＜はじめに＞

これは、私の耳が聞こえないことがわかった時の母の素直な心境です。

聴覚障害児の親の90%は聴こえる親だと言われています。

自分が経験したことのない、未知な、耳が聴こえない世界を迎える子供達をどう育てていけばいいのか、不安で仕方ない親御さんも多いことでしょう。

それだけでも不安なのに、情報が全く出回っていません。

このように、ネットで「聴覚障害 子育て・教育・支援・学習支援」などで検索しても、その情報が載っているサイトは全くなく、論文などが並べられているだけです。

あまりに情報が少なすぎる現状なのです。

こういう状況だと、

聴覚障害児の育児に関する情報が少なく、親御さんは選択肢が少ない中で不安なまま子育てをしてしまう可能性があるのです。

『聴覚障害がある人がより自分の可能性を広げていける場』を作っていきたい。

このプロジェクトでは、聴覚障害児を持つ親御さんのために情報を届けるプラットフォームを作りたいと思っています。

そして、聴覚障害者が、自分を、自分の可能性を信じ、自分のやりたいことに挑戦していく、そんな夢あふれる社会を目指していきたいと考えています。

そのための場作りの資金の調達のためにクラウドファンディングを実施します。

＜自己紹介＞

初めまして、野寺風吹（のでらふぶき）と申します。

普段は、聴覚障害者唯一のプロフットサル選手として、聴こえる選手に混じってプレーをしています。

また、その傍ら、小学校の特別授業や講演会講師、デイサービスの指導員、YouTubeチャンネルの運営などを通して、障害理解の促進や夢を追うことの大切さを伝え続けています。

この度、私は『聴覚障害がある人がより自分の可能性を広げていける場』を立ち上げることにしました。

このプロジェクトでは、聴覚障害児を持つ親御さんに向けた、聴覚障害専門の情報プラットフォームを作成します。

＜実現したいこと＞

このプロジェクトでは、

聴覚障害児に特化した育児・支援の情報量の拡大のために、聴覚障害当事者とその親御さんに向けた、

子育て・教育・進路などに関する情報を集約したサイトの開発を行います。

＜作成するサイトの内容＞

の3つをメインに作成し、様々なフィールドで活動している当事者の原体験をベースに作成していくことで、聴覚障害児の親が必要としている情報を伝えるサイトを作成します。

その中でデフスポーツチームの紹介など、新たなコミュニティの発見にも繋げていくことで、聴覚障害児の活動を繋いでいき、多くの可能性を広げる場にします。

そして、その先に当事者同士の横の繋がりを作るコミュニティを作り、みんなで悩みを解決していけるようにします。

以下にプロジェクト立ち上げの背景や想いを綴っていますので、一読いただけると嬉しいです。

＜立ち上げの背景＞

■聴覚障害に関して、未来に希望を持てるような情報が少ない

子供のころをふと振り返ってみて強く感じていることは、同じような境遇を過ごしてきたロールモデルのような存在がいたらどんなに良かったんだろうということ。

ロールモデルのような存在がいれば、子供やその保護者の方も希望を持てるでしょうし、当事者たちがどのようにして人生を歩んできたのか、どのように考えてきたのか、その方法や考え方を知ることで、自ずと自分が進んでいく未来ややるべきことがはっきりしてきます。

しかし、現在はその情報を得られる場所がほとんどありません。

その中で、

・補聴器をつけた方がいいのか
・人工内耳を付けた方がいいのか
・どういう風に言語教育や療育をすればいいのか
・進路はどうしたらいいのか

親はそういったことを、障害者本人に自我があまりない年齢の段階で選択せざるを得ない状況にあるのです。

『産まれてきた子は耳が聴こえません』と突然言われたら…

ショックを受け、
不安になるでしょう。

『自分が経験していないことを知る、理解する、分かち合うというのは想像以上に難しいこと』です。

しかも、医療が発達している現在でも、聴覚障害を治す術は確立されていません。

・聴覚障害があっても関係ない。
・自分のやりたいことをやる。
・自分の可能性を信じていく。

上記のような希望が持てるような情報が少ないのが現状です。

当事者自身の
・生い立ち
・考え方
・苦労したこと
・良かったこと

そういった育児などに必要な生の情報を得られる環境が非常に少ないのです。

・アスリート
・パフォーマー
・障害者雇用
・一般雇用
・聾学校育ち
・一般学校育ち

など、さまざまな背景から、社会人として生活を送っている人に取材して、それぞれのモデルケースを知り、自分の子供に合う子育て・進路・やりたい道を選択できるようにする。

