世界を知ることは、自分を知ること。
二人のドリーマーと、一人の高校生リーダーが見つけた未来
クラウドファンディング9日目。
Day5からDay8までは、2017年・2018年に海外へ挑戦したドリーマーたちをご紹介してきました。
そして今回は、2019年の海外派遣のお話です。
この年、宮里大八国際交流基金では、2人のドリーマーと、その挑戦を支える1人の高校生リーダーをインドネシア・バリ島へ派遣しました。
人数は決して多くありません。
しかし、一人ひとりが持ち帰った学びは、とても大きなものでした。
世界には、自分の知らない学びがある
一人目のドリーマーが特に印象に残ったのは、ホームステイ先での出来事でした。
ホームステイ先のお母さんは、小学校の先生。
そのご縁で、現地の小学校を訪問し、美術の授業にも参加させていただきました。
そこで驚いたのは、小学4年生の子どもたちが英語で自然に会話していたこと。
そして、子どもたちの描く絵がとても上手だったことでした。
「日本とは違う教育がある。」
「世界には、さまざまな学び方がある。」
教科書では知ることのできない発見が、そこにはありました。
さらにホームステイでは、沖縄とは異なる生活環境や文化に触れ、
「世界には、本当にいろいろな文化がある。」
ということを、自分自身の体験として感じたそうです。
帰国後の成果報告会では、
「この体験を通して、自分自身の将来のために、今できることを頑張ろうと思いました。」
と語ってくれました。
海外で得た一番大きなものは、「英語」でも「観光」でもなく、未来へ向かう気持ちだったのだと思います。
一歩踏み出す勇気が、世界を広げる
二人目のドリーマーが学んだのは、「違い」を受け入れることでした。
バリ島では、宗教が生活の中心にあります。
毎日の祈り。
街中に供えられたチャナン(お供え物)。
人々の暮らしの中に、信仰が自然に息づいていました。
また、言葉が通じない中でも、自分から話しかけること。
ジェスチャーを交えながらコミュニケーションを取ること。
「待っていても伝わらない。」
「自分から一歩踏み出すことが大切。」
そんなことも実感したそうです。
帰国後には、
「宗教についてもっと学びたい。」
「もっと海外へ行ってみたい。」
「いろいろな言語を学びたい。」
「お世話になった皆さんに、もう一度会いに行きたい。」
という新しい夢を語ってくれました。
海外は、一度行って終わる場所ではありません。
次の夢が生まれる場所でもあります。
挑戦する側から、支える側へ
そして今回、二人のドリーマーを支えたのが、高校生リーダーでした。
彼女自身も海外経験があり、今度は「参加者」ではなく、「支える側」としてバリ島へ同行しました。
彼女が特に印象に残ったのは、
バリ島の人々の深い信仰心。
使える英語やジェスチャーを組み合わせながら積極的にコミュニケーションを取る姿勢。
日本との違い。
そして、日本と共通する温かさでした。
その経験を振り返り、彼女はこんな言葉を話してくれました。
「他国について知るということは、自分を知ることにつながっている。」
私は、この言葉こそ、この基金が大切にしている想いを表していると感じています。
海外へ行くことは、日本を見つめ直すこと。
沖縄を見つめ直すこと。
そして、自分自身を見つめ直すこと。
世界を知ることで、自分の未来が少しずつ見えてくるのです。
彼女は将来の夢として、
「幅広く色々な人の心をサポートできる心理士になりたい。」
と語ってくれました。
さらに、
「もっといろいろな国へ行きたい。」
「挑戦する気持ちを忘れない。」
「何事も愉しむ心と笑顔を忘れない。」
その言葉には、高校生とは思えないほどの力強さがありました。
世界は、子どもたちを変えてくれる
2019年の派遣は、人数だけを見れば3人です。
しかし、その3人が持ち帰った学びは、
家族へ。
学校へ。
地域へ。
そして未来へ。
少しずつ広がっていきました。
宮里大八国際交流基金は、「海外旅行」を支援しているのではありません。
子どもたちが世界に出会い、自分の可能性に気づき、未来への一歩を踏み出す、その瞬間を応援しています。
これからも、一人でも多くの沖縄の子どもたちに、その機会を届けていきたいと思います。