2025年3月31日
For Goodアカデミー

エコツーリズムの成功事例7選!日本国内の実例と地域資源の活かし方

自然や地域の魅力を体験しながら、環境保全や地域活性にもつながる「エコツーリズム」。

最近では持続可能な観光のあり方として、全国各地で注目を集めています。

そこで本記事では、下記内容をわかりやすく解説していきます。

エコツーリズムとは
・地域資源を活用した成功例7選
・エコツーリズムの成功ポイント

これからエコツーリズムに関心を持ちたい方も、地域での導入を考えている方も、ヒントが見つかるはずです。

ぜひ参考にしてみてください。

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エコツーリズムとは?基本の定義と注目される理由

エコツーリズムとは、自然環境や地域の文化を尊重しながら、その魅力を体験的に学ぶことができる持続可能な観光の形です。

単に「自然にふれる旅行」ではなく、「環境への配慮」と「地域社会への貢献」を同時に実現することが目的とされています。

 

日本エコツーリズム協会によると、エコツーリズムは「自然や文化などの地域資源を活かし、それらを守り育てることを目的とする観光」であり、観光客自身が地域の課題や価値を“学び、考え、行動する”きっかけを提供するものと定義されています。

 

近年では、観光による環境負荷やオーバーツーリズムの問題が顕在化する中で、「自然を守りながら楽しむ」旅のスタイルとして、エコツーリズムの重要性が再認識されています。

また、人口減少が進む地域にとっては、地元資源を活かした観光を通じて地域活性化や雇用創出にもつながる手法として期待が寄せられています。

 

次章では、こうしたエコツーリズムがどのように地域に根づき、具体的にどのような成果を上げているのか、国内外の成功事例を通して見ていきましょう。

地域資源を活用したエコツーリズム成功事例7選

本章では、自然環境や文化など、地域ならではの資源を活用しながら持続可能な観光を実現している7つの事例をご紹介します。

1|食×地域資源

農作物被害を減らし、有害鳥獣として捕獲された命を循環することを通じて、地域活性化を行ったプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■【天竜ジビエで命を大切に】水窪の有害鳥獣を地域資源として循環させる施設をつくる!
■達成金額  ¥1,529,000
■目標金額  ¥1,500,000
■支援者数 65人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/project/1001434

2|文化発信×地域資源

高齢化による過疎化を進行する町で、熱意ある人々が繋がり、支えあい、生活を続けていける仕組み作りを通して、地域活性を図ったプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■宮城県最少人口の町で『七つの宿場』の復興めざし、最初の宿【半芸ハウス】始めます!
■達成金額  ¥1,010,000
■目標金額  ¥1,000,000
■支援者数 85人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/trn_project/67644

3|新商品開発×地域資源

獣害被害や竹侵食、土砂災害の原因となる放棄竹林に目をつけて、放棄竹林を活用した商品を作り、地域を盛り上げたプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■放棄竹林から未来への一歩を共に!地域を育てる調味料を作ります!
■達成金額  ¥1,200,500
■目標金額  ¥1,000,000
■支援者数 118人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/project/1001165

4|建物×地域資源

日本の観光地の1つである伊香保温泉にある空き家となった建物を地域の方々と共に守ることで、地域活性につなげたプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■伊香保温泉の築100年超の建物を活用して、石段街を楽しくする拠点をつくりたい!
■達成金額  ¥1,605,000
■目標金額  ¥1,200,000
■支援者数 164人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/project/1000970

5|空き家×地域資源

信州諏訪にある空き家や使われていない資源を活用し、循環させ続けることで地域を盛り上げたプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■空き家や未利用資源の利活用を通じて、健やかな循環のあるまちをつくりたい!
■達成金額  ¥4,060,000
■目標金額  ¥3,000,000
■支援者数 207人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/trn_project/78157

6|カフェ×地域資源

野草を使った食事を提供するカフェを通じて、人と人がつながることができる場を作ったプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■【いのちをととのえる】築100年の小屋を野草カフェ場(Bar)に!
■達成金額  ¥3,548,000
■目標金額  ¥2,500,000
■支援者数 413人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/trn_project/37375

7|宿×地域資源

豊かな自然に囲まれた場所で自分と向き合えるような宿を作るプロジェクトです。

〈プロジェクトの詳細〉

■人と地域の秘めたチカラを呼び醒ます宿を創りたい
■達成金額  ¥3,086,000
■目標金額  ¥1,500,000
■支援者数 243人
➡ 詳細を見るhttps://for-good.net/project/1000978

エコツーリズムを活かした地域活性化の方法とは?