そんな場所を作りたいと思いました。

<必ず障害のない人と接する時が来る>

言語習得や聴力補完なども重要ですが、私は他人と関わっていく能力という部分が、社会生活を送るにあたって1番重要だと考えています。

多くの聴覚障害者が抱える悩みが
『人間関係』

『自分のことを理解し、自分のことを言葉で伝えていく。』

そういった人と関わっていく能力や言語化できる力が必要なのです。

しかし、そういった人間関係スキルという情報まで提供しているプラットフォームはほとんどありません。

そこで、私が作ろうと考えました。

しかし、このプラットフォームを作るには多額の資金がかかります。

そこでクラウドファンディングで資金を募ることにしました。

応援メッセージ

多くの方から応援メッセージをいただいております。

方山れいこ
株式会社方角　代表取締役

いつも前向きで多くの方から慕われているフブキさんの新たな挑戦を心から応援しています！フブキさんなら本気で社会を変えられると思っています！

門脇　翠（かどわき みどり）
陸上競技選手　専門：100m、200m
夏季デフリンピック競技大会元日本代表
先天性感音性難聴　両耳の聴力レベル右105db、左103db

難聴児にまつわる環境は私が2歳で診断を受けた時よりも、医学的にも社会的にもかなり進歩しています。しかし、野寺くんも言っている通り、難聴（児）者が、これまでの育ちや受けてきた教育、経験してきたこと等について、自ら情報発信を行うようなポータルサイトがまだまだ少ないと感じています。彼の活動に賛同し、微力ながらも協力したいと思っています。皆様、ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

一般社団法人日本スポーツキャリア協会 代表理事
宮越 悠輔 様

「野寺くんの先にいる人の幸せを応援したい！」
野寺君はアスレチカアカデミー1期生の卒業生として一緒に学んだ同志です。野寺君の魅力は、自身が障がい者であることを忘れるくらいのポジティブなメンタルと、圧倒的な行動力です。そのモチベーションの源泉は、自分の成功ではなく「自身と同じ境遇の人たちに少しでも良い影響を与えたい！スポーツを頑張る人たちに良い環境を提供したい！」という、常に利他の精神にあると思います。野寺君の今回の挑戦と活動が、野寺君を通じてひとりでも多くの人の幸せに繋がることを願っています。

アルヒ住み替えコンシェルジュ 代表取締役
澤井 慎二 様

ストイックな野寺さん！初めてお会いしたときにずっと応援させていただきたいと思いました。私も中耳炎に悩んでしました。そんな悩みも野寺さんなら解決してくださると信じています。皆さんの耳となり、夢を叶えてくれると信じています。

資金の使い道

※上記はあくまで安く見積もった場合の金額になります。
実際はもっとかかるだろうという計算です。

そのうちの200万円をまずは目標にしたいと考えております。

実施スケジュール

今後のプロジェクトは以下の通りで進めていきます。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。

今後の構想

このプロジェクトで資金を集めただけでは一過性のものにしかなりません。
この資金を元に長期的に運営していく方法もすでに構想にあります。

サイトを作成し、記事を出していき検索サイトに上位に表示させていくことをまずは目指します。

その上で法人に対しての広告掲載料としてお金をいただくというモデルで運営していきます。

このプラットフォームを作って終わりじゃない。

聴覚障害がある子供を持つ親御さんが欲しい情報を手に入れるための場所をまずは作っていきますが、『聴覚障害児が自分のやりたい未来に挑戦できる場所を作る』という目的から逆算した時、これはあくまで１ステップ目の段階です。

