普段は大学生で、アークシップでは広報を担当しています、会員No.192の関戸楓です。
2025年の3月に私はアークシップに加わり、その秋に初めてのホッチポッチを体験しました。
その中できっと生涯忘れないだろうな、、そう思える光景があります。
それはホッチポッチのフィナーレの光景です。
秋のみなとみらいの夕暮れの中、ライトに照らされた多くの人の笑顔があふれるあの光景。
どこかで見たことのある珍しくもない景色です。
ほかのフェスでもきっと似た景色は見られると思います。
それなのに私は涙が出そうになりました。
なぜならその光景を見るちょっと前、
私はアークシップを本気で「辞めよう」と思っていたからです。
そして、私の今までの人生を振り返ってみても、あんなに濃くて、苦しくて、そして充実した年はなかったから。
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アークシップで広報班に配属になった私の仕事は、SNSに投稿する動画・画像の作成や出演者を訪問してインタビューをすることでした。
でも私はその仕事になかなか慣れることができませんでした。
動画や画像に、ホッチポッチに対する熱意をのせないといけないのですが、そのときはまだホッチポッチを体験したことがなかったためその作業が想像以上に難しかったのです。
最初に動画を作ったときは、代表の長谷川さんから「何を伝えたいのかわからない」と言われたのを覚えています。
「手段が目的になってるよ。」
「これじゃうまく伝わらないね。」
何度言われたか分かりません(笑)。
そして出演者訪問も私は得意ではありませんでした。
相手の話を聞きながら、自然な会話をして、そこから面白い話を引き出す。
簡単そうに見えて実際にやると本当に難しい。
何度も言葉に詰まってしまい、自分でも「全然うまくできていない」と実力不足を痛感する毎日でした。
当時の私は、そうやってうまくいかないことがあると「自分で何とかしなければ」と一人で抱え込んでしまっていたのです。
人に頼るのが苦手で、できないことがあると余計に動けなくなる。
そんないっぱいいっぱいの状態だったのだと思います。
そしてちょうど1年ほど前、ホッチポッチ開催が近づいてきたある日。
私は広報班の仲間に一通のメールを送りました。
「もう、辞めようと思う。」
私の心は、そのときもう限界だったのです。
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仲間たちと、見た景色。
私は、自分の実力不足に嫌気がさしていました。
仲間や演者さんにも、迷惑をかけつづけている。そんな自分がイヤでした。
私はもう終わりにするつもりでした。
でも、アークシップの仲間は私をそのまま手放しませんでした。
「しばらくは作業を引き受けるから元気になるまで休んでていいよ」
「気を遣うだろうから連絡も返さなくていいよ」
そんなふうにいろいろな形で支えてくれました。
引き止められた、というより「戻ってこられる場所を残しておいてくれた」という感覚に近かったのかもしれません。
私は、少しずつ元気を取り戻してまた活動を始めました。
そして迎えたホッチポッチ当日。
広報班では会場を歩き回って写真や動画を撮ったり、お客さんにアンケートをお願いしたり。かと思えば、自分もステージを見たり、出店を楽しんだり。
お客さんが笑っている。
出演者が生き生きしている。
スタッフも楽しそうに動いている。
その景色を見た瞬間、辞めたいと思っていた気持ちはどこかへ消えていました。
「やっぱりこの場所が好きだな。」
そう思いました。
そして特に忘れられないのが、フィナーレです。
日が暮れて、ライトに照らされたステージ。
活き活きとパフォーマンスをする出演者。
その音に身体を揺らしながら、うちわやライトを振って最後の時間を楽しむお客さん。
そして、積み重ねた努力と時間の全てが報われたその光景を笑顔で見届ける仲間のスタッフたち。
これまでにあった色々なことが思い出されて、私は涙が出そうになりました。
「私が関わっていたのは、こんなに素敵なイベントだったんだ」
そう思ったんです。
そしてもう一つ嬉しかったことがあります。
この景色をつくった人たちの中に私もいる。
