「地上の星」たちの輝き　     

初めまして。本州の西の端、山口県でライターをしています大村隆といいます。
4年前から携わってきた地元のWEBマガジンの取材を通して、起業家や生産者の方たちなど、たくさんの魅力的な皆さんと出会ってきました。

以下、その一部を紹介させていただきます。

寂れゆく山間部の伝統工芸を受け継ぎ、再価値化に挑戦する女性。➔https://coco-iro.jp/?p=9260
 

後継者がなく一時は失われた地域の伝統菓子を復活させ、こつこつと作り続ける女性。➔https://coco-iro.jp/?p=3856

150 年の歴史あるみそ屋を受け継ぎ、パン、紅茶、ストロー……など幅広い分野で革命を起こしている男性。➔https://coco-iro.jp/?p=12685

はびこる竹を素材に洗剤を開発し、竹の新たな可能性を発信し続ける女性。➔https://coco-iro.jp/?p=12003

取材で出会った270人を超える人たちは、皆さん「ものづくり」「まちづくり」「ひとづくり」を通して、地域に新しい輝きをもたらそうとされている、いわば「地上の星」のような方たちばかりでした。

ただ、そうした活動の多くは知られていないのが現状です。そのため、「山口にはなにもないよね」「閉鎖的でつまらないところだね」という固定観念が根深く、若者の都市部への流出も続いています。

サイト閉鎖、人的データベース消失

地元に根ざして、楽しみながら価値を生みだしている人たちをもっと知ってほしい―。そうした思いで取材活動を続けてきました。ところが、残念ながら8月末でそのサイトが閉鎖されることに……。地元のために地道な努力を続けられている方たちのデータベースがすべて消えてしまうのはあまりにもったいなく、個人的には地域資源の喪失だと感じています。

（８月末で閉鎖されるWEBマガジン「山口暮らしの自由帳　ここいろ」。私が執筆したものも含め、計600本以上の記事による地域情報のデータベース）

そこで、記事を書籍化し、誰もが手にとれるように出版することにしました。できれば取材したすべての方たちを掲載したいのですが、さすがに難しく……。このたびは、僕が取材させていただい方のなかから、特に社会的な活動をされている方たちを選ばせていただき、一冊に編んでいこうと考えています。

「人の魅力」で、人口流出ストップ

書籍は、「ひと、まち、もの　山口つくり人図鑑」（仮題）と題し、「ひとづくり」「まちづくり」「ものづくり」の三部で構成。各パート6人ずつ、計18人を紹介する予定です。1000部印刷し、県内の書店で一般販売をするほか、まちづくり団体や地域活動団体、都市部の移住者相談窓口などに置かしていただき、この土地の「人の魅力」を伝えていきます。

（「ひと、まち、もの　山口つくり人図鑑（仮題）」）

若い人たちが「自分も、この土地でなにかできるかも」と感じ、地元で暮らし続けるヒントになれば、そして、新たな可能性を見いだし、未来を拓く担い手となってくれたら……そう願っています。

さらに、都市部に暮らす人たちたちが「山口っておもしろい！」と感じ、興味を持ってもらえるような一冊になれば嬉しいです。

支援の使い道　

目標額925000円
【内訳】

制作費：30万円

印刷費：20万円

再取材・再撮影・リライトなど：35万円

リターン品の購入及び発送費など：7万5000円

応援します

西倉慎顕さん
（食の身近な相談所代表、山口県在住）

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日比野享子さん
（公認心理士、産業カウンセラー。東京在住）

暮らしや営み、風景が目の前に浮かび、まるで息遣いまで聞こえてきそうな記事。その登場人物に逢えたら、きっとそのまんまのお人柄なんだろうなあと感じていました。そんな記事が図鑑になるって、これは山口の宝図鑑だと思います！山口だけでなく、地方再生のきっかけがたくさん詰まっている一冊になること間違いなし。東京から愛を込めて応援しています！
　

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池田智子さん
（東京都在住。山口県出身）

刺激と競争の東京に来て3年、何となく感じられる『ひとり＝人離』。山口では感じられなかった“貌合心離”感。“ひとり”ってちっぽけだなぁと感じる事しばしばです。 

そんな中、故郷山口のことを知り得ることが出来たWEBマガジン『ここいろ』。人の温もりを感じさせてくれる内容に懐かしさと、地元の頑張りから“心の栄養”をいただきました。田舎の良さは自然の豊かさを肌で感じることから培われる心の余裕、“何とかなるさ”の精神。それは人と人との触れ合いと温もりと助け合い。そんな素敵な関係性を綴られた記事に、いつも励まされていました。 

 素敵な一冊になる事を心より願っています。早く手に取る事が出来ますように……

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西村妙子さん
（Café&community　田舎の保健室オーナー。山口県在住）

大村さんというフィルターを通した田舎の保健室は、わたしが1番大切にしている事を、分かりやすく明確に表現してくださっていました。撮っていただいた写真も柔らかく温かみのあるもので嬉しかったです。届いた記事を読ませてもらって、凄い！凄いメッセンジャーだって感激と感謝が湧き上がったのを覚えています。

本が出来たら、是非読ませてもらって、そこへ行ってみたいと思います。それぞれの思いで活躍されている方のお話を直接聞いてみたい。そこから始まる何かもきっと素晴らしいものにのるのではないかとワクワクしています！本の完成が待ち遠しいです。

さいごに　

「こんな田舎つまんない」
「なんもないし、閉鎖的でおもしろくない」

どんな地方に行っても、必ず聞く言葉ですよね。私自身も長い間、同じように感じていたし、ため息をつきながらそう愚痴っていました。

けれど取材を進めるなかで、それが無知からくるまったくの誤解だったことに気づかされました。

「おもしろくないなら、おもしろくすればいい」

取材した皆さんに共通して感じるのは、この意識でした。

山陰でカフェやゲストハウスを運営する男性の言葉は、特に胸に刺さりました。

「ここには何もない、どうせ無理、仕方ないとか言うんじゃなくて、『自分がこうしたいから、やるんだ』という想いを軸に生きる人が増えていけば、その地域は自然と何かが生まれていく土壌に変化していく」

そうなんですよね。大切なのは一人一人の想いなんです。「こうしたい」もなく、地元を閉鎖的なつまらない地域にしていたのも、自分自身だったのです。

自分がやりたい事を形にし、結果として地域を面白くし、関わる人に喜びを与えているー。そんな人たちが身近にいることを知れば、きっと「自分にはなにができるだろう？」と考えはじめる人も増えるはず。そんな地域は、ますます面白くなり、自然に人が集まる土地になるのではないでしょうか。

だからこそ、そうした先駆者たちの姿を、たとえごく一部でもまとめて書籍として残し、一人でも多くの人に届けたいのです。

コンテンツは山口県に特化したものになりますが、掲載されている皆さんの生き方や、課題への考え方・取り組み方、そこから生まれる新しい可能性などは全国すべての地方都市のヒントになるものばかりです。

人口減少が続く地方都市のために、「ひと、まち、もの　山口つくり人図鑑（仮題）」の出版を実現したい－。ご協力いただけるなら幸甚です。

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【実行者プロフィール】

ライター。地方新聞で18年間記者経験を積み、フリーに。地域の取材、撮影、執筆のほか、オンラインで起業家のHP用プロフィール作成などもしています。昔は地元が嫌いでしたが、いまは「こんな豊かなところはない」と感じています。それはやはり、人の魅力に溢れているから。点として活動している素晴しい人たちを、線として繋げ、面として拡げていけるなら、もっともっと「魅力的な田舎」になるんじゃないか……と思いつつ、こつこつと取材・執筆を続けています。