ラオスの子どもたち
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2025/12/6 18:30
【クラファン最終日】ある家族の変化
9月12日にスタートしたクラウドファンディング、本日23時59分を持って終了となります。ファーストゴール、そしてネクストゴールを達成し、今この時にも寄付が続いており、皆さんからのお気持ちに感謝の言葉もありません。ラオスから今すぐに飛んで帰り、直接お礼がお伝えしたい、そんな気持ちです。ありがとうございます。残り5時間ほど。本日、12月6日(土)23時59分まで、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
本日、最終日ということで、どんな話をお伝えしようか考え、「ある家族の変化」をお届けしたいと思います。行動変容はどこの国でも簡単ではありません。文化や民族の違うラオスで、どうアプローチしていくか。押し付けるのではなく、歩み寄る。時間はかかりますが、嬉しい変化がみられたご家族のストーリーです。
Kちゃんは3歳の頃から8年にわたり関わっている患者さんです。
慢性の疾患なのですが、複雑な家庭事情の影響で服薬が管理できずにいるために時々体調が悪化してしまいます。そのために現在まで長期に渡る訪問看護を提供しています。
複雑な家庭事情の一つは、お母さんが子どもの治療に積極的でないということがあります。私たちの訪問を拒絶するわけではないですが、訪問時にはスルーっと姿を消してどこかへ行ってしまったり、質問に対してもどこまで真剣に答えてくれているのかと思うような反応でした。
それが、この半年くらい、少し態度が軟化してきたなと感じることが多くなりました。先日訪問した時も、私たちがKちゃんを診察しているところへお母さんが自ら来て座っていました。たくさんの隣人たちが興味深々で診察を見にきている中に思いがけずお母さんの顔を見つけ、嬉しびっくり!そしてそのお顔には笑顔まで。数年前までは考えられなかったことなので、他のスタッフからも口々に驚きの言葉が聞かれています。
その日は、KちゃんもKちゃんの弟も病院での診療が必要となる状態でした。「病院へ」という話になると、これまで下を向いてしまっていたお母さんでしたが、「明日行く」というお返事。答えてくれたことはとても進歩だし、信じたい気持ちが山々なのですが、今までも行くと言いつつも来なかったことがほとんど。更にその村は、車とフェリー、トラクターを乗り継いで4時間以上かかる場所です。『今、一緒に行って欲しい!!』と強く思い説得しましたが、実現ならず。後ろ髪ひかれながら帰院しました。

そして、翌日、なんと!ちゃんと頑張って来てくれたのです。ただ、最後の乗り継ぎ場所からの乗り合いトラックが無くなってしまい、その場に1泊し、翌早朝に病院へ到着しました。嬉しかったです。
到着後はKちゃんもKちゃんの弟も即入院でしたが、数週間の治療後を完結し、元気になって退院となりました。もちろん交通費を病院が負担してあげて村へ帰ることができたのですが、この家族の大きな変化は、私たちにとっては今までしてきた活動を褒められている気分になれました。もちろんこれから先はまたどうなるか分かりませんが、一つ一つの積み重ねは無駄にならないということをスタッフが感じて、今後出会う患者さんへも同じように頑張ってもらいたいと思いました。

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