そう思えたことでした。
その場所に私をいさせてくれた、相談に乗ってくれたメンバーには今でも感謝しています。
あのとき支えてもらえなかったら、私は今ここにいないかもしれません。
本当にありがとう。
そして、この経験を通して私自身も少し変わりました。
一番大きかったのは「自分で全部やらなくてもいい」と思えるようになったことです。
頼ってもいい。分からないことは聞いていい。できないことがあってもそれだけで自分の価値がなくなるわけではない。
以前の私だったら「うまくできなかった」で終わっていたことも、今では「うまくできなかった。じゃあ次はどうしたらいいんだろう。誰かに聞いてみよう。」と考えられるようになりました。
アークシップで私は、成長したというより「成長の仕方」を教えてもらったのだと思います。
それは、私にとってかなり大きなことでした。
だから今は、以前よりも少しだけ周りの人を頼りながら、自分なりの距離感でホッチポッチと向き合えるようになったと思います。
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アークシップには、私がそうだったように「うまくできない自分」をそのまま受け止めてくれる人たちがいます。
怒られることが怖くて動けない人もいる。失敗するのが怖くて発言できない人もいる。何でも一人で抱え込んでしまう人もいる。
そんな人に「完璧じゃなくていい」「間違ってもいい」「人を頼ってもいい」と感じてもらえる場所がこれからもあってほしいと思っています。
私は、アークシップの仲間たちからホッチポッチというイベントを通して「戻ってきていい場所」をもらいました。
だから今度は、私もそんな大人になってそれを次の誰かに渡していきたい。
もしかしたら、これからホッチポッチに来る人の中にも私と同じようにうまくいかなくて悩んでいる人がいるかもしれません。
もしかしたら、たまたま会場を通りかかった人がここで何か新しいものに出会うかもしれません。
そんな「もしかしたら」が生まれる場所を残すために、この記事を読んでくれたあなたの力を貸していただけないでしょうか。
そして、観覧無料で、ボランティアがつくっているからこそのあの優しい空気も残っていてほしい。
そのためには、まず、この場所がなくならないことが大切です。
音楽が好きで来た人も、近所でイベントをやっていたから来た人も、たまたま通りかかっただけの人も。
何の関係もなかった人たちが、同じ音楽に身体を揺らしているうちになんとなく一つになったように感じる。
そこで知らない人と笑い合うかもしれない。新しい出会いが生まれるかもしれない。
そんな色々な可能性を秘めたホッチポッチをつづけるために、どうか力を貸して下さい。
広報班として、私はずっと「どうしたらホッチポッチの魅力が伝わるんだろう」と考えてきました。
写真を撮って、動画を作って、SNSに投稿して。
それでも「何を伝えたいの?」と言われることがありました。
でも、今なら少しだけ分かる気がします。
私が伝えたかったのは、ステージの写真でも、楽しそうな動画でもなくて、
「ここには、失敗しても戻ってこられる場所がある」
ということだったのかもしれません。
そしてあの日私を支えてくれた人たちのように、今度は私が誰かに「大丈夫。頼っていいよ」と言える人になりたい。
そのきっかけをくれたホッチポッチを次の誰かへ渡していきたいと思っています。
そして、そういう場所だからこそ、私はホッチポッチを嫌いになれなかったのだと思います。
……たぶん、これからも嫌いにはなれないんだろうな(笑)。
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【おまけ】一問一答ホッチポッチリレー!!
リレーNo.10古谷大河さんからの質問
「ホッチポッチを海外で開催するとしたら、どの国・地域でやってみたいですか? そこでどんな『ごちゃまぜ』を実現したいですか?」
↓
「せっかく海外へ行くなら、日本の反対側ブラジルで!!サンバ×盆踊りのごちゃまぜダンスバトルをやりましょう!!」
では最後に、次回の記事No.12を担当する戸田実桜さんへ質問です!
「アークシップメンバーの誰かに生まれ変わるなら、誰になって何をしたい?」