はじめに

２０１８年９月に東京・千代田区神田にある築７０年の古民家をリノベーションしてつくったレストラン「サスティナブルキッチン ROSY」（ロージー）。5年前には、想像もできなかった世界でのパンデミック（コロナ感染症の拡大）や世界各地での紛争が続いています。

最初の緊急事態宣伝が発令された２０２０年のコロナ感染症拡大・第１波から２０２２年・冬の第８波の感染拡大までの３年間。私たちは、医療従事者への負担を少しでも減らしたい想いから、自粛的にレストランの休業を何度も何度も繰り返しました。今度こそは、終息へ向かうのでは？　そんな淡い願いは、虚しく約３年もの間、今までにない飲食店としての時間が経過しました。

耐えて耐えて、なんとか持ち堪えて2023年の今日まで辿り着きました。コロナの終息、世界情勢の安定を待ち続けながら、命にかかわる大切な食をお客様に提供したい・・・

その一心で、皆様にお願いをさせて頂く事をどうか、お許しください。

築70年の古民家をレストランに

江戸時代から続く町、東京・神田にある昭和20年代にお布団屋さんだった築70年の３階建ての看板建築の一軒屋をリノベーションしてつくったレストランです。元々の建物を活かし、柱を補強したり階段下にワインセラーをつくったり、真夏の暑い中、壁の漆喰をスタッフやボランティアの皆さんと塗りあげました。

世界中から訪れるお客様に、この空間をお楽しみ頂けるように、そしてこのレストランが食を通じたエシカルなコミュニティの場となりますように・・。皆さんにお力添えを頂き、2018年9月にOPENする事ができました。　

未来をともに育てる

 

　　

 

すべての命を尊重

環境・健康への配慮

　　　　 

コロナ禍の3年

２０２０年の３月からコロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言など、飲食店によるお客様による感染拡大を防ぐ動きがはじまっていきました。私たちもお客様やスタッフの健康のため、そして何より、医療機関の逼迫を一番心配するなかで、ランチ営業・ディナー営業を完全にSTOPして休業する日がしばらく続きました。

今度こそは、と再開してはまた休業を繰り返しました。東京都によるコロナ感染症の拡大で休業した飲食店への協力金も、2022年3月までが最後となりました。これで、終息に向かうのでは・・・。

それから、２０２２年夏の第７波がまたやって来ました。さすがに想定外の状況となり、店の経営も赤字が大きくひろがってしまいました。

そして、2022年・冬の第８波。こればかりは、まったく想定ができず、過去最多の感染者数となり、また年末年始のご予約のキャンセルが相次ぎ、店は大打撃を受けることになりました。

エネルギー高騰、そして材料費の高騰

３年間のコロナ禍にくわえ、世界情勢の影響による光熱費の高騰と食品の高騰が私たちのレストランに、追い討ちをかけています。電気代は、１年間で160%以上に値上がり。レストランで、使用する小麦や調味料や油や乾物などの食品も、どんどん値上がりがはじまっています。この高騰は、いつまで続くか全くわからず、そもそも飲食店としての営業を続ける事が、成り立たない状況にまで陥っています。

命の食をつなぐ

私たちは、こだわり農家のオーガニック野菜や、平飼いの自然卵、フェアトレードのスパイス、ナチュラルワイン、オーガニックビールなど人・環境・健康に配慮した食材をオープンからずっと使用し、大切な食のあるべき姿をお届けしています。

世界中から来日する外国人の方はじめ、ヴィーガンの方、ベジタリアンの方が食べれる食事の提供や、食品アレルギーや疾患を持った方が、安心して食べれる食の提供をしています。私たちのレストランの役割は、お一人お一人の大切な命の食を繋ぐ事でもあります。

お二人が付き合いはじめて、最初に来たレストランが「サスティナブルキッチンROSY」だった若いカップルの方が、コロナ禍に入籍をしたその帰り道に、ROSYに来てくれました。レストランは、ここで食事をした方の想い出の場所でもあります。

そして、何より、すべての飲食業界で働く方々が美味しい料理をつくるや接客する事に、誇りを持ち続け、安心して少し先の未来を描けるような社会になって欲しいです。

支援金の使い道

支援金の使い道は、この先３ヶ月の運転資金として使わせて頂きます。この３ヶ月間で、コロナの終息や、世界情勢の安定に少しでも前向きな兆しが見えてくる事を信じて、大切に使わせて頂きます。

■目標金額
目標　250万円

■内訳

支援者へのリターン　60万円
食材仕入れ・補助　80万円
水道光熱費・補助　60万円
広告宣伝費　20万円
物件修繕費　30万円

さいごに

ROSYは、オレゴン州ポートランドとのフードカルチャーの交流や、エシカル消費やSDGs推進、クリエイティブコミュニティの場としてたくさんの人たちとの出会いやストーリーを続けて来ました。

今後も「未来をともに育てる」ミッションのもと、皆さんと共に、エシカルな人と人の繋がりや居心地の良い空間をつくりあげていきたいと考えておりますが、今まさに続けていけるか、閉店せざるおえないか…１日１日が刻々と過ぎております。

個人、企業、投資家の皆さんに、サスティナブルな食を提供するレストランの存在意義をあらためてご理解頂き、１日でも長く続けていけるように、ご支援を頂きたいと考えております。応援いただける全ての方々に、心より感謝申し上げます。

サスティナブルキッチン ROSY        スタッフ一同