はじめに

「ポケモン」だって導き方次第で十分「学び」の”ネタ”になる

ポケモンが大好きな子どもがポケモンカードを集め、ポケモン図鑑がぼろぼろになるまで読みあさり、ゲームにハマり、友達と好きなポケモンキャラクターの話題をずーっと話していたい。

この子にとってポケモンは“遊び”？“学び”？

「いやいや、どう考えたって“遊び”でしょう！」 と言いたくなるところを私たちは学びと捉えます。

ポケモンの名前を知るために「ひらがな・カタカナ」を覚え、ポケモン図鑑で「読解力」を獲得し、モンスターのタイプで「理科」に触れ、ゲームを通じて「数字」や「ルールや理屈」を学ぶ。

私たちは 「ポケモン」だって導き方次第で十分【学びのネタ】になると考えます。
そしてその導き方こそが、
子ども達ひとりひとりの「好き」や「わくわく」を真ん中に
子どものもともと持つ個性や能力を最大限に活かし、伸ばすための教育だと考えています。

こんにちは、はじめまして。

沖縄県沖縄市コザにある琉究学舎こてらす代表の翁長有希です。

これまで約15年間キャリア教育コーディネーターとして、沖縄県内の小学校～大学の教育改革のお手伝いをしてきました。

これからの時代は、「個性を発揮できる人」が必要とされ、日本の教育も「個性を育む教育」が重視され始めています。でも実は、子ども達みんなは生まれながらに「すでに個性的」です。その個性を大人や社会が見落とさず、最大限に引き出し、子どもたちが自分のチカラを思い切り発揮できる環境が大切だと日々痛感しています。

フリースクール立ち上げを考えるきっかけになった息子

現在7才になる息子は、言葉を話せるか話せないかというような小さな時期から、ひたすら周囲にいる大人を捕まえては話しかけるような男の子。とにかく「人が好き」。生まれながらまあまあ運動神経も良く、それも含めてひたすら「活発」というのが息子に会った誰もが持つ印象かと思います。

そんな明るく活発で周りの子達を巻き込んで遊ぶ息子の普段の様子からは、発達障害や学習障害は感じられませんが、発達テストの結果はいわゆる“ぎりぎりグレー”。私自身、仕事柄これまで多くの子ども達と接してきた経験も含めてみても、「普通の子より苦手そうだな」と感じる面もどれだけかあります。

とはいえ、ある時点までは、私も、自分の母校でもある地元の小学校に、制服を着てランドセルを背負い、近所に住むいとこたちと登下校を共にし、小学生生活を満喫するであろう息子の姿を楽しみに想像していました。

しかし、入学が間近に迫り、彼の小学校生活のイメージがだんだん具体化するにつれて、この子の性格や特性で小学校に適応する姿や、その中でも特に、息子が自分の個性を“失うことなく”成長する姿がイメージしにくくなってきました。

おそらく持ち前の明るさですぐにお友達はできるはず。なので、一見適応 している“かのように”見えるんだろうと思いながらも、やはり最も懸念されるのは「学び」の部分。

彼にとって一斉授業の中で新しい知識を学び取ることはおそらく難しく、
学習が進むにつれて
「自分が“みんなより”できないんだ」と思わせてしまうことは容易にイメージできます。

また、「好奇心旺盛で思いついたらとにかく行動したいという“彼の強み”は、公立小学校では弱みに変わってしまうだろうな、」と。

一時期は、
「小学校でつまずかせないように、ある程度のトレーニングはしておいたほうが良いのかな」
と考え始めた時期もありました。

しかし、
「“小学校に適応させるため”にトレーニングすることが、果たして“真の学び”なのか？」
と深く問い直し、この子の良さを引き出しながら学ばせる方法を考えようという改めて決心し直しました。

それからは、沖縄県内の多くのフリースクールや私立小学校なども見学や視察を行い、
ひたすら息子に合った教育環境を探し求めました。
しかし、その過程で最も強く感じたのは
「沖縄にももっと子どもたちが自分に合った学び方を選択できる環境が必要」ということ。
沖縄にもフリースクールは増えてきたものの、圧倒的に数が少ない現状を目の当たりにしました。

その人の持って生まれた才能、素質を活かせる社会をつくりたい

「子ども達ひとりひとりが
産まれもってきた才能、素質を存分に発揮できるような社会にしたい」
これはこれまでずっと私のキャリア教育コーディネーターのキャリアの根底にあった思いでしたが、
沖縄の子ども達や保護者にとってより多くの学びの選択肢が増えることを願って
2023年4月に想いを共にする仲間とともに『琉究学舎こてらす』を開校することを決めました。

