表現を躊躇わない社会
デンマークから物語教育を持ち帰り、地域✖️表現教育で「誰もが表現者」な社会を作る




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2024/12/31 16:22
2学期終了!

2学期の活動報告がエラーによりアップロードできておりませんでした。
時間は経ってしまいましたが、書いていた内容を報告させていただきます。
①ビジュアルアートクラス
ドローイング(デッサン、水彩など)、石膏像づくり、個人プロジェクトの3つをおこなってきました。以前、イブニングクラスで別のドローイングクラスがある話を投稿しましたが、毎週あるクラスでも三週間くらいにわたっていろんな絵を描きました。石膏像を作ることになるなんて考えもしなかったですが、いい経験になりました。出来栄えには落胆しましたが。。笑
個人プロジェクトは、このクラファンのリターンにも設定している絵本を制作しています。なかなか思うように進まない制作ではありますが、日常の時間をこれだけ自分がずっと作りたくてやまなかった創作活動に充てられる贅沢さに感謝する日々でもあります。学校のある日の朝も終わった夜も机に向かい続けています。
先生が途中で体調不良になり、別の先生にバトンタッチしたこと、これまでの先生とはまた全然違うアプローチで個々の作品制作に関わる姿も印象的でした。
②文化と環境クラス
実は先生が体調不良となってしまい、今期は2度だけのクラスになりました。先生が木工の教育を受けていたというバックグラウンドもあり、木彫りのカップづくりをしました。北欧の先住民族サーミの人たちは成人の証として木彫りのカップを作るそうです。その作り方も取り入れながら、それだけだと途方もない作業量になるため現代技術にも頼りながら(笑)、ひたすら木片を彫りました。
完成はまだ先になりそうですが、「手を使う」ことは気持ちがいいなと思わされます。
③ガラスクラス
文化と環境クラスの空きコマで行われた期間限定の授業。普段事務員をしてくださっている学校一パワフルな女性が縁あって10年ほど行っているというガラス細工を教えてくれる時間でした。出国前に北海道の上川町でもガラスワークショップに参加させてもらったりいて、最近縁のある材質だなあと思っています。その時はバーナーを使う製法でしたが、今回はコラージュ的にガラスを配置してオーブンで焼く、という形で製作をしました。
設備がないとできないアート手法なので、経験できることがとてもありがたく、そしてとても楽しかったです。
④ドキュメンタリーフィルムクラス
文化と環境クラスの空きコマで行われた期間限定の授業。
アシスタントティーチャーの方の専攻がドキュメンタリー撮影ということで、絵コンテを書いたり、いろんな作家の映像を見たり(日本人ドキュメンタリー作家の想田和弘さんの映像や制作も学んだりしました。前期の日本式製本だったり思わず日本と出会い直す機会でした)、映像作家の方を招いて話を聞いたり、街に繰り出して撮影をしてみたりと、いろんな形で映像に関わりました。
元々映画が好きでデザイン学部のある大学を志望し一時的に専攻していたので、懐かしい機会でもありました。
⑤ドラマ(演劇)クラス
担当の先生が年明け後、自身の公演のため授業があまりできないとのことでかなり集中的に行われたこの授業。ボイストレーナーを長年されていたのもありそうしたトレーニングや、シェイクスピアや有名スピーチの朗読、最終的には多言語の詩の朗読、踊り、歌を紡いだ30分ほどのパフォーマンスをみんなで練り上げ、人々を招待して公演しました。
監督の元でパフォーマンスを作る、というのもまた非常に面白い経験で、いろんな意見のぶつけ合いを経て、公演を終えた時には大きな充足感がありました。
日本語の詩の朗読はどう受け取ってもらえるのだろうと気にかかっていましたが、身に余る賛辞を頂き、謙虚に受け取ろうと思いつつ、「声」に関してこうして褒めて頂けるのだなあと嬉しい気持ちになりました。何か別の形でも生かしていきたいなあと、むくむくと妄想し始めました。誰かと何か一緒にできることがあったらしてみたいです。
⑤スクールトリップ・Vágar島へ
Vágar島は空港がある場所で、フェロー諸島に降り立つ際と飛び立つ際に立ち寄る島になっていますが、自然も壮大なところでした。教会を訪れたり、大自然の中を歩いたり、フェロー諸島出身の生徒の実家を訪れたりしました。自然を見るとその美しさに感嘆すると共に、人が暮らすには途方もない努力の要る島だ、とも思います。だからこそ美しいのかもしれません。人の手が遠く及ばないその姿形は神々しくすらもありました。
⑥日常編
友達が1人帰国してしまったり、週に1回同級生たちとプールに泳ぎに行く習慣ができたり、図書館で行われているフェロー語のクラスに通ってみたりと、いろんなイベントがありました。70歳の同級生にパン作りを教えてもらったことも素敵な時間でした。フォルケに来てまさかパンが作れるようになるとは。思わぬスキルを習得できてとても嬉しかったです。
こうして書き起こしてみると、わずか2ヶ月ほどの時間の中で起きたとは思えない量の出来事があったのだな…と思い直しました。
残る期間も短くなってきました。帰国後のことも考え始めている最近です。いろんな可能性を模索したいと思っていて、もしお時間許すようでしたらぜひお話し相手になっていただけたら嬉しいです。
たくさんの人に、大変お世話になった2024年でした。ありがとうございました。
どうか来年もよろしくお願いいたします。良きお年を
(執筆日:2024/12/31)
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