アジアの民族紛争解決
少数民族の若手リーダー達が分断を乗り越え、平和をつくりだす学びの旅を実現したい!




みんなの応援コメント
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2025/9/4 19:29
稲川事務局長より、みなさまへメッセージ

「私は生まれたときから今日まで、平和な故郷をみたことはありません。」
チッタゴン丘陵地帯で生まれ育った30歳の若者が語った言葉です。
彼は、生まれ育った集落の土地を軍に収奪され、追い立てられたこともありました。
だからこそ、彼は仲間が助けを求めればいち早く現場に向かい、時にはデモを牽引して声をあげ、抑圧下にある環境を少しでも変えようと奮闘しています。
彼一人ではなく、同じような境遇の若者が立ち上がり、平和の担い手になろうとしています。
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これを読んでいただいた皆さまにぜひ、応援していただきたいプログラムがあります。
少しだけ、その想いをお伝えさせていただくお時間をください。
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1970年代から、武器を手にした争いが繰り広げられたチッタゴン丘陵地帯。27年前に和平協定が結ばれ、希望の光が見えたかと思いましたが、その後も不安定な政治状況や軍による人権侵害が継続しています。半世紀つづく争いは、やがて第二世代、第三世代へ連鎖しています。
しかしその連鎖は、一人一人が平和を願って必死に生きてきた足跡でもあるはずです。だからこそ過去をただ否定するのではなく、その歴史から大切な記憶を引き継ぎ、その上で次世代が新たな平和へのシナリオを作っていくことが求められています。
そこで、憎しみや分断を超えた一歩を踏み出すため、人権活動家や研究者、教員などの未来を担う20代〜30代の若手リーダーたちを招聘し、平和を探求するプログラムをはじめました。
最初に訪れた広島では、被曝と差別の二重の苦しみを生き抜いた方々からのメッセージを受け取り、世代を超えて平和の街を紡いできた人々との意見交換をしました。その後も静岡や東京など各所を渡り歩き、市民の方々との交流、紛争解決などの専門家の方々との研究会などを行い、日本の歴史からチッタゴン丘陵地帯の未来を考える充実した一週間でした。
しかし、この旅はまだ終わりではありません。次は、秋にバングラデシュに向かいます。
同じメンバーが再び集い、より深く平和の未来を模索していきます。これまで長きにわたって命を削って声を上げてきた市民リーダーたちからの学びのバトンを受け取り、今置かれている環境と起こりうるシナリオを静かに見据え、一人一人の熱い想いが化学変化を起こしていく、そんなプログラムを再びバングラデシュで実現します。
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僕は、次世代はチッタゴン丘陵地帯の未来を変えていけると思っています。生まれてからずっと不安定な社会を目にしてきた世代は、このままではチッタゴン丘陵地帯に平和が訪れないという焦りや、自身が受け継いできた文化や慣習が消え去ってしまう危機感を強くもっています。彼らの未来への願いと熱い思いは他者に伝わり、今日では若者による自然発生的なプラットフォームが立ち上がったり、チッタゴン丘陵地帯の現状を世界に発信する若いリーダーも生まれています。どこにいても即時に最新状況を世界に発信し、SNSでキャンペーンを行い、今回のように国際社会に思いを伝えたり学んだりする機会も経験してきています。
ただ、その思いだけでは社会構造に変化をもたらすことは難しいです。だからこそ、国際社会との連帯や、変化を起こす手法や事例を熟知していくことが必要です。そのため今回はバックグラウンドが異なる3カ国から集い、民族を超えて学び合うことでその知恵を持ち寄り、市民社会や研究者など多様な人々との関わりから刺激を持ち帰る機会として活用していくことを狙いとしています。
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このプログラムを実現するため、現在クラウドファンディングに挑戦しています。目標は65万円です。メンバーの渡航費補助、ワークショップや研修費用、最終報告などプログラムの実施費用として活用させていただきます。冬にかけて、この1年間の成果を共有する報告会も予定しています。
平和を願う若手リーダーたちの新たな一歩を実現するため、ご支援やこの投稿のシェアを通してぜひお力を貸してください。
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