
ソーシャルグッドとは? ビジネスにおける事例と商品を紹介!
現在、「ソーシャルグッド」という考えが注目されています。
ビジネスの世界でも注目されるこの考えは、社会や環境に良い影響を与える活動を指します。「具体的にどのような事例があるのか?」「自分のビジネスにどのように生かせるのか?」と興味を持つ方も多いでしょう。
この記事では、ソーシャルグッドの基本的な意味から、ビジネスにおける具体事例や商品を紹介し、そのメリットについて解説します。
クラウドファンディングに関するご相談を受け付けています!
目次
- ソーシャルグッドとは?
- 1. ソーシャルグッドが注目されている背景
- 2. SDGs・CSR・CSVとの関連や違いについて解説!
- ソーシャルグッドに取り組むメリットとは?
- 1. 企業のメリット
- 2. 個人のメリット
- 企業がソーシャルグッドな取り組みを実施する際の注意点
- 企業でできるソーシャルグッドなビジネスの事例を紹介!
- 1. メンタルヘルス領域でのソーシャルグッド|パパゲーノ
- 2. 子どもが自然と触れ合う機会を提供|ランドデザイン
- 3. 子育て中のママのキャリアアップを応援|スタンドット
- 4. 発展途上国の避難所を運営|アパレルブランドGueneu(ゲヌ)
- ソーシャルグッドな商品一例|ForGoodのクラウドファンディング事例より
- 1. 食品ロスに貢献|破棄されるアスパラを再利用したサプリメント
- 2. アパレル業界での環境汚染を食い止める|竹の下着
- 3. アボカド加工商品で農村に還元を|ケニア産アボカドオイル
- 4. 宮古島に漂着したゴミから制作|漂着物のアクセサリー
- 個人でもできる!ソーシャルグッドなアクション
- まとめ
ソーシャルグッドとは?
ソーシャルグッドとは、社会全体に対して良い影響を与える商品やサービス、活動のことです。
近年、持続可能な開発や社会課題の解決に対して、企業が社会的責任を果たす手段として注目されています。
ビジネスモデルに組み込まれるケースが増えているので、知っておきたいキーワードです。
1. ソーシャルグッドが注目されている背景
近年、ソーシャルグッドが注目される背景には、環境問題や社会課題の深刻化があります。特にZ世代やミレニアル世代の消費者は、企業の社会的責任を重視し、持続可能な取り組みを評価する傾向が強まっています。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の普及やSNSの影響も大きく、企業の社会貢献活動が瞬時に拡散される時代となりました。良い取り組みは支持される一方、不誠実な行為は批判されやすくなっています。さらに、優秀な人材確保の面でも、社会的意義のある事業への関心が高まっており、企業価値の向上につながる要素となっています。
こうした流れの中で、ソーシャルグッドは単なるトレンドではなく、持続可能な社会の実現に不可欠な考え方として広がっています。
2. SDGs・CSR・CSVとの関連や違いについて解説
ソーシャルグッドは、SDGs(持続可能な開発目標)、CSR(企業の社会的責任)、CSV(共有価値の創造)と深く関連しています。
・SDGsは国連が定めた持続可能な開発目標であり、企業や個人が達成を目指す具体的な指針です。
・CSRは企業が社会的責任を果たすための活動を指し、環境保護や労働条件の改善などを含みます。
・CSVは、企業が経済価値と社会価値の両方を同時に創造する戦略です。
ソーシャルグッドはこれらの取り組み全てを包括し、特に社会全体に良い影響を与えることを重視します。
ソーシャルグッドに取り組むメリットとは?
