ケニアの小規模農家
アボカド加工品で、ケニアの農村コミュニティに還元されるしくみを作りたい!
みんなの応援コメント
トウジ
2024年6月4日
よりよい世界のために、応援してます!
Rena
2024年6月4日
LINEやSNSを通じて、伊治ちゃんのケニアでの大変なご活躍ぶりを拝見させていただいてました!帰国してからも次のステップのために一生懸命前に進み続ける伊治ちゃんの活動に、微力ですが支援出...
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
ケニアでの隊員活動 開発した商品の数々
2024/4/28 11:15
今日は隊員時代のことを書きます。
テーマは、隊員活動で開発した商品について。
まずは私の配属場所を簡単にご説明します。
私の配属地域はケニア西部のケリチョ・カウンティーという紅茶の産地で有名な地域。配属先はアイナモイ・サブカウンティー(サブ・カウンティーは日本の市町村と同じ)農業事務所でした。
一面に広がる茶畑は、私にとってケリチョの好きな景色の一つです。
ケニア西部に位置するケリチョ・カウンティー。標高2000メートルで茶の栽培が盛んです。
要請内容は、任地の作物を使った付加価値商品開発と販売促進。これを通して農家の収入向上に繋げることが目的です。
とはいっても、家事、育児、畑仕事…と毎日多忙な農家さん(特に女性)。
そのため、「短時間」・「低コスト」・「既に作り方を知っている」この3つのポイントを心がけながら商品開発を試みました。
私が注力して開発・販路拡大した商品は次の3つ。
①バナナマンダジ
熟したバナナをマッシュし、小麦粉、ベイキングパウダー、塩、水、油と混ぜ合わせ、ロールして油で揚げたお菓子です。子どもからお年寄りまで大好きなマンダジ!食感は揚げパンに似ており、ケニアではチャイ(日本で言うミルクティー)を飲むときに一緒に食べる習慣があります。
ポイントは砂糖の代わりにバナナを使っていること。お砂糖の過剰摂取が多いといわれるケニアだからこそ、身体にも気を遣う人が多いということで、バナナマンダジを販売し始めました。
今やリピーターもでき、販売日には80個(1つ10~20円)が2時間で完売します。
商品説明をしながら販売している様子。
②アボカドソープ
熟したアボカドをマッシュし、茶こしで濾して、ココナッツオイル、水、薬品(silicate, caustic, formalin)を混ぜ合わせ、型に流し入れて一週間程放置。ほぼ固まったら型から取り出し、さらに一週間完全に乾燥させます。
入浴用、食器洗い用、洗濯用など用途はさまざま!
ポイントは保湿効果、美肌効果、エコフレンドリー(ロス削減)であることです。
ケニアではアボカドの生産量が多く、食べきれずに畑の肥やしや家畜の餌になっています。それらのアボカドを活用し現金化することを推進していました。まさにアボカドオイル事業でも同じことを目指しています。
固まったアボカドソープを販売用にカットしているところ。
私も手洗い用や食器洗剤として使っていましたが、泡立ちもよく、使った後は手がしっとりするので愛用していました。
ケニア人は香りにこだわる人が多い傾向にあるので、香水を追加して販売すると愛用してリピーターになってくれる人も増えていきました!
③ソルガムティー
こちらは既に商品化できている農家さんがおり、Exhibitionや日本人会のイベントなどで販売をしました。
容器にキテンゲ(アフリカ布)を巻くだけでアフリカンな感じで目を引きますね。
ソルガムとは日本名でタカキビ。穀物の一つです。
それをローストして、粉砕し、紅茶の茶葉のような状態にします。それをお湯と混ぜることで茶葉の代わりになるのです。(ケニア人は牛乳、砂糖、ローズマリーを加えます)お湯と混ぜると麦茶のような味わいなので、素朴な味が日本人には人気です!
グルテンフリーで、高血圧、貧血、はしかなどの症状に効くと言われており、私も日本に帰ってからも愛用して飲み続けています!
*****************************************************************************************
2年間かけてこれらの商品を開発し、販路拡大にも取り組んできました。
ですが、初期投資(例えば材料費など)できる手持ち金が少ないことに加えて、それを継続していくには相当の情熱も必要です。
次回の記事では、この2年間でどのようなインパクトを出せたのか書きたいと思います。ですが、ボランティアの私が出せるインパクトはほんの一握り。だからこそ、これから挑戦するビジネスではもっと大きく継続的なインパクトを出していけると思っています。
この思いに共感の輪が広がり、少しでも皆さまからのお力をお貸しいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
帰国直前に、バナナマンダジを一緒に開発・販売していたバナナ農家さん一家を訪問した時の写真。力になりたい対象がすぐに頭に浮かぶからこそ、私にできることを実践していきたいと思うし、それが原動力になっています。
リターンを選ぶ