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移民・難民のSOS

移民・難民越冬緊急支援〜さまざまなルーツの人が、この冬を無事に暮らせますように。

サポーター

NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)

現在の支援総額
¥5,048,500
/
目標
¥5,000,000
101 %
支援者
608
残り
終了
プロジェクトは終了しました

みんなの応援コメント

りゅうさん

2025年2月28日

お役に立ちたいと思いました。

rocco

2025年2月28日

応援しています!

FOR GOOD

プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。

プロジェクトの相談をする

実行者からのメッセージ

この国に暮らしながらも公的支援にアクセスできず、困窮を強いられている移民・難民の状況は厳しさを増しています。「さまざまなルーツの人が、この冬を無事に暮らせますように。」この願いと活動を一緒に支えてください。

プロジェクトのポイント

1.制度や仕組みの不備によって、困窮している移民・難民がいます

2.支援を支える事業を続けてきましたが、資金が不足しています

3.様々なルーツの人がこの冬を無事に暮らせるように支えてください

プロジェクトの詳細

さまざまなルーツの人が、この冬を無事に暮らせますように

わたしたち移住連は、日本に暮らす移民・難民、移民ルーツの人びとの権利と尊厳の保障を求め、地域で活動する個人や団体をつなぎながら政策提言などに取り組んでいる全国ネットワークです。

現在、ネットワークには110の団体、約700人の個人が関わっています。

今となっては、その影響が語られることも少なくなったコロナ禍では、女性や子ども、不安定な就労状況にある人びとの困窮がいっそう深刻化すると同時に可視化されました。

従来から脆弱な立場に置かれてきた移民・難民もその例外ではなく、非常に厳しい実態が顕在化しました。

コロナ禍では、多くの団体が食料配布などの支援を行いました。(写真提供:カラカサン)

野菜配布中のボランティア (写真提供:NPOアデイアベバ・エチオピア協会)

そうした状況に対応するため、移住連ではコロナ禍以降、連携している支援者や支援団体を通じて、セーフティネットの網目からこぼれ落ち、困窮することを余儀なくされた移民・難民に緊急支援を提供しています。

12月に入り、冷え込みが厳しくなってきました。寒い冬の間は野宿も困難になります。

この冬、移住連のネットワークを活用し、困窮する移民・難民に市民社会から支援を届けたい

「さまざまなルーツの人が、この冬を無事に暮らせますように。」

この願いと活動を一緒に支えてください

この冬を無事に暮らせない…〜移民・難民の現状

日本では、移民・難民の受け入れ、ともに暮らすための仕組みが十分に整備されていないため、結果としてそれらの人びとが困窮に陥っている状況があります。

ホームレス状態にある難民申請者

日本は難民条約を批准しています。一方で、難民として庇護を求めてこの国にやってきた人びとの生活基盤を保障する仕組みはほとんどありません。

また、日本の難民認定率はほかの先進国と比較して極めて低く、多くの人が難民として認められずに不安定な生活を強いられています。

最近では、ホームレス状態のまま放置されてしまう難民申請者も相次いでいる状況です。

職場から離れた技能実習生

日本はこれまで、さまざまな形で海外からの労働者受入れを進めてきました。

一方で、差別にさらされやすく、不当な扱いを受けやすい立場にある移民労働者の権利が保障される制度は整備されておらず、こうした人びとが直面する問題を解決する実効的な仕組みが設けられていません。

そのため、職場での暴力・劣悪な労働環境などを理由に職場から離れるしかなかった技能実習生が、公的な機関に相談できず、適切な保護を受けることができない状況にあります。

「在留資格」によって公的支援のアクセスから排除される移民・難民

この国で暮らす移民・難民は「在留資格」による厳しい管理の下にあります。

何らかの事情によって在留資格を失ってしまった人びとは、公的支援へのアクセスから排除され、就労することも認められていません。

また、就労できる在留資格を持っていても、さまざまな理由から失業し困窮することもあります。こうした人びとは在留資格の種類を理由として、生活保護をはじめとした公的支援を利用できない場合があります。

また、新しい職を探そうとしても、在留資格で認められている範囲の仕事でなければ働くことができないため、求職活動がうまくいかずに困窮から抜け出せない場合もあります。

差別やことばの壁、制度・仕組みの不備や、本人が置かれた状況など、さまざまな要因が重なり合いながら困窮した移民・難民は、公的な機関に相談しても解決につながらず、あるいはそもそも相談すらできず、セーフティネットの裂け目に追いやられ、民間の支援に頼るほかありません

