子育て×経験の貧困
栃木県に専門職のいる移動式遊び場を作りたい!




みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
プロジェクトのポイント
1.栃木県内に専門家のいる移動式遊び場ができる
2.困り事を抱える子どもの生活の場へ道具を携え専門家が訪問できる
3.子どもの遊びをきっかけに親、支援者がつながり学ぶことができる
プロジェクトの詳細
お礼:1stゴール達成!
日頃からRoots4の応援、ありがとうございます。皆様の応援で中古のハイエース車両の購入額を満たすことが出来ました。本当にありがとうございました。
2ndゴールとして中古車両なので乗り出し実用するための諸費用を計算いただいていまして、+50万円を設定させていただきました。
残り数日ですがラストスパートお力添えください。
Roots4一同、みなさまの応援・ご期待に応えて参ります!
自己紹介
Roots4の代表 作業療法士の小林 岳(こばやし がく)と申します。
普段は病院で作業療法士をしています。日々、子どもたちやその保護者と関わる中で子どもの経験の貧困、家庭・園・学校などの生活の中での支援の必要性を感じて来ました。メンバーである同じ作業療法士の塩田氏・仲田氏も同じ想いを感じながらそれぞれ地域活動をしていたことから、Roots4という任意団体を結成し、地域の理解者の力を借りながら、栃木県那須塩原市を中心に活動を続けて来ました。
塩田典保(左)と仲田海人(右)
HP:https://sites.google.com/view/roots4/home
Roots4から、みなさまへのメッセージ
2分ほどで視聴できます
私たちが取り組むこと
・経験の貧困の課題
やったことがないから、やり方がわからないから、教え方がわからないからできない。そんな経験不足を解消するための家族みんなで来れるような遊びや学びの機会を増やしたい。
・園や学校を応援したい
こどもが困っているが、実は関わる大人も困っている。
保護者や学校や園の先生など大人が悩み必要とした時に、こちらから伺える専門職派遣システムを構築する。
・二次障害の予防
発達の凸凹で普通が苦しい子どもたちが更に心を傷つけないよう、本人と家族まるごとの支援をしていきたい。
・孤立をネットワークで支える
子育てについて話す人はいても詳しいことの相談ができない現代。
困った時に相談ができる繋がりと学びのシステムを構築する。
立場を超えて、子どもたちの育ちをみんなで考えられる地域を目指す。
Roots4の活動の軸になる「移動式遊び場」の実現にハイエースが必要!
私たちRoots4は、R5年4月から約1年間、任意団体として活動して来ました。
活動をしていて、イベント開催や出張療育をする度に、それぞれ持ち寄った遊具や道具が車1台では乗りきらない課題を抱えていました。
活動する中で寄付いただいた遊具にはトランポリンやバランスボール、ストライダーなどがあり、特に安全のためのマットは数も必要でかつ大きいため非常にかさばってしまうため現状はそれぞれの車に分けて移動しています。
法人化後は、より多くのニーズに応えられるような遊びの機会を作りたいと考えています。
しかしながら、車両を購入するだけの費用を自分たちから全て捻出することは現状難しいのが現実があります。
安全のためにマットは欠かせません
今回ご支援いただいたお金は、療育道具を乗せたハイエースの購入・改修に活用させていただきます。
これが実現すると、車両一つで、粗大運動の伸びには欠かせない立体遊具や安全のためのマットの大物遊具を持って地域の園、事業所、公園等で移動式遊び場を作っていくことができます。本文では、なぜこういった取り組みをしているかについて説明させてもらいます。
発達の凸凹に「子ども」も「大人」も困っている
◻︎経験の貧困の課題
現代では「発達障害」に限らず「経験の貧困」によって「やったことがない」が故の「できない」状況の子どもたちが増えています。経験不足が増えているのは核家族化、家庭全体の忙しさ、子どもの生活への過剰な安全の追求、子どもの遊びの変化(ゲームや動画視聴)など要因や背景は様々です。
子育て世代にとって自分たちの生まれ育った環境と子どもの育ち違いに困惑することは多いでしょう。
「経験の貧困」に関係する代表例として「筆圧」があります。今、全国的に子どもの筆圧が落ちていると言われています。
