明るい未来
For givingで回る世界:インドにアシュラムをつくる【アースバッグ建築】
みんなの応援コメント
hiromi
2024年10月31日
インドに愛を込めて✨✨✨
seiya
2024年10月31日
陰ながら応援してます!
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
インド ブッダガヤでアースバックの家つくりに挑戦している理由
2024/9/23 11:37
はじめまして。
ブッダガヤ スジャータ村で暮らしている百瀬です。
自己紹介はプロジェクト概要ページで紹介していただいているのでこちらでは省略させていただきます。
今日はブッダガヤ スジャータ村でなぜサットヴァ・ゲートプロジェクトがはじまったのか、流れを簡略して説明させていただきます!
こちらの写真は先月8月に撮ったもので、私たちがクラウドファンディングを開始する前の様子です。
先日まで、2023年10月10日からこのプロジェクトが始まり、12月半ばにクリエイターのメンバーが帰国するまでの約2か月間で、現地インドの人たちとつくった時のままの状態でした。
カースト制度
インドにはカースト制度があります。
私たちの暮らす地域にはカースト制度により「最下層」と指定されている人々が多く暮らしています。
カーストの他に宗教の違いもあります。
住む地域は宗教とカーストにより別れ、地名からその地域がヒンドゥー教なのか、イスラム教なのもわかりますし、名前により属しているカーストの階層がわかります。
土の家は、見た目は可愛らしく、自然と調和しており素敵です。
ですが、「低カーストの人が住む家」というイメージが強く残っています。
近年はレンガの家が推奨され、指定カーストの人たちへは政府からの補助がありました。そのため少しづつレンガの家が増えてきたのですが、レンガの家は土の家より丈夫ですが、快適さは「土の家だった」と、現地の人たちが昔住んでいた土の家を懐かしみながら話をしてくれます。
ブッダガヤの気候
ブッダガヤの厳しい乾季の季節は4月から6月がピークになり、酷暑期と言われるこの時期の気温は例年40度以上の日が約1ヵ月半続きます。
最近は45度を上回る日が何度かあり、体感温度はさらにあがります。
乾季の後に雨季がやってきます。
半年間の乾季でカラカラに乾いた大地と同様に土の壁にもひび割れが発生します。そこに今度は激しい雨と強い風をうけることで土の家はもろくなり崩れてしまう所ができます。
先週の雨ではレンガの家も崩れてしまいました。
雨季の気温は35度前後で40度を超すことはありませんが、とても湿度が高く蒸し暑いです。それが冬が来ると気温は5度前後となりとても寒いです。
このような気温の差が激しい場所ですが、私たちのように村に住んでいると1日のうち必ず停電になる時間が何度かあります。電気がある時間でも十分な電圧がないためエアコンやヒーターを使うことはできません。室内は夏は暑く、冬は底冷えする寒さとなるのです。
土の家に住んでいたことがある人はみんな口をそろえて「土の家は夏は涼しく、冬は暖かくて快適だった」と言います。問題は雨に弱く壊れてしまうことでした。
私がはじめてブッダガヤを訪れた2012年、スジャータ村にある主人の実家にも土で出来た昔ながらの建物がありましたが、やはり雨により崩れていまのレンガの建物に変わりました。
伝統を残したい
レンガの家が増えていくと、伝統的な土の家は減り、職人さんも減っていきます。
「このままではいずれ土の家をつくれる人はいなくなり、技術も忘れられてしまう。土の家が快適だったのなら、その技術と伝統を残せるように何かできることはないだろうか?」
プレマメッタスクール(主人と運営している無料の小学校)の活動としてできることはないだろうかと長年考えていました。
昨年、ご縁により繋がったのが「アースバッグ工法」による丈夫な建物作りです。
自立支援として
私たちの住むビハール州はインドで最も貧しい地域として有名です。
「教育を受けている人が少ない」
「学校には通ったが学力は上がらなかった」
「農業しかない」
「職場がない」
カーストによる区別の他にも様々な原因により貧困から抜け出すことが難しい地域です。
「土の家は低カーストの家」という根強く残るこのイメージが変わるような、「丈夫で見た目も美しく(可愛らしい)快適な土の家を低コストで作れるようになり、その技術を最初は村に、次はインド全土、いずれはブッダガヤから世界へ発信し広めていくことができるようになれば、ここで暮らす人々が活躍できる場を増やすことができるのではないかと考えています。
私たちが目指しているもの
今年完成させたい1棟目には、たくさんの反省点がありました。
必要な資材の入手が困難であったり、予想以上にコストがかかりました。
「これでは村の人には到底作れる金額ではない。」
「こんなにお金をかけなくても作れるものでなければ普及できない。」
反省するところはしっかりと反省し、今後に反映させていきます。
2棟目はもっと低コストで作れる土の家にするか?
それとも、1棟目を作ったインドの職人さんたちだけで2棟目に挑戦してもらい、技術を定着させるか?
先のこともみんなで一緒に考えながら、とにかく今未完成のままとなっている1棟目を完成させるために今回クラウドファンディングに挑戦することとなりました。
クラウドファンディングで目標金額を調達することができなかったとしても、応援してくれている方々のためにも私たちは必ず完成させることを決意しています。
決意の表明のように、主人のAnupはクラウドファンディングが公開されスタートとなる前から作業を開始しました。
外壁に防水材とセメントを塗った状態ですが、今現在はこんなにも美しいシルエットとなっています。
青い空と白い壁が美しいです。
国や宗教の違いを超えて、誰もが安心して集える場をつくります。
ご支援していただくことで、この場を共に創造していただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
2024年9月23日
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