地域活性化
沖縄から発信!地域循環型の縫製工房で地域の可能性を広げたい!!
みんなの応援コメント
ケンブー
2023年12月31日
🙏どうか達成しますように🙏
mano
2023年12月31日
これからも応援しています!
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
技術研修は真っ只中!
2023/11/28 19:21
みなさん、このクラファンページをご覧頂きありがとうございます!
野原です。
今回は、このMAARU FACTORYが取り組むすごく肝となる「技術研修」の様子をレポートしたいと思います。
その前に!
今回のクラファンを見ても縫製業界ってイマイチ遠い話だな〜なんて思った方も多いかと思います。
それもそのはず・・・。
アパレル業界は、他業界に比べても分業型で、全ての工程をやっている1社でやっているところなんてどこにもありませんし、一般の消費者の立場であれば目にしたり触れる機会が少ないのが現状です。
例えば、コットンのTシャツで簡単に説明すると、
綿花を育てる(主にアメリカや中国・インド)⇨糸にして生地にする(紡績)⇨生地問屋⇨縫製工場⇨商品卸⇨お洋服として店舗やECショップに並ぶ
といったようにいくつもの工程と作り手のもとを辿って、お洋服は手元に届きます。
つまり、どうやって洋服が出来ているのかなんて現状遠い話なんですね。
実は、日本はこの縫製の技術が海外の中でもトップクラスと言われてきました。
背景には、日本人の手先の器用さ、勤勉さ、そして100%良品を納品するという
徹底した品質管理の価値観が浸透しているからです。
海外縫製では多少の縫い目がずれていようが、お洋服が斜めに歪んでいようが
不良品も含めて納品するところも少なくありません。
(背景には大量生産が主流になっているからです。)
それでも、日本の技術が消えかけているというのには、
クラファンのページにも書いていますが、国内生産から海外に生産拠点が移り、
多くの工場が閉鎖に追いやられ、技術者のリストラ、新卒や若手の採用が継続的に行われなかったために技術の継承ができていないことが問題にあります。
他にも、安価な商品となれば凝った縫製ではなく簡単に縫える商品の企画になりますし、技術をそこまで要さない背景もあります。
では、そんな日本の高い縫製技術は、本当に廃れてもいいのでしょうか?
私たちの答えは「NO」です。
技術力は商品価値を高めることはもちろんのことですが、
わたしはこれまで携わったこのない方でも新たな仕事としての魅力が詰まっていますし、環境の視点からも価値があると思っています。
仕事の魅力で言えば、
日本人の器用さや細かさを「技術」という武器に変える相性とパフォーマンス力の良い仕事ですし、
リキャリアとしていつからでも技術習得すればスタート出来る仕事でもあります。
また環境面で言えば、
簡単に手に入るものはすぐに首元が寄れてしまったり、
糸がほつれたりと着づらさが出て、捨ててしまいがち。
しかし、作りがしっかりしたお洋服は長持ちします。
またリペアやリメイクの技術を持って、より長くお洋服を愛着持って着ることもできます。
ヨーロッパでは、デニムの膝部分やジャケットの肘まわりでもリペアして
着用することが当たり前になっています。
詰まるところ、限りある資源を使って、商品を作る私たちにとっては
「つくる責任でもあるし、つかう責任」にも通じるものが技術だとも考えています。
そこで、技術習得をするための制度をMAARU FACTORYでは、大きく2つ
「初心者向けの技術スクール」と「採用者の技術研修」スタートさせています。
今回レポートするのはどちらもMAARU FACTORYで採用している技術者専攻のお二人。
1人はかりゆしウェアを主に縫う量産工場で、工業用のミシンに慣れ、スピード感を出すための研修に3ヶ月行っています。
その日は、あいにくミシンの調子が悪く、熟練工の先輩からミシンの調整まで教わりながら研修を受けていました。
ただただ、ミシンを踏むのではなく、機械の調子やお洋服の生地に合わせて調整する力を身につけるのも技術者に必要な素養となります。
そしてもう1人の方は、クチュールアトリエにてわたしと一緒に技術研修を受けています。
今回は、立体裁断を学ぶべく「石」のお洋服づくり。
平面で型紙を作ってお洋服をつくるのではなく、布で包んで形どり、
それを型紙に起こして縫製するというもの。
こんなに綺麗にピッタリ入りました!
先生曰く、石は太ったり痩せたりしないから一番いい素材なのよ!とのこと。
いや〜、本当に面白いです♪
ここでは、縫製の技術をレベルアップすることも考えて、研修をお願いしています。
今はまだ基礎編。縫うアイテムや技術レベルに応じてこうして研修先を変えて行っています。
1月からはまた経験者の方も加わり、今度はMAARU FACTORYで集中実習!
みんなで作業の流れを確認しながらタイムを測って、自分たちの現在地(レベル)を確認していきます。
メンバー各自でお互いを補いながら切磋琢磨していけたらいいなと思っています。
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