ソーシャルグッドに取り組むことにはさまざまなメリットがあります。
企業にとってはブランドイメージの向上や安定した成長が期待でき、個人にとっては自己実現の手段として有意義な取り組みです。
以下に具体的なメリットを詳しく解説します。
1. 企業のメリット
ソーシャルグッドに取り組む企業にはさまざまなメリットが期待できます。
・ブランドイメージが向上する
・顧客からの信頼を得られ、長期的な関係構築につながる
・社員が誇りを持って働ける環境が整い、社内の士気が向上する
・同じ価値観を共有する企業や団体とのパートナーシップを築くことで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高まる
これらの相乗効果で、企業全体の成長につながる大きなメリットであるといえます。
2. 個人のメリット
個人がソーシャルグッドに取り組むことには、自己成長や社会貢献の実感の他、以下のメリットが挙げられます。
・自身の行動が社会問題の解決につながることで、自己実現や充実感を得られる
・同じ志を持つ仲間と連携することで、新たな学びやスキルの向上が期待できる
・活動が評価されることで、キャリアアップや新たな挑戦の機会が増える可能性がある
このように、自身の人生をより豊かにする一助になるといえます。
企業がソーシャルグッドな取り組みを実施する際の注意点
計画性をもって取り組む
ソーシャルグッドな活動を成功させるためには、しっかりとした計画が必要です。何となく「いいことをしよう」と思って動き出すだけでは、期待した効果が得られなかったり、途中で続かなくなることもあります。まずは目指すゴールを明確にして、そのためにどんなアクションが必要なのか、誰と協力すればよいのかをしっかり考えることが大切です。継続的に取り組むためにも、実現可能な計画を立て、一歩ずつ着実に進めていきましょう。
取り組みを行ったことによる代償(トレードオフ)を考慮する
良いことをしようと決めたとき、つい前向きなことばかりに目を向けがちですが、それに伴う負担も考えておく必要があります。資金や時間、労力がどれくらい必要なのか、他の業務や日常生活に影響が出ないかなどを事前に把握しておきましょう。無理をしすぎると続けられなくなるので、長く続けられるやり方を見つけることが大切です。
社内外での体制を整備する
どんなに良い取り組みでも、一人の力だけでは限界があります。社内では、活動の意義をしっかり共有し、周囲の協力を得ることが大切です。社外では、同じ想いを持つ団体や企業とつながることで、より大きな影響を生み出せます。多くの人と協力しながら進めることで、より意義のある活動につながります。
企業でできるソーシャルグッドなビジネスの事例を紹介
企業が社会に貢献するためのソーシャルグッドなビジネスは、持続可能な未来を築く上で重要な役割を果たします。
ここでは、国内外の社会問題を解決したいという想いから、クラウドファンディングでプロジェクトを実行した4例をご紹介します。
1. メンタルヘルス領域でのソーシャルグッド|パパゲーノ
パパゲーノの成澤さんは、精神障害により就労が困難な人に対してパソコンを使った仕事の機会が少ないことで、ITツールを使って自分らしく生きる挑戦がしづらいという社会課題に取り組んでいます。
支援金は、ITツールを用いた就労機会を増やすためのパソコンの購入費用として使うプロジェクトです。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
精神障害をお持ちの方が企業のDXや自分らしい活動に挑戦する施設を創りたい!
■達成金額
¥2,09,000
■目標金額
¥2,000,000
■支援者数
185人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/trn_project/75938
2. 子どもが自然と触れ合う機会を提供|ランドデザイン
設計事務所ランドデザインの河野さんは、子どもの自然体験が減り続けている問題に取り組みたいとプロジェクトを立ち上げました。
支援金は静岡県浜松市にある自然に囲まれた廃校のリノベーションに充て、そこで子どもたちが自然の豊かさを享受し、のびのびと遊び泊まれる場所を提供するために使われます。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
【子どもに自然の豊かさを】浜松の清流沿いの廃校で遊べる・泊まれる学校をつくりたい!
■達成金額
¥3,170,000
■目標金額
¥3,000,000
■支援者数
59人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/project/1000463
3. 子育て中のママのキャリアアップを応援|スタンドット
スキルアップしたい、学びたいと思ってもたくさんのハードルで立ち止まるママたちを見て、「もったいない!」と実行者スタンドットのおがまりさんは感じていました。
この課題を解決するために、ITのスキルを身につけたいママたちが、今日すぐにでもスタートを切れる、ママ特化型のスクール「マミット」を立ち上げます。
今回のプロジェクトでは、「マミット」をもっと広めるための広告宣伝費や人件費を募りました。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
学びながら実務にチャレンジできる!ママ限定ITスクール「マミット」を広めたい!
■達成金額
¥1,267,500
■目標金額
¥1,000,000
■支援者数
162人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/project/1000778
4. 発展途上国の避難所を運営|アパレルブランドGueneu(ゲヌ)
セネガル人女性のキャディ・コイタさんは自身が受けた暴力の経験から、女性のための避難所の建設を進めていましたが、資金面で難航していました。
実行者の宮村さんは、コイタさんの自伝を読んで彼女を知り現地にも訪れ、避難所の建設をサポートしようと決意します。
今回のクラウドファンディングは、アフリカ布を使ったアパレルブランドGUÉNEU(ゲヌ)の売上が避難所運営費用に充てられるプロジェクトです。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
避難所の運営開始を目指し、オリジナル柄の商品とともにゲヌを再スタートしたい!
