旅教育&自立支援
「旅教育」で強い子に!ほぼ子ども&鈍行列車だけで日本中を回る18きっぷ遠足存続P




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2025/5/29 07:32
女子視点で語る1「自由な旅」〜18きっぷ遠足参加者インタビュー〜

18きっぷ遠足のクラウドファンディングもいよいよ明日が最終日!
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ネクストゴールまで42000円まで迫りました!
そんな18きっぷ遠足のクラファンを記念して参加者インタビューの第3回を企画しました。
今回は18きっぷ遠足の数少ない女子の参加者へのインタビューです。
行程や志向から男子の参加者しかいないと思われがちですが、実は女子の参加者もいます。そして、彼女はほぼ毎シーズン参加しているヘビーリピーター。
知らない子供達ばかりで女の子の知り合いも少ない旅の中、なぜ彼女はここまで18きっぷ遠足にハマったのか。そんな女の子視点の旅の様子をお届けいたします。
鈍行列車で日本全国を巡る「18きっぷ遠足」。今回は数少ない女子参加者の一人であるTさんに、この企画の魅力について話を聞いた。これまで東北、北海道、九州・広島など各地を訪れ、普通の修学旅行では味わえない自由な旅を経験してきた彼女の体験談は、きっと多くの人に新鮮な驚きを与えるだろう。
きっかけは友人の紹介から
──18きっぷ遠足に参加しようと思ったきっかけは?
「友人のお母さん経由で教えてもらったんです。最初は徳島にあるHくんの家に行く企画でした。修学旅行とか今まで行ったことがある旅行の中で、一番自由に行けたから楽しいなと思って。」
※Hくんの家は森のようちえんと谷のサウナを併設しているため、自然体験のアクティビティを満喫できるスポットになっている。
↓Hくんへのインタビュー
Tさんが参加を決めた理由は、その「自由さ」にあった。では具体的にどんな部分が自由だったのだろうか。
「まず、スケジュールがほぼないんです。あとお金の制限もあまりない。持ち物も自由っていうのがいいですね。学校だと着替えを何日分必ず持ってきなさいってなるけど、それがないから荷物も少なくて済みます。」
学校行事との決定的な違い
──普通の学校行事と比べて、どんな違いがありますか?
「一番大きいのはスマホ持ち込みがOKなこと。長時間の移動中に暇つぶしできるし、近くのお店とか調べられる。写真も自由に撮れるのがいいですね。」
実際、Tさんは最初はスマートフォンを持参せず、タブレットのみで参加していたという。スマホなしの長時間移動はどう過ごしていたのか聞いてみると、「本を読むか寝るかみんなと話すかですね」とシンプルな答えが返ってきた。
さらに印象的だったのは、お金の使い方の自由さだ。
「食べ歩きとか、普通は寄らないようなお店に行くとか、学校だとお財布を預けられてるから全然できないじゃないですか。でもこの旅では自由にできる。あと、現地での解説とかもあまりされないから、自分たちで発見する楽しさがありますね。」
忘れられないエピソードの数々
東北旅行での「事件」
「盛岡のカードショップで1000円のガチャガチャを回したんです。みんなに『それだけはやめとけ』って止められたんですけど、『何が当たっても、いいやつがもらえるだろう』と思って回しちゃいました。景品を選べるタイプだったので、最終的にデュエマのスタートデッキをもらったんですけど。」
これは学校行事では絶対に起こりえない出来事だろう。キタキタさんも「学校だったら1000円のガチャを回す前に止められるところを、止めずに見守っていた」と振り返る。
また東北旅行では、参加者同士での「商売」も発生した。
「絵を描いて売ったりしていました。学校だと友達同士のお金のやり取りは禁止されることが多いけれど、ここでは爆笑で済まされて。学校でやったら絶対に保護者からクレームがきますよね。」
大沢温泉での宿泊時には、夜中にHくんに驚かされて全力で追いかけ回した思い出も。「ビビリだから怒りすぎちゃって。『ふざけんな』って叫びながら追いかけました」と笑って語る。
北海道での過酷な体験
北海道旅行では、より印象的な出来事が待っていた。
「キャンプ場で泊まったんですけど、夜中に騒ぎすぎて出禁寸前になりました。しかも翌朝は大雨で、朝6時頃に傘もカッパもない状態でずぶ濡れになりながら駅まで歩いたんです。あれが一番辛かったかもしれません。」
その場でタクシーを呼ぶことを決めたが、知床にタクシー会社は一社のみでかつその時間帯にタクシーは一台しかない上にすでに別の予約が入っていた。
しかし辛い体験ばかりではない。道中よった原生花園駅での流氷シャーベットなる美味しいアイスを食べたり、網走監獄でのみんなとの会話など、楽しい思い出も数多く作った。
「網走では、とある参加者の子が自分で手錠をかけ始めたのが面白かったですね。それから三日間旅の最終日まで彼は24時間手錠をつけ続けていました。普通だったら止められそうなものですが、みんな見守っていました。」
究極の移動体験
北海道旅行のハイライトは、なんといっても30時間連続の移動だった。
「知床斜里から旭川、新千歳空港、苫小牧を経由してシルバーフェリーで八戸へ。そのまま水戸まで移動したので、ほぼノンストップで30時間。翌日は水戸から京都まで移動したので、合計40時間の移動でした。」
この過酷な移動中、Tさんは寝相の悪さを発揮したという。
「横で寝るはずだったのに、朝起きたら隣の男子たちのスペースを全部占拠してました。自分でもびっくりです。」
旅を通じて得たもの
──この旅を通じて自分が変わったと思うことはありますか?
「参加してなかったら、九州とか東北とかに行こうとは思わなかったですね。それと...まあこれは良くないんですけど、仲間内でのコミュニケーションの幅が広がりました(笑)。」
Tさんは少し照れながらも、普段とは違う環境での自由な交流が、良い意味でのガス抜きになっていると説明する。
「日常生活に飽きてきた時に、どこか遠くに旅行したいって思うようになりました。この旅は自由だし、メンバーの雰囲気も良くて、ガス抜き的な感覚で参加してます。」
どんな人におすすめ?
──この旅をおすすめするとしたら、どんな人が向いていると思いますか?
「マイペースで、周りを気にしすぎない人の方がいいと思います。自分でパッと決断できる人。良い意味で自分本位になれる人が向いてるかも。迷ってばかりいると、いろんなところに行けなくなっちゃうので。」
また、参加を検討している人に向けて率直なアドバイスも。
「楽しいし、刺さる人には多分とことん刺さるんですけど、刺さらない人はとことん嫌がると思うんで...頑張ってください(笑)。でも金銭的な制限は多少あるものの、好きなものも食べられるし、いい意味で放置されてるから自由なのがいいところだと思います。」
最後に
普通の学校行事では絶対に体験できない自由さと、時には過酷とも言える移動。そして何より、参加者同士の濃密な時間。Tさんの体験談からは、18きっぷ遠足の持つ独特の魅力が伝わってくる。
「旅行中は疲れがほとんど出ないんです。アドレナリンで突っ走ってる感じ。帰ってきたら倒れるって感じを繰り返してます」と語るTさん。早めに寝ろよと言われながらもつい夜更かしをしてしまって、睡眠時間平均5時間という過酷なスケジュールでも、それを上回る楽しさがそこにはあるようだ。
自由で、時に無謀で、でも確実に特別な思い出を残してくれる18きっぷ遠足。興味を持った人は、まず「自分本位になれるか」を自問してみることから始めてみてはいかがだろうか。
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