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【サルと共存】サルによる被害を防ぐ犬「モンキードッグ」を徳島・南阿波で活かしたい




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2025/4/2 14:46
【モンキードッグの活動報告まとめ】2025年3月

対象:相生群
モンキードッグ:シロ、ポチ
期間:2025年3月
1. はじめに
この報告書は、2025年3月に実施したモンキードッグ(シロ、ポチ)によるサルの追払い活動についてまとめたものです。
対象は野生のニホンザルの群れ「相生群」で、モンキードッグを使った追払いがサルの行動にどのような影響を与えるのかを調査しました。
サルによる農作物被害を減らし、人里への侵入を防ぐことを目的にしています。
2. 調査・追払いの方法
2.1 使用したデータ
調査には次のデータを使用しました。
・相生群のGPSデータ(GLT-02:サーキットデザイン社製)
2024年3月と2025年3月の位置情報(0時、3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時に測定)
・モンキードッグのGPSデータ(i-gatU GT-600:Mobile Action Technology社製)
1秒ごとの位置情報
・モンキードッグの出動履歴
出動日時、対象エリア、追払い距離、サルの反応など
2.2 追払いの実施方法
追払いは次の手順で行いました。
- サルの位置を確認 :GPSデータをもとに相生群の居場所を特定。
- モンキードッグを出動 :シロとポチを現場に向かわせ、追払いを実施。
- 追払いの記録 :モンキードッグのGPSデータと出動履歴を詳細に記録。
- 効果の評価 :サルの移動パターンを分析し、モンキードッグの影響を検証。
3. 結果
3.1 サルの移動パターンの変化
2024年3月と2025年3月のGPSデータを比較したところ、サルの移動範囲に変化が見られました。
2024年3月も2025年3月も、サルは農地周辺に頻繁に利用していましたが、2025年3月には、今まで利用していなかった集落から離れた森林も、利用するようになりました。
3.2 モンキードッグの活動記録
- 出動回数 :9回
- モンキードッグの移動距離 :平均1.2km
表.モンキードッグの出動記録
モンキードッグのGPSデータを分析すると、シロとポチはサルを追いかけて移動し、一定の効果が確認されました。
しかし、経験や体力の不足により、追払い距離は短めでした。
3.3 追払いの影響
初めはサルが警戒声を出さず、木に登ることで犬をやり過ごそうとしていましたが、回数を重ねるうちに警戒声を発し、その場から移動するようになりました。
サルが頻繁に出没する音谷西平間集落と音谷田ノ久保集落では、昨年と今年のデータを比較しても、人里や林縁を利用する傾向に大きな変化は見られませんでした(図1)。
図1.野生ニホンザル「相生群」の位置と、モンキードッグの軌跡(音谷西平間集落および音谷田ノ久保集落)
横石向原集落と朴野下原集落では、サルが集落から少し離れた北東の森林を利用し始める動きが見られました。これは犬の襲撃を警戒している可能性があります(図2)。
図2.野生ニホンザル「相生群」の位置と、モンキードッグの軌跡(横石向原集落および朴野下原集落)
4. 考察
本調査では、モンキードッグによる追払いがサルの移動範囲に多少の変化を与えたことが分かりました。一方で、サルの出没そのものを大きく減らすほどの影響はまだ確認できませんでした。
・追払いの回数と頻度が少ないため、効果が限定的であった可能性がある。
・サルが犬を警戒するようになったことは、長期的な追払い効果につながる可能性がある。
・継続的に追払いを実施すれば、より強い被害防除効果が得られると考えられる。
5. まとめと今後の展望
今回の活動では、モンキードッグがサルの移動パターンに影響を与え、警戒心を強めさせることができました。
まだ大きな被害軽減には至っていませんが、追払いを継続することでより強い効果が期待できます。
みなさまのご支援のおかげで、この活動を実施することができました。
今後もモンキードッグを活用し、より効果的な方法を模索していきます。
引き続き、ご支援・ご関心をよろしくお願いいたします!
付録
動画.モンキードッグが活躍する様子
写真.ニホンザルに食べられた夏みかん(2025年3月7日、那賀町音谷にて撮影)
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