■達成金額
¥3,156,600
■目標金額
¥3,000,000
■支援者数
376人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/trn_project/91693
ソーシャルグッドな商品一例|ForGoodのクラウドファンディング事例より
ForGoodのクラウドファンディング事例から、社会に貢献するソーシャルグッドな商品を4つ紹介します。
これらの商品がどのように社会的課題を解決しているのかを見ていきましょう。
1. 食品ロスに貢献|破棄されるアスパラを再利用したサプリメント
実行者のあぐりぽっぷ代表、内田さんは、信州上伊那で200トン程度出ている「隠れ食品ロス」の解決に取り組んでいます。
今回のプロジェクトは、廃棄アスパラガスを利用し働く女性の元気をサポートするサプリメントの開発と広告を行い、アスパラガス端材を新たな販路にすることです。
支援者にはリターンとして実際にサプリメントを飲んでもらい、その使用感や感想を今後の製造に活かすことも狙いです。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
信州上伊那のアスパラで『畑の隠れ食品ロス』に挑戦し関わる人が喜ぶ世界を作りたい。
■達成金額
¥2,073,200
■目標金額
¥500,000
■支援者数
244人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/project/1000602
2. アパレル業界での環境汚染を食い止める|竹の下着
実行者の千葉さんは、サステナブルな資源である竹を使ったインナーブランド「unleash」をつくり、気候変動対策に関心を持つ人を増やしたいと考えプロジェクトを立ち上げました。
環境負荷の低い竹を主原料とし、廃棄が出ない数量を生産することで気候変動から未来の地球を守ることを目指しています。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
子どもたちの未来のために。竹の下着で地球を守りたい!
■達成金額
¥1,750,100
■目標金額
¥300,000
■支援者数
179人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/trn_project/52413
3. アボカドの加工商品で農村に還元を|ケニア産アボカドオイル
ケニア西部でJICA海外協力隊コミュニティ開発隊員として活動していた伊治さんは、小規模農家の貧困問題を解決したいとプロジェクトを立ち上げました。
ケニアのアボカド生産量は世界6位であるにもかかわらず、物流の不整備や加工技術の低さから年間12万トンが未利用です。
今回のクラウドファンディングは、未利用のアボカドを使ったアボカドオイルの製造販売で世界に通用するホンモノブランドを目指し、ケニアの農村コミュニティに還元されるしくみを作ることを目的に実行されました。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
アボカド加工品で、ケニアの農村コミュニティに還元されるしくみを作りたい
■達成金額
¥5,047,000
■目標金額
¥5,000,000
■支援者数
480人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/project/1000675
4. 宮古島に漂着したゴミから制作|漂着物のアクセサリー
実行者の得本さんは、海ゴミの問題を解決するために、宮古島のビーチの漂着物で作ったアクセサリーを販売しています。
リターン品のアクセサリーをきっかけに漂着ゴミに関心を持ってもらうこと、また宮古島の海を守るNPOに支援金を寄付をすることを目的に実行されたプロジェクトです。
<プロジェクトの詳細>
■プロジェクトタイトル
「漂着物のアクセサリー」で宮古島の海を守りたい!
■達成金額
¥220,000
■目標金額
¥200,000
■支援者数
34人
■プロジェクトURL
https://for-good.net/trn_project/19533
個人でもできる!ソーシャルグッドなアクション
情報収集・情報発信を行う
社会課題を知ることは、行動の第一歩です。環境問題や貧困、教育の格差など、世界にはまだまだ解決すべき問題がたくさんあります。まずは関心を持ち、調べることが大切です。そして、自分が得た情報を周りにも伝えていきましょう。SNSやブログを使って、自分の言葉で発信すれば、誰かの意識を変えるきっかけになるかもしれません。
イベントや取り組みに参加する
「何かしたい」と思ったら、実際に行動してみることが大切です。地域のボランティアイベントに参加したり、オンラインで署名活動に協力したりするのも立派な一歩です。実際に関わることで、新たな気づきが生まれたり、同じ想いを持つ人たちと出会えることもあります。小さなことから始めてみましょう。
クラウドファンディングや寄付を行う
「自分にはできることが少ないかもしれない」と思うかもしれませんが、少額の寄付やクラウドファンディングの支援も立派なアクションです。少しずつでも支援が集まれば、大きな力になります。たとえば、教育支援や医療支援、環境保護など、自分が共感できるプロジェクトを見つけて応援してみましょう。「自分が誰かの力になれた」という実感が、きっと心を温かくしてくれるはずです。
小さな行動の積み重ねが、社会を変えていきます。できることから始めてみませんか?
💡ソーシャルグッドなクラウドファンディング「For Good」には多くの社会課題解決に繋がる挑戦をご覧いただけます!
▷https://for-good.net/
まとめ
ここまで見てきたようにソーシャルグッドに取り組むことは、社会や環境にいいのはもちろんのこと、ビジネスにおいても多くのメリットがあります。
社会問題解決への強い思いが支援者を集め、プロジェクトを成功へ導くことが、結果として企業のメリットとなるといえるでしょう。
<ソーシャルグッドに取り組むメリット>
・企業はブランドイメージの向上が期待できる
・新たなビジネスチャンスの可能性がある
・個人の自己実現や充実感を得られる
・キャリアアップや新たな挑戦の機会が増える
ソーシャルグッドに特化したクラウドファンディングサイト【ForGood】は、
達成率No.1で掲載手数料0円のクラウドファンディングです!
クラウドファンディングに関するご相談を受け付けています!