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ジャンボタニシが群れる水田に「ジャンタニコイコイ」を設置した好例
2025/1/8 18:16
これまで、ジャンタニコイコイの成果を取り上げた際は主に「成果が出た水田」を紹介してきましたが、今回はそのプロセスに焦点を当て、設置後に密度が減少した具体的な例をご紹介します。
当時、ジャンボタニシを集める成分の特定には成功していたものの、設置手法にはまだ課題が残っていました。例えば、餌が水に浮いてしまう問題や、野鳥や動物に餌を取られてしまうトラブルなどが発生していました。
そこで試みたのが、ミカンを包むネットや排水溝の受け皿を活用した対策です。この方法を用いた初期段階の実験結果をご覧ください。
初期設置の様子
この水田では、多数のジャンボタニシが跋扈しており、緊急的な対策が必要でした。そこで、2~3m間隔で餌を設置する方法を試してみました。
実際に設置した際の写真です。設置場所や方法にまだ試行錯誤の段階がありましたが、これがのちに驚くべき効果を生むことになります。
設置後の変化
設置してわずか1時間後、水田の様子が一変しました。
それまでいたジャンボタニシが姿を消し、餌の周辺に集中していることが確認されました。餌を撮影したところ、ジャンボタニシが餌に食い込んでいることがはっきり分かりました。
さらに、設置から24時間後の写真では、ジャンボタニシが依然として周辺に分散しているのが確認できました。しかも、最初の密度よりも数が増えていることが分かりました。これは、近くの水田や用水路から新たなジャンボタニシが誘引された結果と考えられます。
防除への可能性
今回の試験から、ジャンタニコイコイは設置後1時間以内で効果を発揮することが分かりました。また、24時間経過しても効果が持続し、ジャンボタニシを一定の範囲に集めることが可能であることが確認されました。
こうした結果を踏まえ、防除の手段を組み合わせることで、稲の保全が十分可能であると考えています。今年は、これらの手法をより明確に示し、さらなる実用化を目指していきたいと考えています。
ジャンボタニシ対策において新たな可能性を切り開く「ジャンタニコイコイ」。次なる展開にもぜひご期待ください。
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