創造する力
【新感覚】感性のひと押し!押すたび"らしさ"花咲くスティック・スタンプ「ペタロ」
みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
2025/10/17 16:42
PETALOは、たくさんの方の「美しい在り方」の結晶ーその②
PETALOが美しく、そして愛しいcreative toolに仕上がってきているのは、たくさんの素敵な方々との出会いとつながりの中で、お互いの在り方や想いに共鳴しながら、大切に丁寧に形にしていく『ものづくり』の旅があったからです。
ハンドルを作ってくださっている『空と海』さんとは2022年に、偶然出会いました。

お隣の県立船橋北高等学校にNPOの活動紹介で訪問をした帰路、偶然ランチでお邪魔したのがはじまりでした。どのような形で地域活動をしていくか模索をしている最中だった私は、「これこそ理想…」と心臓が沸騰するほど興奮したことを今でも覚えています。
販売されている作品がどれも素晴らしく、心地よい場の空気があらゆる方を幸せに包みこみ、人々が穏やかに過ごしている姿に深く共鳴、一目惚れした作品を夢中に抱きしめて「どうにかご一緒させていただけないか」とアテンドくださったオーナーの大野さんにお願いしていた自分がいました。
我孫子市ではじめたい活動への思いをご理解くださり「空と海がお手伝いできることがあれば」とすぐに大野さんはボランティアで空と海の中で過ごしながら、皆さんのことを知り、一緒にできることが自然と生まれてくる機会をくださいました。依頼、毎週ボランティアで通わせていただきながら、たくさんのことを教えていただいています。
PETALOは、思いやコンセプトの段階から共感くださり、構想段階のトライアンドエラーからずっとずっと惜しみなく伴走してくれています。試作をしては、地域の方に使っていただき修正を加えていくを繰り返し、梨の木をハンドルにつかったPETALOが完成しました。
PETALOという小さな画材には、
こうした、仲間と共に感性豊かな手仕事で「思いや価値を編み直していく」プロセスが息づいています。

ABOUT 『空と海』
千葉県船橋市にある社会福祉法人地蔵会「空と海」は、書道家で高校教員を務め、競泳の選手経験がある奥野さん(左奥)が、水泳が記録を競うものでなく人の回復に役にたつものであると感銘を受けた「障がい者水泳」に出会い、アーティストとして活躍する傍ら、障がいを持つ子どもたちに水泳を教えていた大野さん(手前右)と、
障がいを持つ子どもたちが卒業後に行ける場所もできる仕事も極めて限られており (約40年前 )、当時はお母さんたちが立ち上げる全国に2500ほどある無認可の小規模事業所が、焼き菓子製造などの低収益な活動に依存するという状況に、
「これを問題だと本気で考えている人がいない。」と違和感を持ち、
子どもたちと共にできる創作と、その販売を通じた自立的な場づくりを志向するようになるとことから始まりました。
紙づくりを研究されていた奥野さんが大きな漉き紙を作ることを提案し、そこへさまざまな押し花を散らし大判のタペストリーを作ることを大野さんが思いつき販売をしたところ、瞬く間に全国の百貨店でプロダクトを展開する事業へと成長していきました。

互いの営みを尊重し、
信頼と応援するからこそ。
PETALOには、千葉県を代表する特産「梨の木」が使われています。梨農家にとって冬の剪定で生まれる枝木は量も多く、処分に費用や手間がかかり、長年の悩みとなってきました。民家が近く焼却もできない、埋めるほどの広い土地はない梨農家さんも多く、まさに「地域の見えない課題」でした。
空と海さんは地域との日常の交流の中で、そのことを丁寧にすくい上げてきました。
写真の、敷地に長い列を成して積み上げられた『梨の剪定枝の廃材』は、
信頼と応援の証です。

梨の木の可能性
梨の木の木目のきめ細やかさや、磨くほどに光沢を増すことから、器や積み木などの触感を楽しむものに姿を変えることで人々に長く愛される素材となることに可能性を感じ、また、1日中木を切ったり磨くことが好きなご利用者さんがいることに気づき、梨の木を使ってボタンや器、彫刻を作るようになっていかれました。
剪定技を運んで、提供してくださる農家さんへのお礼に、積み木を作って差し上げたことがあったそうです。農家さんが「梨の木でこんなものが作れるなんて」「孫が喜んでくれたよ」ととても喜んでくださり、「ぜひ使ってほしい」と梨の木の剪定した枝木が運ばれてくる循環がはじまったのです。
空と海さんが、地域に寄り添い、誠実に築いてきた関係があったからこそ、梨の剪定枝は“困りごと”から“喜び”へと転じていきました。

「空と海」さんは、人も自然も、そこにいるすべての命が笑顔でいられる場所です。それはきっと、誰もが互いを尊び合い、生命がいきいきと「活きる」循環に満ちているからだと思います。
広大な森に抱かれた敷地には、アトリエやヒュッゲ、レストランが点在し、利用者さんやスタッフ、お客様、ボランティア、誰もが心地よく一日を過ごせる環境が広がっています。そこでは「営みそのもの」が大切にされ、訪れる人すべてにやさしく開かれています。
クリエイティブな感性を持つ人たちによって立ち上げられた「空と海」では、無造作に置かれた素材でさえ宝物のように輝きます。織り、紙漉き、木工など多彩なアトリエを備え、手仕事の知見と豊かなアイデアを活かしながら、スタッフは利用者一人ひとりの個性を尊重し、眠っている才能を引き出しています。
ここから生まれるアートやプロダクトは、単なる制作物ではなく、
人と自然、暮らしと表現が響き合いながら形づくられる「共創の結晶」です。

そして今回、
空と海の皆さまと共にPETALOのハンドルを創り出していることは、このプロジェクトにとって欠かせない物語です。
梨農家さんから届く枝木に命を吹き込み、手のぬくもりを刻む営みから生まれるPETALOは、「ただの道具」ではなく、地域と人の温かな循環があるからこそら生まれました。
リターンを選ぶ