活動報告
思いだけで終わらせず、教育インフラとして育てます
田村市から始めているクラウドファンディング
「その問い、まちへ届く。」 は、
中高生の「好き」「気になる」「やってみたい」を、地域で支える入口をつくる挑戦です。
ただ、これは単なる「応援したい」という気持ちだけで終わらせるものではありません。
私たちが目指しているのは、
中高生の小さな声が消えないように、
学校・家庭・地域・企業・団体・大学がゆるやかにつながる、
持続可能な教育インフラを田村市から育てることです。
ここでいう教育インフラとは、
大きな施設をつくることではありません。
中高生の小さな問いに、学校の外からも返事が届くこと。
そのやり取りや小さな挑戦の記録が残ること。
そして、次の学びや進路を考える一歩につながること。
そのための仕組みを、田村市から小さく始めたいと考えています。
人口減少で失われるのは、人数だけではありません
田村市では、こどもの数がこれからさらに減っていきます。
けれど、本当に失われようとしているのは、
単なる「人数」だけではありません。
同じ関心を持つ仲間。
相談できる大人。
小さく試せる場所。
学校の外で出会える経験。
地域の仕事や活動にふれる接点。
そうしたものが、少しずつ細っていくことが問題だと感じています。
中高生の中には、
「好きなこと」はあるけれど、
それを誰かに話すほどの自信はまだない子がいます。
「気になること」はあるけれど、
何から始めればよいか分からない子もいます。
「やってみたい」と思っていても、
同じ関心を持つ仲間や、相談できる大人に出会えないまま、
卒業とともにその気持ちが消えていくこともあります。
だからこそ、
問いを残し、返事が届き、小さく試せる仕組みが必要です。
これは、善意の寄付ではなく「教育インフラへの参加」です
今回のクラウドファンディングは、
返礼品を買っていただくためのものではありません。
中高生の小さな問いを、
地域の大人、企業・団体、大学、学校外の人との接点につなげるための、
教育インフラづくりへの参加です。
たとえば、ひとりの中高生が、
「絵を描くのが好き。
でも、将来につながるのか分からない」
と感じていたとします。
そこに地域から、
「地域にも、絵を使う仕事があるよ」
「お店のメニューボードを、試しに描いてみない?」
「作品を見せられる場所を、一緒に探してみよう」
そんな短い返事が届く。
それだけで、その子の中にあった小さな関心が、
次の一歩に変わることがあります。
地域からの短い返事は、
正解を与えるものではありません。
「自分は何に関心があるのか」を知ること。
「社会にはどんな人や仕事があるのか」に触れること。
「次に何を試してみるか」を考えること。
そのための、小さなきっかけです。
学校の役割を置き換えるものではありません
この取り組みは、学校の役割を置き換えるものではありません。
学校での学びを土台にしながら、
学校だけでは出会いにくい地域の人、仕事、経験につなぐ補助線です。
中高生の「好き」「気になる」「やってみたい」を、
将来的には、学校の学びや進路を考えるきっかけにもつなげていきます。
たとえば、
総合的な探究の時間のテーマを考える入口や、
自分の成長を振り返るキャリア・パスポートの材料にもなるよう、
学校や先生方と相談しながら整えていきます。
また、地域や社会との関わりを通して、
キャリア教育で大切にされる基礎的・汎用的能力の育ちも、
少しずつ見える形にしていきたいと考えています。
大切なのは、先生方に新しい負担を押しつけることではありません。
学校、家庭、地域、企業・団体、大学が、
それぞれ少しずつ役割を持ちながら、
中高生の関心や挑戦を支えられる形にしていくことです。
オンラインだけではなく、「人」と「場」を組み合わせます
この取り組みは、
ただオンライン上に投稿場所をつくるだけではありません。

大切にするのは、次の3つです。
オンラインの力
問い、返事、記録を残し、学校や地域を越えてつながる。
人の力
地域の大人、企業・団体、大学、卒業生などから短い返事や情報が届く。
場の力
安心して話し、誰かと出会い、小さく試せる機会をつくる。
オンライン、場、人。
この3つを組み合わせることで、
特定の誰か一人に依存しない、続けられる仕組みにしていきます。
安心して関われる仕組みにします
中高生が関わる場だからこそ、
安全と見守りはとても大切です。
この場は、誰でも自由に入り込める開かれたSNSではありません。
大切にするのは、次の約束です。
- 匿名で参加できる
- 登録時に運営側で確認する
- 投稿と返事を見守る
- 営業や勧誘の場にしない
- 大人の価値観を押しつけない
- 記録を本人の次の一歩に活かす
地域の大人や企業・団体が関わる際にも、
宣伝・採用・営業を目的にしないこと、
中高生の考えを否定しないこと、
個人情報を求めないこと、
直接の接触を急がないことを大切にします。
保護者の方にも、先生方にも、
安心して見守っていただける形を整えていきます。
成果は、人数や金額だけではありません
クラウドファンディングでは、
支援金額や参加人数はもちろん大切です。
でも、この取り組みで見たい成果は、それだけではありません。
中高生が問いを書けたこと。
地域から返事が届いたこと。
小さく試す機会が生まれたこと。
自分の関心を振り返る記録が残ったこと。
学校の外にも味方がいると感じられたこと。
そうした変化も、この取り組みの大切な成果として見ていきます。
すぐに大きな成果が出なくても、
自分の気持ちを言葉にできること、
人や情報と出会えること、
次に何を試してみるか考えられることは、
将来の進路や生き方を考える土台になります。
まず田村市で、小さく始めます
最初から完成形をつくるつもりはありません。
まず田村市で小さく始めます。
中高生が使いやすいか。
保護者の方が安心できるか。
先生方の負担になりすぎないか。
地域の大人や企業・団体が無理なく関われるか。
実際に試しながら、記録し、改善します。
クラウドファンディング成立後、
学校・保護者・地域の関係者と相談しながら、
具体的な運用方法を整えていきます。
将来的には、学校と地域が協力してこどもたちを支える
地域学校協働活動の考え方も参考にしながら、
田村市で無理なく続けられる形を目指します。
田村市を、「問いが届くまち」へ
こどもの数が減っても、
学びのつながりは減らさない。
中高生の「好き」「気になる」「やってみたい」を、
途中で消さない。
そのために必要なのは、
一時的な応援ではなく、
地域全体で支え続けられる仕組みです。
このクラウドファンディングは、
田村市からその仕組みを始めるための最初の実証です。
7/31までに、200人の参加者を目指しています。
これは、単なる寄付ではありません。
中高生の小さな声が消えない教育インフラを、
田村市から一緒に育てるための参加です。
田村市を、こどもが減るまちから、
問いが届くまちへ。
まず一度、ページをご覧いただけましたら嬉しいです。
https://for-good.net/project/1003647