自然領域の次世代支援
「次世代ネイチャープレナー200名を日本全国で育む」”自然を守る”が経済の原動力
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2025/10/15 12:00
フェロー受け入れ先候補紹介!〜埼玉県飯能市 やまね酒造〜
ご支援・応援ありがとうございます!
この活動報告では、「次世代ネイチャープレナー・フェローシップ制度(事業・研究探求助成)」のフェロー受け入れ先候補地である埼玉県飯能市のやまね酒造さんについてご紹介いたします。
やまね酒造さんは、「酒造会社でなく自然と生物多様性と共に歩む、環境保全を専門とした企業」とおっしゃるように、酒造りを通じて循環・生物多様性保全・ネイチャーポジティブを目指して取り組んでおられます。代表の若林福成さんが令和元年に創業。経営をされながら生き物の研究もされている自然や生き物が大好きな方です。
飯能を酒蔵を作る場所として選んだのも、生き物の宝庫で酒造りができたら最高!と思う中でしっくりきた場所だったから。「そこにいる生き物の種数が多ければ多いほど、美味しいお酒ができる」と信じて酒造りと生物多様性の研究をされています。飯能に生息している生き物をお酒のラベルにしていて、ファンにはたまりません!

社名に入れている「やまね」は飯能に生息する日本の固有種であり、国指定天然記念物。日本に生息している哺乳類では最も古い哺乳類の一つで、一生の大半を寝て過ごす弱い立場ながらも自然界でたくましく生きています。そんなやまねが生息できるような豊かな自然環境を守り同時にそれら価値を後世に繋いでいく役割を果たしていきたいとの想いから、やまねを冠とした酒蔵名にしたそうです。

そんなやまね酒造さんが新しく取り組み始めたのは「やまねの里」という活動拠点づくりで、築約300年の茅葺き屋根の家が舞台。埼玉県で準絶滅危惧種に指定される「カヤネズミ」が生息する、飯能にあるやまね酒造管理の土地(※現在はススキ原)から出たススキ材や、やまね酒造の酒造りに使うお米(はざかけ米)の稲藁等を茅葺き屋根に使用します。

茅葺き屋根の家の裏山約10,000㎡も取得されたそうで、木桶の材料となる杉材を自社で育んでいき、木桶と生物多様性保全を意識しながら100年先の未来を見据えた森づくりにも取り掛かっています。醤油や味噌の発酵所としてだけでなく、宿泊施設の開設や裏山に生息する生き物たちの研究など、幅広い取り組みの場になりそうです。
やまね酒造さんの取り組みは生き物好きな人にとっては、研究をしながら生計を立てていくモデルケースの1つとも。生き物への愛がいっぱいで、酒造会社なのに酒造会社じゃないユニークな活動が他の地域へも参考になっていきそうです。
やまね酒造株式会社代表取締役、生物研究家 若林福成さん

新政酒造での修行を経て、2019年に飯能でやまね酒造株式会社を設立。2022年からその他醸造酒製造免許を取得し醸造を開始しつつ、生き物の研究に取り組まれています。生き物と寄り添いながら、豊かな自然を次世代につなげていくための活動をされています。
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クラウドファンディングでいただいたご支援でスタートさせようとしている「次世代ネイチャープレナー・フェローシップ制度」はこうした自然再生の先進的な取り組みをおこなっている先輩ネイチャープレナーの元へ、将来起業や研究者を志す学生・若者を対象に1ヶ月派遣します。このような活動の応援に向けて、クラウドファンディングへの引き続きのご支援よろしくお願いいたします!
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