生理について知る!
大学での学びをカンボジアへ!女子大生が伝える、私たちの身体のしくみ
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2025/12/3 00:59
女性教育ワークショップinカンボジア
2025年9月8-10日にカンボジアの2つの小学校にて、生理に関するワークショップを行ってきました。
活動内容は以下の通りです。
・生理とは何か(身体の変化、月経の仕組み)
・生理用品の種類と正しい使い方
・衛生管理の基本(交換頻度、処理方法など)
・生理中の学校生活での工夫
1. 調査結果
①生理に関する知識の不足
参加児童の多くは、生理を経験するまでその存在を知らなかった。生理について事前に家庭や学校で話を聞いたことがあると回答した児童はごく少数であり、大半が「初めて聞いた」と答えた。生理に対して「怖い」「恥ずかしい」「汚い」といった否定的な印象を持つ児童も多く、知識不足に加えて、タブー視されている現状が確認された。
②学校・家庭での情報共有の欠如
保護者や教師の間でも、生理をオープンに話題にする文化が根付いていないため、児童にとって生理は「誰にも話せないこと」となっていた。教師自身が「何をどこまで伝えるべきか分からない」という課題を抱えており、体系的な性教育が欠落している実態が浮き彫りとなった。
③トイレ環境の不備
校内のトイレは数が少なく、施錠ができない、ドアが壊れている、水が出ない、照明がないといった問題が見られた。衛生状態も十分ではなく、生理中に安心して利用できる環境とは言えなかった。生理が理由で学校を欠席する女子児童もおり、設備の不備が学習継続の障害になっていることが明らかとなった。
④生理用品の使い方への理解不足
市販のナプキンを使用している児童もいたが、正しい装着方法、交換のタイミング、処理方法を理解していないケースが多かった。また、経済的理由から生理用品の入手が困難な家庭もあり、ナプキンを再利用したり、紙や布で代用したりしている例も確認された。
2. 今後の対応と提案
①学校での継続的な性教育の導入
単発のワークショップではなく、継続的に女性教育についてサポートする必要である。特に女子児童だけでなく、男子児童や保護者、教師も対象とした包括的な教育を推進いていく。
②教師・保護者への研修の実施
現地教師自身が生理や性に関する正しい知識を持ち、自信をもって児童に伝えられることが求められる。加えて、保護者向けの啓発活動も必要であり、家庭内でもオープンに話し合える環境づくりを考えていく。
③トイレ環境の改善支援
トイレの衛生環境の改善は、女子児童の出席率の向上や精神的安心感の確保に直結すると考える。そのため今後は、鍵付き・水道付き・照明完備の清潔な女子トイレの整備にアプローチしていく。
④生理用品の安定供給と正しい使用指導
生理用品を定期的に提供する支援体制の構築に加え、ナプキンの正しい使用方法や処理方法を繰り返し指導する必要がある。併せて、再利用可能な布ナプキンや、現地で調達可能な代替品の導入も検討すべきである。
最後になりましたが、ご支援とあたたかいメッセージ、本当にありがとうございました!
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