そのようにして追い詰められた人びとが、さまざまなルートを通じて、移住連のネットワークにたどり着きます。

移住連のネットワークに関わる支援団体・支援者は、困難を強いられている移民・難民に寄り添いながら、伴走して支援を行います。

必要とされる支援は、食料支援家賃など住居の支援、医療費の支援など多岐にわたります。そして、本人が直面している困難が解決されるよう、サポートを続けます

群馬県内で日系ブラジル人を中心に運営されるシェルターでのミーティングの様子(写真提供:リスタート・コミュニティー)

岐阜県内にあるシェルターで保護された技能実習生たちと支援者が料理をする様子(写真提供:外国人労働者救済支援センター

11月のある日、都内の公園でホームレス状態を余儀なくされている難民申請者たち。支援者が駆けつけました。(写真:支援者提供)

支援を支える〜移住連がやっていること

民間の支援団体や個人の支援者(以下、支援者)には日々、困窮した移民・難民からのSOSが届きます。しかしながら、団体・個人を問わず、支援者は受け取ったSOSに応えられる資金などの十分なリソースがありません

そこで移住連はコロナ禍以降、助成金を獲得しながら、ネットワークに関わる支援者の伴走支援を支える事業を実施してきました。

2023年7月からは、「アウトリーチ手法による『新移民時代型』支援ネットワーク構築事業』を開始。

資金確保もままならないなか、昼夜を問わずに奔走する支援者の活動を支えるため、必要な費用の一部や、差し迫った事態にある移民・難民を対象とした緊急支援(食料費、シェルター費、医療費など)を提供しています。

実績としては、事業の実施期間である2023年7月〜2024年11月末までの間に、生活に困窮した移民・難民311人に対し、緊急支援費として1242万2217円支援してきました。

資金が不足しています...

命にかかわる深刻な事態にある移民・難民を対象とした緊急支援費の予算は「アウトリーチ手法による『新移民時代型』支援ネットワーク構築事業」で確保していました。

しかしながら現在、想定を上回る申請が寄せられ、助成金からの緊急支援費は底をつきました。この状況は、それだけ多くのニーズがあること、困窮する移民・難民が数多くいることを示してもいます。

このままでは、ホームレス状態を強いられている難民に対して支援者が一時的な宿泊場所を確保することや、会社や監理団体から暴力などの不当な扱いを受け、支援者によって保護された技能実習生に対する支援継続することは困難です。

プロジェクトの実施スケジュール

緊急支援の提供そのものは上記の通りすでに事業として実施しており、現在も申請が相次いでいます。

本クラウドファンディングにいただいたご支援は、【2024年12月〜2025年3月末まで】の緊急支援費に充てさせていただきます。

また、余剰が出た場合は2025年4月以降の緊急支援費に充てさせていただきます。

【2025年4月】リターンとして設定している活動報告会の開催(予定)

現場からの声

アデイアベバ・エチオピア協会

近所の人たちが教える日本語クラス

(写真提供:NPO アデイアベバ・エチオピア協会)

団体について:

当会は2009年に、日本とエチオピアの橋渡しと日本に住むエチオピア人の支援のために設立しました。代表含むメンバーの多くはエチオピア人ですが、エチオピア人に限らず日本に住む外国人へ言葉や文化の違いによる悩みごと・困りごとに対して様々な手助けをしています。

支援の必要性:

当会は主にエチオピアからの難民申請者の支援をしていますが、来日直後の住居探しは受け入れる施設も資金も少ないため特に苦労してきました。そこへ今日の難民申請者の急激な増加で、RHQの支援も手薄になり、当会も全ての声に対応できなくなりました。

10月には公園で野宿するエチオピアの方がいると知り行くと、5人ものアフリカ系の方がおられました。段々寒くなる中、日本語の勉強などをして過ごしていましたが、警察の職質もあったそうです。移住連の支援でやっとシェアハウスへと案内できましたが、その家賃もなんとか繋いでいる状態です。

この状況が続くと考えると、資金がどうしても必要です。生存を脅かされて来られた方々が寒い中、野宿することのないよう、ぜひご協力をお願いします。


北関東医療相談会

相談会の様子(写真提供:NPO法人北関東医療相談会)

団体について:

NPO法人北関東医療相談会(通称アミーゴス)は27年間、日本に暮らす困窮する外国籍の方たちの医療や生活の支援をしてきました。とくに難民申請中で在留資格が認められず、病気等の理由で、収容される代わりに「仮放免」になり、就労許可も保険もない「生きていけない」状況にある方を中心に健康相談会を開催し、病院同行、食料等の支援を行っています。