その為、かつては学校に入る際には硬い鉛筆を(HB)を勧められていましたが、今は入学時に柔らかい鉛筆(2Bなど)を勧められています。
実態を調べてみると、老舗鉛筆メーカー「トンボ鉛筆」(本社、東京都北区)では鉛筆の硬度別売り上げ比率は、1999年はHBが43%、2Bが22%、Bが21%でしたが、20年後の2019年には2Bが51%、HBが20%、Bが17%と首位が逆転したとの報道もありました。(神戸新聞より)
実は、ここで出てくる「筆圧」は道具の操作の基礎になるもので、特に小学校に入る前の段階から、未就学の段階でお箸を使えるかどうかにも大きく影響する一因です。
その他にも、生活の中でどんな遊びをしたらできないことを改善できるか。
失敗や困難をどのように受け止めたらいいのか。
これらのように、私たちこどもに関わる専門職は、子どもに関わる医療での外来リハビリや福祉の療育現場で、日々多様な相談を受け一緒に考えています。
栃木県北地域では園や学校生活の場への支援としては、子どもを専門とする訪問看護ステーション(医療)や保育所等訪問事業(福祉)などの事業所(および成り手)の不足や、家族支援や支援者間のネットーワーク(連携体制)構築は制度外であるが故に、個々人の意識で成り立っており支援体制が十分とは言えない現実があります。
◻︎園や学校現場を応援したい
栃木県での最新の調査データでは、子どもの数そのもは減少している反面、特別支援が必要な子どもが増えています。さらに、年々不登校の状態の子どもも増えていることが数字でもわかります。
これらのことからも、発達の特性との関連性は諸説ありますが、個々の子どもの特性に応じた「学校現場」でのサポートは急務なのです。
しかしながら、栃木県北県域では直接学校に入って支援する仕組み・事業者は非常に不足しています。
だからこそ、私たちは子どもの生活の場に行くことや子どもにとってより身近な「遊び」をきっかけにして「専門家が訪問できる仕組みが必要である」と私たちは考え活動・仕組みづくりをしています。
◻︎二次障害を予防したい
更に、日本社会では「グレーの発達障害」と疑われるお子さんも増加傾向にあり、診断を受けておらず特別支援教育に繋がっていなくても普通学級の中で生きづらさを抱えている子どもたちがいると言われています。
プロジェクト実施者のメンバーである、仲田氏(作業療法士)の姉もそんなグレーの発達障害であることが大人になりわかりました。
幼少期の健診では指摘を受けたことはありませんでした。そのため、普通学級に進み医療や福祉に繋がる機会もありませんでした。しかし、中学校に入ってから、学習の遅れが出始め、友人関係で空気の読めない言動をしたことがきっかけでいじめを経験しました。結果、不登校になってしまったという経緯があります。
Roots4で活動し現場に日々関わっている私たちやその仲間たちは、こどもの特性理解や不安に寄り添うことが十分でないと、二次障害へ繋がってしまうリスクへの危機意識を持っています。
障がいを抱えるきょうだいのいる「家族」としての著書も執筆しています。
◻︎孤立を地域ネットワークで支えたい
たとえ、支援機関に繋がっていても医療や福祉での支援から日常生活に帰ると、お母さん、お父さん、子どもたちは自分たちでどうにか日常の困難に対処していかなければならない現実があります。
「園や学校に行きたがらなくなってしまった...」「今日も先生から問題行動の電話がきた...」「園や学校で座っていられない...」「白いご飯しか食べてくれない...」「かんしゃくが多くて困っている...」「自己肯定感の高い子どもに育てたいけれどどうしたらいいかわからない....」「発達障害というレッテルを貼られ偏見に晒される....」など、悩みは耐えません。
だからこそ、地域社会での支え合いを強化する必要があるのです。相談し合える関係性、個々のネットワーク作りをサポートする事で安心して日常生活を送ることにつながるのです。
Roots4で実施した独自の調査では、栃木県の子育てに関わる大人の相談できる人がいないと4割が回答しました。さらに、たとえ6割が子育てについて相談できる人がいても、専門的な相談ができていないと回答したのが全体の7割という結果が出ていますした。この結果からわかることは、より専門的な内容を学びつつ模索する機会を必要としていること言えるのではないでしょうか。
更に別の質問で9割の大人が地域で発達について学ぶ機会が欲しいとも回答していました。
