「ばあちゃん喫茶 静岡・草薙」のプロジェクトは、株式会社県大文化通信と株式会社HONEを中心に、地域の皆さまと一緒に進めています。
今回は、その中心メンバーの一社である、私たち株式会社HONEと「ばあちゃん喫茶」との出会いについてお伝えします。
HONEは、地域の中小企業や行政、観光、一次産業などを対象に、マーケティングや事業づくりの支援を行っている会社です。地域の中には、利益や効率だけでは測れない、残していきたい仕事や文化、人のつながりがあります。
そうした地域の取り組みが、単発で終わるのではなく、無理なく続いていくための方法を一緒に考えることを大切にしています。そんな私たちが「ばあちゃん喫茶」と出会い、特に心を動かされたのが、ばあちゃんたちを支援の対象としてだけではなく、一人の働き手として捉えていることでした。

料理をつくる。お客さまを迎える。誰かと会話をする。これまでの暮らしの中で何十年も続けてきたことが、地域の中では立派な仕事になります。そして、誰かの役に立ち、報酬を受け取ることが、次の楽しみや生きがいにもつながっていきます。
HONEは、この考え方と取り組みに共感し、まずはスポンサーという形で、うきはの宝株式会社とばあちゃん喫茶の活動を応援することから関わり始めました。

スポンサーというと、企業名やロゴを掲示するだけの関係を想像されるかもしれません。しかし、私たちにとってのスポンサーは、活動を外側から眺めることではありませんでした。
実際に現地を訪ね、働くばあちゃんたちの姿を見て、運営する方々のお話を聞く。そうして現場を知るほどに、「この取り組みを応援するだけでなく、静岡でも実際につくってみたい」という思いが強くなっていきました。
そして今回、草薙を中心に学生と地域をつなぐ活動を続けてきた株式会社県大文化通信の小林さんと一緒に、「ばあちゃん喫茶 静岡・草薙」を立ち上げることになりました。
県大文化通信は、事業主体として、営業場所の運営や地域との連携、参加するばあちゃんたちの募集、日々の店舗運営などを担います。HONEは、事業設計、クラウドファンディング、広報、商品開発、販路づくりなどを担当しています。
これまで応援する側だった私たちが、今度は静岡で実際にお店をつくる側になる。これはHONEにとっても、大きな挑戦です。
マーケティングの考え方を伝えるだけではなく、自分たちも責任を持って事業を立ち上げ、営業し、地域に根づくところまで取り組んでいく。ばあちゃんたちが無理なく働ける体制をどうつくるのか。お客さまに継続して来ていただけるお店にするには、どのようなメニューや価格がよいのか。衛生管理や日々の運営を、誰がどのように担うのか。
楽しいことだけではなく、考え、準備しなければならないことがたくさんあります。それでも、この取り組みには、時間をかけて向き合う意味があると考えています。
ばあちゃんたちが働き、誰かから必要とされ、報酬を受け取れること。その姿を見た家族や地域の人たちが、年齢を重ねた人の力を改めて知ること。そして、お店を訪れた学生や子ども、働く世代の人たちと、自然な会話が生まれること。
そうした日常を、草薙につくっていきたいと思っています。
HONEがスポンサーとしてばあちゃん喫茶を応援することになった背景や、福岡での取り組みについては、こちらのページにもまとめています。
▼HONEのスポンサー・プロジェクト紹介
ばあちゃんが働き、輝ける場所「ばあちゃん喫茶」のスポンサー就任および開設準備
応援する側から、つくる側へ。
これまで学ばせてもらったことを静岡・草薙で形にし、今度は私たちの実践が、別の地域で新しい取り組みを始めるきっかけになることを目指します。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。