全体像を見据えた時に、

このステップの’全ての情報と場所を提供できて初めて

『聴覚障害児が自分のやりたい未来に挑戦する』

というところにまでアプローチできると考えています。

今後のサイトサービスの維持にあたっては、広告掲載費などで収益化できるようにしていき、徐々にそのアプローチしていく場所を拡大していきます。

最後に…

私の今までと想いについてお話しさせてください。
私も生まれつき耳が聞こえません。

右耳は補聴器を付けても聞こえず、補聴器を付けている左耳だけで生活をしています。

現在、

Fリーグと呼ばれる日本プロフットサルリーグに所属する聴覚障害者唯一のプロフットサル選手

として活動しています。

また、アスリートとして活動するだけでなく、

・小中学校の授業の特別先生
・講演会の講師
・デイサービスの指導員
・聴覚障害を扱ったYouTube

なども行っています。

今こうして動いてるんだから、悩むことは少なかったんじゃないか。そう思う人もいると思います。

でも、昔は全く違う人間でした。

時には執拗なからかいの対象になったり、理不尽な対応もたくさん受けました。

自分に自信を持つことができませんでした。

初対面の人に障害のことを打ち明ける度に「どう思われるんだろう？」とビクビクしながら生きてきました。

でも、紆余曲折を経て、プロフットサル選手としてプレーし、Fリーグで初ゴールを決めた時、

チームメイトが自分ごとのように喜んでくれました。多くのファンの方が祝福の言葉をかけてくれました。SNSでも、勇気や感動をありがとうとたくさん連絡をもらいました。

あのゴールの瞬間は一生忘れることはないでしょう。

その試合が終わった時、

『ああ、フットサルをやってきて良かったな。今まで色々な苦労や悩みがあったけど、自分なりのやりたい事や幸せを追求してきて良かったな。自分だからこそ与えられることもあるんだな。』

そう感じました。

だからこそ、

『みんなが自分のやりたい事や幸せをもっと追求してもいいんじゃないか』
『もっと可能性を広げていける場を自分が作っていくべきじゃないか』
という想いが強くなってきました。

障害があることは確かに不便。
でも、不幸ではない。
もっと輝いていける。
そう本気で信じているんです。

ただプレーするだけではなく、それ以外の部分でも、自分だからこそできることに人生を賭けて、昔の自分が感じていたように、聴覚障害児の親子の不安を払拭し、聴覚障害者がもっと活躍できる環境を作っていくと決めたんです。

今はまだ自分が直接動ける仙台市付近でしか活動を行うことができていません。

しかし、関わった方からは光栄なことにこんな嬉しい言葉をいただきます。

その反面、自分が強く感じることは、この狭い範囲で活動しているだけでこういう言葉をいただくのだから、悩んでいる人は全国にきっといっぱいいるということです。

だからこそ、オンライン上で聴覚障害児の可能性を広げ、親御さんの不安を解決するサービスを作って、全国規模で解決していきます。

どうか皆さんのお力を貸してください。

そして、みんなで、聴覚障害児が輝ける未来を作っていきませんか。

プロフィール

野寺風吹（のでらふぶき）

1998年生まれの25歳。北海道出身。
現役で大学を全落ちするも、1年間の自宅浪人の末、第一志望の大学に合格。
大学２年次の秋にクラウドファンディングに挑戦し、110万円達成。
その資金調達実績でスポンサー営業を行い、大学2年次の冬に株式会社メルカリとアスリート契約を締結。
大学卒業後はフットサルに転向し、2022年から日本プロフットサルリーグ「ヴォスクオーレ仙台」に加入。
NHKにて、10分間の特集が放送される。
聴覚障害者唯一の日本のプロフットサル選手として、他の聴こえる人たちと一緒に日々プレーに励む。

障害理解や障害の特性を活かした他者理解の企業研修・教育プログラムの作成にも携わる。
講演会や小学校の特別先生の講師としての登壇数は20回を超え、多くの方に今までの経験などを伝えている。

聴覚障害のある子供たちを対象にしたフットサル教室やデイサービスの指導員としても活動している。