支えあい・学び合いを生み出す「移動式遊び場」
現状保護者や子どもに関わる大人たちが日々の関わりの中で疑問を持ち「正しい知識を学びたい・関わりたい」と思っても「顔のみえる関係づくり」などネットワークづくりを目的にした福祉制度は十分とは言えません。
そのため、私たちはR4年から独自に地域の保護者や想いを共有できる方々と遊びを中心にして、学び合いながら地域のネットワークづくりをして来ました。
もちろん、医療や福祉にすでに繋がっているお子さんやご家庭と関わることもありますが、その際には「普段はどんな場所に通っていて、通っている先の医療や福祉機関の支援者からどんな事を言われているのか」を注意して聞き取りをしながら、私たちの関わりにより関係機関での指導齟齬が生じないよう意識して関わっています。
今後は、この取り組みを屋内だけでなく野外、複数の場所で実施してきたいと考えています。
園で開催された出張暮らしの保健室
Roots4の取り組み
私たちRoots4は、園や学校現場に行き遊びの機会をつくる出張療育や相談だけでなく、子どもやその家族・支援者のための研修会、障がいがあっても家族丸ごと来れるイベント開催や協力をしています。
お寄せ頂いた応援コメント
この度、普段関わりのある方々からコメントをお寄せいただきました。
活動に参加された保護者の方から
保護者かつ家族支援をされている方から
地域の園で働く保育士さんから
学校現場の先生から
県北地域の支援者として活躍されている方から
支援金の使い道
ハイエース購入してやろうとしていること
購入した車両を黒板になる特殊な塗料で塗装し、我々が今後企画・参加する野外のイベント先で使用していきます。
こどもたちや家族がチョークを使ってハイエースに思い思いのお絵描きがくことができ、野外の開かれたイベントでは障がいの有無にかかわらずインクルーシブな環境で家族みんなで遊びに来れる良さがあります。更に、発達の凸凹があるお子さんがいるご家庭でもその場に理解者・専門家がいることで周囲の目を気にせず過ごすことができます。
既に地域には様々なイベントが民間から行政まで多岐にわたる活動が行われており、私たちはサポートして協力をしてきました。
今後、こうした地域のイベントに、専門職がこの車両やそこに積んでいる立体遊具や小物遊具を持って協力参加して行くことで、普段の生活では意識しない・できない経験を模索し、子どもたちの経験の礎の一助になる機会を提供したいと考えています。
更に、我々が企画する「移動式遊び場」も地域に機会を増やしていきます。
さいごに
「プレイヤー」を増やす
私たちは、活動拠点は地域であることと作業療法士だけではなく、他の専門職と一緒に出張できる専門職のなり手が増えることが大切であると考えています。そのため、法人設立後はさらに「成り手の養成」として専門職プランを作り、我々と共に活動する専門職と共にネットワークをを形成しながら共に自己研鑽を積みつつ、定期的な地域イベントや研修会を通じて実務経験を積んでいきます。
移動できる倉庫として荷物を車両1台に一本化することで、「地域で活動したい!」と思う会員とより少人数で出張療育やイベントの企画・運営が実現します。遊具や設備が無いまたは足らない場所でも、柔軟な対応が実現します。
法人化後には、専門職プランで研鑽を積んだ専門職がカーシェアをしつつ地域に出て行きます。そのため、地域に出る専門職が少数でも車両と道具を共有できる仕組みを検討させていただいています。
来年度以降、法人化後の事業継続のための収益は、会員費用・研修会を中心に、活動実績を基に補助金を申請する事を視野に入れて活動を続ける予定です。
私たちの想い
私たちは、子どもたちや子どもたちを支える大人と一緒に問題意識のある課題に対して日常からもう1歩前に出る事が大切であるか考えています。
そのためには、子どもが困っている現場に行き共に考えることや、子どもやその家族、支える大人皆んなが「楽しい」「やってよかった」と思える活動・遊びの機会を新たに提供することに今後も挑戦したいと思っています。
そんなみなさんの未来への希望と笑顔が私たちのエネルギーです。
Roots4の活動を通して、子どもたちや支える大人たちも、ひとり、ひとりが自分の人生の豊かさを感じる地域にして行きたいと考えています。
どうか皆様のお力をお貸しください。
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