エコツーリズムは自然や文化を活かすだけでなく、地域の経済や人の流れを生み出す手段としても注目されています。

本章では、エコツーリズムがなぜ地域活性化に貢献するのか、その仕組みと具体的な活用方法について解説します。

 

地域資源の価値を“再発見”する

エコツーリズムでは、地元の自然・文化・暮らしといった一見当たり前に思える資源が「観光資源」として見直されます。
例えば、里山の風景、伝統的な農業、地域ならではの知恵や食文化が、都市部からの旅行者にとっては貴重な体験となり得るのです。
こうした資源の価値を再認識することで、地域内での誇りや一体感も生まれます。

地域住民が主体となる仕組みづくり

エコツーリズムの特徴は、地域住民自身が案内役や企画者として関わる点にあります。
外部の観光業者任せにせず、住民が自らの暮らしや知識を伝えることで、訪問者との深い交流が生まれます
その結果、地域に利益が直接還元され、持続可能な経済循環が構築されやすくなります。

雇用・教育・コミュニティづくりへの波及効果

ガイドや受け入れ体制の整備、地域食材の提供など、エコツーリズムには多様な関係者が関わります。
これにより、地域内の雇用が創出されるだけでなく、次世代への環境教育や観光人材の育成にもつながります。
また、地域の課題を共有し、解決に向けて住民同士が連携する場面も増え、コミュニティの強化にも寄与します。

エコツーリズムを成功させるための3つのポイント

エコツーリズムの導入は、単に自然体験の観光メニューを用意するだけでは成り立ちません

地域に根差した持続的な取り組みとして成功させるには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

持続可能な観光モデルを作る

エコツーリズムの核は「自然や文化資源を守りながら活用する」ことです。

そのためには、観光による環境負荷を最小限に抑える仕組みが欠かせません。

たとえば、訪問者数の制限や事前予約制の導入、エリアごとの利用ルールの策定など、保全と利活用のバランスを保つ運用が求められます。

また、ガイドラインや教育プログラムを通じて、観光客自身に環境への配慮を促すことも重要です。

地域資源を一時的な収益源として消費するのではなく、次世代に引き継ぐ意識を持った観光設計が求められます。

地域住民との協力体制を整える

地域の自然や文化を紹介するには、そこに暮らす人々の協力が不可欠です

地元住民がガイドや受け入れ担当として関わることで、観光客との交流が生まれ、地域の魅力がより深く伝わります。

そのためには、企画段階から住民を巻き込み、収益の分配や役割の明確化を行うことが大切です。

また、外部からの支援者や専門家とのパートナーシップも有効です。

「観光する側・される側」ではなく、「一緒につくる観光」という意識づけが成功のカギとなります。

デジタルを活用した集客戦略

地域の魅力を広く発信し、継続的に観光客を呼び込むには、デジタルの活用が欠かせません。

公式サイトやSNSを活用した情報発信はもちろん、予約や決済などをオンラインで完結できる環境整備も重要です。

特にエコツーリズムは、特定の価値観や目的を持った層に響くコンテンツです。

InstagramやYouTubeを通じた体験の可視化、ストーリーブランディング、口コミの活用など、ターゲットに届く戦略的な発信が求められます。

まとめ:エコツーリズムで地域と自然を守る未来へ

エコツーリズムは、自然や文化を守りながら地域の魅力を伝える持続可能な観光のあり方です。

これからの観光には、環境への配慮と地域との共創が欠かせません。

まずは気になる地域の取り組みを調べたり、実際に足を運んでみるのも一歩です。

あなたの行動が、地域と自然を守る未来につながります。

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