小さいながらも、これからの時代の新しい教育を実践し、
膨大な量の社会体験から身に付ける「確かな学力」と共に子ども達一人一人の個性を生かし伸ばす。
そんな教育の実現を目指しています。

フリースクール『琉究学舎こてらす』

学校名となる『琉究学舎こてらす』は、
「“個”を照らす」という学校理念をストレートに表現。
また、英語表記 Co.Terraceは、コワーキングなどに使われるCo（共に、共有する）と、外でも中でもないTerrace（テラス）の組み合わせで、「地域に溶け込むような学校」という学校のありたい姿を。
そして『琉究学舎』は文字通り、「沖縄（社会）すべてが学び舎」の想いを込めています。

子ども達の学びの場、こてらすのキャンパスマップ

沖縄（琉球）のあらゆる場所や人、モノ、コトはすべて学びの素材と考え、
街や社会と関わるメインのコザキャンパス
海や文化と繋がる浜比嘉キャンパス 
山・海自然とどっぷり向き合える名護勝山キャンパス
と３つのキャンパスを拠点としています。

それぞれの土地の特徴を活かしながら、
『個人プロジェクト』『スクールプロジェクト』
というカリキュラムで “好き” や “楽しい” 体験から生まれる必要な知識や技能、技術、コミュニケーション力や表現力を主体的に高めていける子どもを育てていきます。

「社会がまるごと学び場」にできるコザキャンパス

場所選びのポイントは、“「社会がまるごと学び場」にできる場所”にこだわりました。

こてらすでは自然体験や創作活動などにも力を入れますが、最も欠かせない要素は「多様な人との交流」でした。多くの人が普段の生活の中で日常的に子ども達に目をかけ、関わってくれる環境の中で「街に溶け込むような学校」にしたいと考えていました。

そこでメインキャンパスに選んだのが、沖縄市コザの一番街。
そして、奇跡的なタイミングでご縁をいただきスタートアップ支援拠点Lagoon Kozaの真向いの物件に入居させていただくことが、とんとん拍子で決まりました。

改修工事前のキャンパス内

沖縄市は多様性に富んだ沖縄のチャンプルー文化の場所。米軍関係者の方や南米に移住された先人たちの子孫、市場で働く方、音楽関係、繁華街関係者、そして一番街（真向い！）には、スタートアップ支援拠点Lagoon Kozaがあり、周辺には様々な分野の起業家の方々などあらゆるバックグラウンド、ルーツを持った人達がコザを拠点に生活しています。

その多様性豊かな環境がすべて子ども達の教育環境に＼(^o^)／！
本当にワクワクしました♪

そして子ども達は今、おかげ様でまさに「街に溶け込むように」学校生活を満喫しています。
街に出かけ、人に出会い、社会の中で大人も子どもも共に学びあえる。コザはそんな街です。

プロジェクトの応援をお願いします

子どもたちの学びがスムーズにできる環境整備をしたい

こてらすが開校して早くも５ヶ月がたちました。
あっという間の５ヶ月でした。

開校１年目は大人も子どももみんな手探り。
しかし、実現したかった教育の形は確実に「成果」としてリアルに実感しつつあり、
私の教育人生の中でも、なかなか「濃い」時間を過ごしています。

しかし一方で、
子ども達の日々の成長に伴走する中で多くの課題も上がってきました。
このクラウドファンディングでは、
子ども達の学びの場をより安心してのびのびと過ごせる場所にし、未来の日本を担う新しい教育の実践を次のステップへ進めていくための「環境整備」を行わせていただきたいと考えています。

現在こてらすには、手洗い場が一つだけ施設裏の屋外にあります。
入居後、その手洗い場を子ども達と共に綺麗にしたり、大切に使っているつもりですが、
昔からの設備のためどうしても砂や土によって詰まりが起こり、排水がうまく機能しないことが多々。

また、子ども達が給食を作る際には、キッチンが無いためデスクを調理台の代わりにし、施設の裏にある唯一の手洗い場でお皿や鍋などを洗っている現状です。

4月開校から活動を始め、この立地にあるキャンパスだからこそ得られる学びが大きいと子ども達の変化を見て実感しました。その反面、開校にあたって最低限の改修工事はしましたが、設備や衛生面の環境要因不足の課題もクリアになってきました。

フリースクールでは、公立学校や私立学校などの学校法人とは違い、現状行政からの補助金は一切出ていません。私たちこてらすも例にもれず補助金が無く、保護者からの月謝はいただくものの、初期費用や運営までのほとんどを現在スタッフの実費で賄っており、決して余裕はない状況です。しかし、この教育は続けていきたい。

