2025年03月31日 23:59:59まで
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2025/3/17 11:00
伊藤隆慶さん「素材や仕立てにこだわり、一人一人の強い想いが形になったジャケット」

Ki-ttoをずっと応援くださっている伊藤 隆慶さんが、ジャケットを試着いただいた感想を記事にしてくれました!
ジャケット「白熱」「門灯」に使用している素材の魅力が端的に、そして存分に伝わる文章です…!
ぜひご覧ください▼
大切な場面では、どんな服を着て行きますか?
~ファンドレイザーがゼロからつくるジャケット~
《洋服の価格》
ここ数年で、ファストファッションなどの量販店が、素材や縫製の良い商品を比較的手に取りやすい価格で販売することで、洋服の値段のベースが下がっているのではないかと思います。
よく量販店は作業者を安く働かせているという話もありますが、大量生産によって規模の経済性を発揮させる、ベーシックなデザインにして複数シーズンでも購入してもらう等、ポケット一つに至るまでギリギリの費用計算で実現している側面もあります(やり方の是非についての議論はここでは一旦置かせていただきます)。
いずれにしても、今は2万円も出せばシンプルなスーツの上下が手に入るようになりました。
言葉を選ばずに言うと、ジャケットだけで55,000円という価格は、正直高く感じます。
ここでお伝えしたいのは、洋服が安くなったことが当たり前ではないのかもしれない、ということです。
洋服の費用の主な構成は以下の通りです。
- デザイン費
- 型紙などのパターン作成費
- 材料費(表の生地、裏地、ボタン、ファスナーなど)
- 作業費
- その他、広告宣伝費など
このうち、材料について触れて行きます。
《世界トップレベルの尾州ウール》
門灯・白熱の表の生地は、尾州ウールを使用しています。
尾州ウールとは、愛知県と岐阜県にまたがる尾州地域で生産される毛織物の総称です。
尾州は、世界3大ウール産地の一つに数えられ、有名な高級ブランドも使用する一級品の生地です(参考:https://www.imn.jp/post/108057194374)。
実際に門灯・白熱を手に取ってみると、細い糸を高密度に織り上げていることで、上品な光沢感があり、着用すると身体に吸い付く感覚があります。
《キュプラの裏地》
ジャケットを構成する上で、重要な部分の一つが裏地です。
裏地の役割は、ジャケットに袖を通した時に引っかからないようにすることです。
一般的な裏地はレーヨンを使うことが多いですが、門灯・白熱ではキュプラを採用しています。
キュプラには以下の特徴があります。
「吸湿性、放湿性がある」
「静電気が起きにくい」
「やわらかくしなやかで、ドレープ性(落ち感)がある」
ジャケットはボタンを外して着ると、意外と裏地が見えるものです。
機能性だけでなく、裏地からも高級感が感じられます。
《光沢のある貝ボタンを重ねづけ》
門灯で使用しているボタンは貝ボタンです。
貝ボタンは、貝殻をくりぬいて作られており、光沢感が強いのが特徴です。
そして門灯の袖のボタンは、重ねボタンと呼ばれ、4つのボタンが少しずつ重なるように縫われています。
重ねボタンは、イタリアの職人が自身の技術力を見せるために始めたことが由来とされています。
機械で縫うことができないので、現代は機能的な意図はなく、ファッション性の要素としての意味合いが強いものです。
《機能と見た目を両立したYKKのエクセラファスナー》
白熱のファスナーは、YKK社の最高峰エクセラを採用しています。
エクセラは、ファスナーの歯を一本ずつ丁寧に研磨し、通常の金属ファスナーと比べて3倍以上のコストがかかるものの、滑りの良さと輝きが生まれます。
試着会場に来てくれた伊藤さん
ジャケットの襟元は、目を引きやすく目立つ場所ですが、そこからエクセラのファスナーが見えるようになっています。
《高級感とワークテイストに込められたファンドレイザーの想い》
門灯・白熱は、スーツのジャケットに近いサイズ感、シルエットで作られている一方で、胸ポケットのフラップや身幅を絞るドローコード、ワークテイストなジップなど、特徴的なディティールが採用されています。
左:門灯(茶、青灰)、右:白熱(黒、紺)
そこにはファンドレイザーの想いが込められています。
ファンドレイザーは、非営利組織などで企業などに寄付などの支援を依頼する役割です。
ファンドレイザーの方々の悩みの一つとして「何を着て行けばよいか」というものがあります。
―支援をお願いする時に、フォーマルな服装で行きたいが、いかにも高級な服では共感が得られない
―かと言ってカジュアルな服装では、場の雰囲気にそぐわない
―イベント準備では、動きやすさも必要
―ここ一番の場面では、しっかりとした服を着て気持ちを高めたい
これらの悩みから、ワークテイストを取り入れつつも、素材や仕立てにこだわった服をつくりたい、という想いで、洋服づくりがスタートしました。
Ki-ttoのみなさんは、決してアパレルのプロではありませんが、一人一人の強い想いが形になったのが門灯・白熱です。
《環境負荷を極力抑えたものづくり》
衣服をつくるには、材料の作成から縫製作業まで、非常に環境負荷が高いと言われています。
お手入れが簡単で価格の安い合成繊維は、製造の過程で特に環境負荷が高くなります。
門灯・白熱は、天然素材を使うことで、極力環境に負荷をかけない、ものづくりを目指しています。
衣食住の一つである服は、その興味の度合いも、自身を表現する手段の一つとしても、多様な側面を持っていると思います。その上で、相手にポジティブな印象を与えるだけでなく、自身をエンパワーするような一着を選んでみてはいかがでしょうか。
百聞は一見に如かず、まずはサンプルを手に取ってもらうことをおススメします。
伊藤さんとKi-ttoメンバー山下・東京試着会場にて
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