虐待、親にもケアを
虐待に至ってしまった親のための「MY TREEペアレンツ・プログラム」を広めたい
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こはる
2024年7月31日
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【応援メッセージ】末永美紀子さん(特定非営利活動法人こどもコミュニティケア代表理事(看護師・保育士))
2024/7/3 10:00
特定非営利活動法人こどもコミュニティケア代表理事で看護師・保育士の末永美紀子さんより応援メッセージをいただきました!
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24年間、看護師として、保育士として多くの親子に出会ってきました。
自分自身も子育てを経験して感じているのは「虐待をせずに子育てできる」ことは、人類史上、とても幸運なことであるということです。
私は、約30万年の人類史上において、とても幸運な時代に、幸運な場所で、幸運な環境に生まれおち、最も恵まれた家族と社会に育ててもらえたからこそ、相手の命や尊厳にも思いやることができる立場に、今、たまたまいることができている、そんなふうに感じるのです。
動物としてのヒトは、他の動物と同様ギリギリの子育てをしてきましたし、現代日本でも容易に「ギリギリの子育て戦略」を取らざるを得ない状況に陥ってしまうことは珍しくありません。
社会で生み出した富を広く分配し、人権、ひとりひとりの生命や名誉、意思決定が等しく同じように尊重されるように使うべきだという考え方は、数十年ほど前に社会規範として全世界に認知される段階まで、ようやくたどり着きました。先人たちのたゆみない努力によって。
そして、私たちのこれからの努力によって、引き継ぎ、発展させていくことが重要です。
つまり先人たちの悲しい歴史をふまえた人権社会の構築への頑張りを、私たちへの贈り物として受け取り、次の人々へと贈ることが大切ではと思います。
なんだか遠回りなメッセージを送っているかも知れませんが、「MY TREE ペアレントプログラム」のめざす先は「だれもが虐待をせずに子育てできる社会」をつくっていくことなのかも知れないと感じています。
生物進化の段階から見たら、きっと私たちだれもが、暴力や暴言の欠片もなしに関係を築くことには、まだまだ不慣れな「ヒト」なのだと思います。
暴力や暴言に接してしまう、使ってしまうことに抵抗するには、その人一個人の努力に帰するのではなく、立場や経験を超えて支えあい、理解し合い、みんなで努力を続けるから「親子ともの人権が守られていく」のではないでしょうか。
「虐待をしてしまう人」「虐待をしない人」とが、あたかも別のヒトのように考えるのではなく、ともに、一緒に、工夫して、不断の努力を重ねつつ、今の目の前の子どもたちを守れるように社会で守っていこう、そういうプログラムが当たり前に広がって欲しいと願います。
私たちは、先人たちから史上稀に見る豊かさを贈られました。
今、「自分は幸運だったんだ」と思われた方は、ぜひこの幸運を、こうしたプログラムを通じて、次の方々へ、子どもたちへと贈ってください。
本当に豊かな「人が人を育て合う」社会作りへとつながっていくことを期待しております。
末永美紀子
特定非営利活動法人こどもコミュニティケア代表理事(看護師・保育士)
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