2026年2月27日
For Good STORY

クラファンは“お祭り”!?規格外りんごから始まった、信州安曇野の農場の挑戦。

おぐらやま農場で、クラファンプロジェクトを担当された、農場の娘の松村和楽さんにお話を伺いました。おぐらやま農場は、信州安曇野にて、新規就農してから23年の無施肥・低農薬で、自然と共に果樹を育て続けている農場です。

名水の里安曇野として知られている私たちのふるさとを、肥料を使わない農業でこれからも護っていくことを目指しています。

今回、規格外りんごを使用したシールドづくりに挑戦するため、クラウドファンディングを立ち上げられました。

本プロジェクトでは、目標金額3,300,000円を掲げ、30日間にわたり、実施されました。多くの方々が支援し、507名から7,203,000円の支援金が集まりました。

農業関連のクラウドファンディングを実施された松村さんに、その背景や大成功に収まった要因についてお話を伺いました。

プロジェクトはこちら:https://for-good.net/project/1002044

規格外りんごから生まれた挑戦。農業クラファンの背景とは?

今回、クラウドファンディングを実施された背景を教えてください。

今回は、規格外のりんごを活用して、シードル(りんごのお酒)づくりに挑戦しようとプロジェクトを立ち上げました。

市場に並ぶのは見た目のきれいなりんごが中心ですが、実際の収穫では、傷のあるものやサイズが小さすぎるものなど、規格外のりんごも多く出ます。収穫量が増えるほど、こうしたりんごの割合も増えることが課題でした。

これまではジャムやジュースに加工して対応してきましたが、新たにシードルという今回の加工品でも挑戦してみたかったんです。

ただ、シードルは日本ではまだあまり知られていない飲み物なので、ネット販売するより、多くの方に知ってもらうために、クラウドファンディングを選びました。プロジェクトとして注目してもらえる点が魅力です。

実際、プロジェクトではキロ換算で約1万2,000個分のりんごを活用することができました。

規格外で、人の口まで届かなかったりんごを、新しいかたちで届けたいという思いから、今回のクラウドファンディングを始めました。

様々なプラットフォームがある中で、For Goodを選んだ理由も教えてください。

1つ目は、For Goodが社会課題に寄り添った姿勢を持っていることです。
私たちの農場は、「安曇野の水を守りたい」という思いや人や環境への配慮から、農薬や肥料をできる限り減らしています。
私たちの大切にしている想いと相性が良いと感じました。

2つ目は手数料の低さです。
いただいた支援をできるだけプロジェクトに活かしたかったので、その点でもFor Goodが適していました。

「お祭り感」あふれるクラファン!成功の秘訣とは?

実際に、プロジェクトを実施してみて、いかがでしたか。

正直、大変だったという感覚はあまりありませんでした。

クラファンってちょっと「お祭り感」があって、短期間で自分たちの思いや活動を表現できるのが魅力だと思います。
多くの方が応援してくださる様子が目に見えて、とても嬉しかったです。

また、普段は購入されていない方や、存在だけ知っていた方など、さまざまな人たちとつながれたのも印象的でした。
クラファンだからこそ届いた人たちがいて、そこにこの取り組みの面白さがあると感じました。

最終的には、大成功に収められました。成功要因は、何でしょうか。

一番は、周りの方々の協力があったからこそ、成功することができたかと思います。

その上で意識したのは、クラウドファンディングが“長期戦”であることです。
私たちは、約40日間実施しましたが、「どこで盛り上げるか」をチーム内で共有し、戦略的に動きました。

特に、「最初の3日」「最後の数日」が大切だと聞いていたので、そこで、集中して発信しました。
また、中だるみしやすい中盤にはオンライン対談イベントを実施し、新たな関心を呼び込めたのもよかったと思います。

全体として、支援者を巻き込みながら、メリハリのある展開ができたことが成功につながったと感じています。

ファンと一緒に創ったクラファン。水と食の未来に向けて。

 周りの反応について教えてください。

農業は一見インターネットと離れている世界です。
普段は直送で、農作物に毎月ニュースレターみたいなお手紙を入れてやり取りしているくらいなので、実際に、お客さんとお話する機会は少ないです。

だからこそ、オンライン企画を通じてお客さんとつながれたのが新鮮で、ライブ配信が好評でした。
ライブを通じて普段のお客さんが見に来てくださる反響は良かったと思います。

応援してくれた仲間に協力してもらい、どんどん巻き込んでいくのは、楽しかったです。

https://www.youtube.com/live/DHPg780_lfk?si=45htmUpQ7eO1I3k3

また、リターンはクラファン前にみんなでアイデアを出して作りました。
支援したい気持ちはあるけど魅力的なリターンがない、というケースもあると思うので、「こういうリターンがあったら嬉しい」というお客さんからの声をいただいて取り入れたりもしました。

今後の展望についてもお聞かせください。

軸は、きれいな水を守り続けたいことと、安心安全な食べ物を届けることです。
肥料を使わず、農薬も減らすことは大変なこともありますし、天候にも左右されますが、着実に毎年おいしいものを作り続けるのが変わらない展望です。

シードルについては、今年は6種類作りました。
今後は、りんごと他の果物を使った新しい味にも挑戦していきたいです。

農業の方法自体も広めたいので、YouTubeや勉強会なども引き続きやっていく予定です。

これからクラファンを始めたい方への一言メッセージをお願いします。

クラウドファンディングは非日常のイベントで、お金も絡んで神経を使うと思います。

一方で、周りの方、身近な方、仲間に頼ったりコミュニケーションを取ることで、すごく楽しくなっていくと思います。

ぜひやってみていただけたら楽しいんじゃないかなと思います。

ー松村さん、ありがとうございました!

プロジェクトはこちら:
https://for-good.net/project/1002044

編集後記
今回は、長野県の農場で加工用りんごの活用という課題に向き合いながら、新たにりんごのシードルづくりに挑戦するためクラウドファンディングを実施された松村さんにお話を伺いました。農業やものづくりの話だけでなく、「水を守りたい」という想いや、支援者とのつながりを何より大切にされている姿勢が印象的で、一つ一つの言葉から活動の軸がしっかり伝わってくるインタビューでした。
クラウドファンディングを“お祭りのような時間”と表現されていたのもとても印象的で、挑戦そのものを楽しみながら周囲を巻き込んでいく姿勢が、多くの共感と応援を集めた理由なのだと感じました。
今回、For Goodとしてその挑戦をご一緒できたことを大変嬉しく思います。
これからの農場の取り組みと新しい挑戦を、心より応援しております。

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