そこで、今回、
いつもお世話になってるコザの様々な店舗の多大なご協力と後押しもいただき、
環境整備にかかる費用調達をこのクラウドファンディングで挑戦させていただくことにしました。

リターンでは、
私たちが普段感じているコザの街の温かさと独自性を是非みなさまにも感じていただきたく、
できればコザに足を運んでいただけるよう『コザの街を楽しむプラン』も多く準備しました。
（もちろん『こてらすプラン』も充実です♪）
是非コザの街を楽しみながら、こてらすの活動の応援をお願いしたいできればと思います！！

※4

「方向性は間違っていない」
教育成果を次のステップに進ませていただきたい！

こてらすでは、子ども達の感じる”好き” や”楽しい”から繋がる、「集中力」や「探究力」「やりぬく力」を最大限に引き出し、その過程で必要になる知識や技術を「確かな学力」の習得に導いていける場を提供しています。『個人プロジェクト』 『スクールプロジェクト』というカリキュラムがありますが、「今日は何をするか」は毎朝学校に来てから自分たちで決めてもらいます。

ここで身に付ける力は、時代の変化が激しく“正解がない”と言われる時代に出ていく子ども達には、必要不可欠な力となるであろうと確信しています。

普段は弁当を持ち寄って昼食をとるのですが、月曜日と金曜日の週2回は子ども達で献立を考え（時にはもめながら）、近所のスーパーや八百屋さんに買い物に行って、自分たちで給食を作ります。

飛び出すメニューは、ピザ、ハンバーグ、ハンバーガー、沖縄そば、お好み焼きと様々。
最近一番得意なのはハンバーガー。
「世界で一番おいしい」そうです。(笑)

実はこの「給食づくり」の活動、ただ「料理が作れるようになる」ということだけではなく、一つの活動の中に様々な学びが盛り込まれています。予算や分量計算では「算数」、献立つくりは健康を考える「保健体育」に繋がり、調理の際にでる端材から「環境」や「循環」を考えるきっかけになります。こてらす教育では「遊びと生活が学びの原点」というのがキーワードのひとつにありますが、子ども達との給食づくりを積み重ねていると、「食」はその中でも本当に生活や社会の原点だなーと改めて感じます。

たった5ヶ月間の中でも私たちスタッフだけではなく、保護者の方からも子ども達の成長や変化の声を聞きます。

そんな子ども達の変化こそが、
私たちの教育の考え方に「この方向で間違いない」と示してくれていると感じています。
ぜひ、沖縄の未来ある子ども達のためにご支援をお願いいたします。

資金の使い道

ファーストゴール　800,000円
（内訳）
屋外水道工事費 150,000円
簡易屋内流し台設置350,000円
周辺環境設備  150,000円
リターン費用 約100,000円
早期入金手数料3％　消費税10％　

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応援メッセージ

リターン一覧

【プロフィール】

翁長　有希（おなが　ゆうき）

琉究学舎こてらす　代表

1979年生まれ。沖縄県嘉手納町出身。小学1年生の息子、3歳の娘、0歳7ヶ月の娘を育てる三児の母。
一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会 会員。MamaBee代表理事。

【これまでの活動】

2004年：大学卒業後、県内私立中学校・高校において教鞭をとる。
教科は英語を専科とし、校務分掌としてクラス担任、進路指導部等を経験。

2007年：県内の人材育成会社に転職。小学校〜大学等を対象とするキャリア教育事業として従事。国・県・市町村等の委託事業を複数担当。

2012年：同社にて代表取締役社長に就任。
キャリア教育事業をはじめ、企業コンサルティング・地域活性化事業等を手掛ける。

2016年：第1子妊娠を機に代表取締役社長を退任、同社退職。
キャリア教育コーディネーターとしてフリーランスに転向。

2017年：キャリア教育コーディネーターとしての活動をしながら、子育て支援団体MamaBeeを立ち上げ。子育てママ向けの講座やコミュニティスペースの運営を開始。

2019年：子育て支援団体MamaBeeを法人化し、一般社団法人be.らぼらとり代表理事に就任。

2021年：第2子出産。

2023年：第3子出産。「琉究学舎こてらす」設立。

【SNS】

Instagram：https://www.instagram.com/yuki_onaga/

Facebook：https://www.facebook.com/goforyourdream.yukionaga

琉究学舎こてらす

https://ryukyugakusya-co-terrace.jimdosite.com/

問い合わせはこちらへ
coterrace@okinawacareer.jp