水俣病研究原点の出版
水俣病研究の原点『企業の責任』〈増補・新装版〉出版、「安全確保義務」の確立を!
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みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
ありがとうございます。目標達成率50%を超えました。
2025/2/18 19:31
本日、目標の50%を達成いたしました。
皆さんの応援に感謝いたします。
あと20日間です。引き続き応援お願いいたします。
シンポジュウムは盛会に終わりました。
16日(日)に熊本大学で行われた関連シンポジュウムも70人ほどの方が参加され、無事終了いたしました。参加者のアンケートなどは、後日紹介いたします。
私(福元)も短いコメントと質疑応答に参加いたしました。水俣に関するシンポジュウムに参加するのは初めてでしたが、みなさんの熱気を感じる集まりでした。
当日の私のレジュメを添付いたします。
また、メディアのみなさんのご支援に感謝いたします。
シンポジュウムとクラウドファンディングについては、NHKのニュースを始め、朝日、熊日、西日本、読売、毎日の各社が報道してくださいました。
本が出版される前の「広報」というのは容易ではありませんので、クラウドファンディングを行うことが事前広報につながることは、新たな発見でした。
(シンポジュウムで配布したレジュメ)
水俣病問題への関わりについての私的メモ 2025.2.16
福元満治(石風社代表 ペシャワール会理事)
私が水俣病問題に関わったのは、1970年〜1973年の4年間です。わずか数年間の関わりですが、そのことが私のその後の人生を方向づけたといえます。
「企業の責任」は70年8月に出版されましたが、55年後の3月20日に、私の出版社で〈増補・新装版〉を出すことになるとは、不思議な縁を感じています。
私の、水俣病問題との関わりは、主には、以下のことです。
70年5月、一任派の患者さんへの補償処理委員会(厚生省 東京)に対する抗議行動
その後熊本地裁での裁判支援*
70年11月、大阪のチッソ本社株主総会乗込 一株運動
71年末から東京チッソ本社での川本さんたちの自主交渉闘争
73年3月20日の判決後、自主交渉派・訴訟派合同の東京チッソ本社での自主交渉闘争
*支援と書いていますが、一兵卒として関わったということにすぎません。
70年〜73年の水俣病闘争の柱になったのは、第一次水俣病訴訟ですが、この訴訟の性格は、チッソに対する「損害請求事件」に止まらなかったことにあると思います。弁護団に対して患者・家族、水俣病を告発する会、水俣病研究会との間で確執があったとすれば、あくまでも近代法の枠の中で損害賠償を請求しようとする弁護団に対して、裁判に勝訴することはもちろんですが、患者さんや死者の思いをいかに表現するかということが、支援者には問われていたからだと考えます。ただ主役はあくまでも患者・家族であり、支援者は黒子に徹することでした。
当時の水俣病闘争の特徴を私なりに整理すると、以下の3つのことになります。
1 個別性(水俣病問題を公害問題として一般化しない)
2 直接性(加害者チッソと直接相まみえる)
3 異形性(近代から排除されたもの、怨や死民に象徴されるものの発露)
私は、1987年から中村哲医師のパキスタン・アフガンでの事業に関わっていますが、私の中では水俣病の患者さんと、ハンセン病の患者さんやアフガン難民が重なっています。水俣病に関わることがなければ、私がアフガン問題に関わることはなかったと思います。
リターンを選ぶ
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