました。

このタイミングでクラウドファンディングを実施した理由

このタイミングでクラウドファンディングをするというのは元々考えていましたか。

実は、場づくりを始めるタイミングでクラウドファンディングをやることは、かなり前から決めていました。

というのも、ケアラーケアという分野は、まだ助成金の対象になりにくく、認知も十分とは言えません。
正直、資金は集めづらいだろうな、という不安もありました。

それでも、「お金を集めること」以上に、「ケアラーケアの必要性を知ってもらうこと」が大事と思ったんです。

For Goodは、もともと活動仲間が支援する側として使っていて、「ここでやってみたら?」と勧めてもらいました。
想いを丁寧に届けられる場所だと感じたのも、理由のひとつです。

体験型リターンを多く設定した理由

今回のクラウドファンディングでは、農業体験や居場所への参加など、体験型のリターンが多く用意されていますが、どういった狙いがありましたか。

この場所や活動は、文章だけではなかなか伝わらないんです。実際に来て、空気を感じて、人と関わってもらうことで、初めて伝わるものがあると思っています。

「支援=お金」だけではなく、「関わりしろ」をつくりたかった。
そんな思いから、体験型のリターンを中心にしました。

次世代と一緒につくったクラウドファンディングページ

すごく素敵なページになっていましたが、作成はどのように進めましたか。

今回のページ制作には、ケアラーケアという視点をくれた元支援職の仲間や20代の若いスタッフも深く関わりました。
場づくりに参加してきた若者の中には、「将来、自分もクラウドファンディングをやるかもしれない」という子もいて、真剣に取り組んでくれて、ものすごく助けられました。

ページを一緒につくる過程で、「こうやって構想が形になるんだ」という学びの機会にもなりました。

構想していたものが目に見える形になったことで、今後は助成金申請などにも活かせそうだと感じています。

クラウドファンディング公開後に感じたリアルな難しさ

実際に公開してみて感じた難しさなどはありましたか。

やっぱり、分野としてはかなりマイナーだなと感じました。公開後は、ほとんど知り合いの方に直接お願いしていく形でしたね。

一人ひとりに声をかけるのは、正直とても神経を使いました。
しかも今回は新しい事業だったので、「なぜこの活動を始めたのか」を、どこまで、どう伝えるか悩みました。

でもだからこそ、ストーリーをきちんとページに載せて、理解してもらうことが何より大事だと感じました。

支援の伸び方と、手応えを感じたアクション

支援が伸びたタイミングなどはありましたか。

クラウドファンディングは、やっぱり出だしが一番大事ですね。
最初は熱量も高くて、一気に支援が集まりました。

その後いったん落ち着くんですが、
「40%達成しました」「ファーストゴールまであと少しです」
といったタイミングで、また応援してくださる方が増えていきました。

活動報告やオープンチャットで、「実はこんな取り組みもやっています」と
法人全体の活動を紹介できたのも良かったと思います。

For Goodのサポートで心に残っていること

今回はいっしょプランで進めていただいていましたが、サポートで印象に残っていることはありましたか。

初めてのクラウドファンディングで、正直、何が正解かわからない状態でした

そんな中で、担当キュレーターの方に「これで大丈夫ですよ」と言ってもらえると、すごく安心しましたね。

支援が落ち着いた時期にも、「いい感じに進んでいますよ」と声をかけてもらえて、
メンタル面でも支えられていました。

日々の業務がある中で、伴走してくれる存在がいるのは本当にありがたかったです。

いっしょプランとは?

支援者からの言葉で心に残っているエピソード

For Goodさんとコラボキャンペーンで掲載したスマウト*さん経由でご支援いただいて、実際に現地に足を運んでくださった方が、「いい場所だから応援します」と言ってくれたことです!

クラファンを通しての新たな出会いがあるのはすごく嬉しかったです。

https://smout.jp/

これからクラウドファンディングを検討している方へ

これからクラウドファンディングを検討している方に伝えたい激励のメッセージがあればお願いいたします。

私たちはクラウドファンディングをやったことで、自分たちの活動を見直し、言葉にする機会になりました。

応援が目に見える形になることで、次の一歩を踏み出す力にもなったと思います。

クラウドファンディングは、資金集めだけではなく、自分の活動を振り返るきっかけになると思います。

迷いながらでも、やってみる価値はある。そう伝えたいですね。

ー原田さん、ありがとうございました!

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002237

編集後記
今回は、ケアする人を、ケアする場所をつくる。拠点作りのクラウドファンディングに取り組んでくださったNPO法人タネとスプーンの原田さんからお話を伺いました。
「お金を集めること」以上に、「ケアラーケアの必要性を知ってもらうこと」が大事という原田さんのお言葉から、改めてクラウドファンディングを通した社会課題の啓蒙という価値を感じることができました。
誰かの為に日々頑張っているケアラーの皆さんに、このプロジェクトが広がっていくことを願っています!
改めまして、今回For Goodとしてご一緒することができたことを非常に嬉しく思います。
これからの活動も、心より応援しています!

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