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「旅教育」で強い子に!ほぼ子ども&鈍行列車だけで日本中を回る18きっぷ遠足存続P




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2025/5/20 10:49
18きっぷ改定でどのように旅は変わったのか?

前年、鉄道ファンの間で大きな話題となった青春18きっぷのリニューアル。長年親しまれてきたこの切符が大きく変わったことで、毎年恒例の「18きっぷ遠足」も大きな転換を迎えることになりました。
今回の記事ではそんな新しい18きっぷを使った遠足について旅の様子をお届けいたします。
新18きっぷの変更点とその影響
最大の変更点は、「好きな日に5日分」から「5日間連続でのみ使用可能」になったことです。たった3文字の違いですが、この変更は旅程に大きな制約をもたらしました。
新青春18きっぷのルールは以下の通りです:
- 日本全国のJRの普通・快速電車が乗り放題
- 5日間連続でのみ使用可能
- 価格は5日分で12,050円、3日分で10,000円
唯一の改善点は、自動改札対応になったことで、駅員のいない改札でも通過できるようになった点です。特に地方の無人駅では、この変更が非常に役立ちました。
しかし、「この仕様のままならもう18きっぷを使った遠足はやらない」と決意するほど、旅程の組み方が難しくなりました。特に子どもたちを連れた遠足では、連続した長距離移動による疲労が大きな課題となります。
18きっぷを活用するためのルート選択と費用
今回の遠足では、5日間連続という制約の中で、大阪から四国を経由して九州へ行き、広島を経由して戻るという長旅のルートを選択しました。
この遠足では、年齢によって異なる料金体系を採用しました:
小学生の場合:
- 大阪〜八幡浜までの普通切符:4,100円
- 小倉〜大阪までの普通切符:4,250円
- こどもぼうけんきっぷ2日分:200円(1日100円でJR九州の電車乗り放題)
- 合計:8,450円
中学生の場合:
- 青春18きっぷ:12,050円
実は普通切符は100km以上であれば何回でも途中下車が可能です。使用可能期間も通常2日以上で、同じ駅を通らない旅程ならば十分対応できます。
また、四国経由のルートでは、フェリー移動を挟むことで、擬似的に宿泊の時間を確保しました。結果的に、松山の道後温泉で1泊することになりましたが、これが後の旅程にも影響を与えることになります。
それでも楽しかった旅の記録
過酷な旅程にもかかわらず、子どもたちからは「またやりたい」という声が上がりました。何が彼らをそう思わせたのでしょうか。
1日目:道後温泉での思い出
岡山駅で最初のメンバーと合流し、四国に向かう途中で徐々に仲間が増えていきました。松山では道後温泉に宿泊し、夏目漱石ゆかりの温泉街やみかんを楽しみました。朝9時に大阪を出発し、松山到着が18時と、まるで会社員の就業時間のような移動時間でした。
2日目:船旅とカードゲーム
松山から博多への移動では、宇和島フェリーを利用。
八幡浜の朝市では新鮮かつ大ぶりな海鮮に子どもたちが大興奮。
船内ではみんなでカードゲームを楽しみ、知らない子どもとも交流が生まれました。
臼杵(う♡駅)から九州編がスタート。
途中、別府では手湯を楽しみました。最終ゴールは福岡の天神。
地元の友人および前回の北海道旅に参加したキッズとも合流し、みんなで博多うどんやもつ鍋をいただきました。
3日目:九州の味覚と地元の魅力
翌日は西新で「一番美味しい」と評判のラーメン店へ。さらに地元スーパーで九州特有のお刺身や魚を見学し、鶏のたたきを選んで楽しみました。
4日目:平和学習と予期せぬ結末
広島では原爆ドームを訪れ、被爆者であるボランティアガイドさんからお話を聞くという貴重な体験ができました。
広島お好み焼きを楽しんだ後、岡山駅で四国組と別れ、帰路に着きましたが、人身事故で電車が止まり、やむを得ず姫路から新幹線で帰ることになりました。
新18きっぷ遠足の結論
「もう1ヶ月くらい旅してるよね?」と感じるほどの長旅でしたが、子どもたちにとっては毎日が新しい発見の連続でした。旅の中で、カードゲームを通じて仲良くなったり、地元の食を楽しんだり、歴史を学んだりと様々な経験ができました。
しかし、結論として「4日間連続で長距離移動は子どもたちにはハード」であること、「ゆっくり現地で旅を楽しみたいなら普通の切符かJR各社の乗り放題切符」の方が良いということが分かりました。
新18きっぷでの遠足はこれが最後になるとのこと。次のシーズンでは元の18きっぷに戻ることを期待しています。それでも、旅の出会いは一期一会。短い時間でも旅はでき、移動するだけでも旅になります。ただ、旅先での「ゆとり」を持つにはやはり時間が必要なのかもしれません。
今回の旅では、北海道を目指すものの、長距離の移動を少なめにして札幌周辺でのんびり過ごすようなスケジュールにしました。
もちろん醍醐味である長距離移動もあるのでお楽しみに!
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