支援の必要性:

就労が禁じられ、保険のない「仮放免者」は周囲のコミュニティの支援で命をつないでいますが、生活を切り詰めて、身体に不具合があっても極力我慢します。その結果、重症化してから連絡することが多く、治療費が高額になります。尿管結石や乳癌ステージ4、糖尿病、高血圧等の治療や手術等の際に、『移住連の緊急支援』を資金工面の貴重な一助とさせていただいています。

さらに、住居や生活の基盤についても、野宿する者、家を追い出された大家族、家賃を払えず電気も切られた母子家庭、ホームレス状態となった若い兄弟など、当会に対応するプログラムが無い方が多く、この緊急支援に助けられています。是非、皆様のご支援をお願いいたします。


わたぼうし教室

わたぼうし教室のロゴ

団体について:

わたぼうし教室は、外国ルーツの子どもたちの学習支援からスタートし、現在は横浜と埼玉で活動している団体です。親御さんが難民申請者であったりしたことから支援の幅を広げ、昨年、難民支援事業部を立ち上げました。スタッフ数名の小さな事業部ですが、近年の難民申請者の急増を受けて難民支援の比重は大きくなってきています。

支援の必要性:

私たちの日頃の活動は、難民申請者への住まい、弁護士の紹介、フードバンク等の食糧支援、また体調を崩した人への病院紹介と同行等々で、多くはより大きな支援団体へ繋ぎます。入国後収容され、仮放免になった人。入国はできたものの、お金はすぐに尽きて就労許可のないまま6~8か月を過ごさなくてはならない人。難民申請者の生活は非常に厳しい。特に住まいの問題。知り合いを頼って狭いアパートに多数で同居、中には路上生活になる人もいます。急な寒さ襲来のここ数日も、明日から住むところがない、どうしよう?というS.O.S.の電話が入ります。東京郊外の町からの電話は、アフリカで出国前にした手術の予後が悪い、医療機関で受診したいというものでした。彼らが取り敢えず動けるために、緊急支援費は非常に有難いです。


●福山ユニオンたんぽぽ

ユニオン組合員の日本語勉強風景

団体について:

福山ユニオンたんぽぽは、2006年2月に発足しまた、当時は、派遣労働者などの非正規労働者からの相談活動が中心でしたが、技能実習生などの外国人労働者からの相談も数多く寄せられるようになり、今では多国籍労働者からの相談を中心に活動しています。

支援の必要性:

私たちは、10年余り技能実習生から相談を受けてきましたが、日本人からの暴言、暴力を受け、誰にも相談出来ずに会社を飛び出して助けを求めてくることも数多くあります。

当初は、組合員の家に保護をしていましたが、人数も多くなり、現在では二軒のシェルターを確保し、7人の技能実習生が会社と交渉しながら生活をしています。おおいときには、15~6人が生活していました。ほとんどの入居者は所持金もなく、収入も途絶えているので食材、水光熱費などはわたしたちが賄っているのが現実です。また、生活消耗品、衣類、寝具なども補充していかなくてはなりません。入居者は、「日本で働き続けたい」という希望を強く持っています。そのために入居者の健康を維持し、希望がしぼまないような支援が必要です。シェルターの維持のための支援をよろしくお願いします。


●CWS Japan

日本語教師達による日本語学習支援

団体について:

CWS (Church World Service)は、敗戦直後の日本に緊急支援としてララ物資を送り出すため、1946年に米国で創設された人道支援組織であり、現在は、難民の第三国定住事業が主要な活動です。CWS Japanは、2011年に東日本大震災緊急支援のために事務所を開設し、緊急災害支援と防災事業を行っています。

支援の必要性:

私たちは新型コロナ感染拡大以降、災害弱者に陥り易い外国ルーツの人々への支援を開始しました。その多くは不安定な身分で生活困窮する難民申請者や移住労働者です。コロナ禍でも公的支援を受けられない人たちを知り、私たちはリソース不足な中で支援活動を始めました。そんな中、移住連の緊急支援費は、地域コミュニティから孤立し、セーフティネットがなく、生活困窮する多くの当事者の医療費・家賃補助・自主帰国費用等に活用され、非常に大きな支えになりました。今も紛争が絶えない世界情勢を考えると、来日者数の増加が予想されますが、特に深刻な住居問題に私たちがどこまで対応することができるのか大きな不安を抱えています。


●一般社団法人ROWJ外国人女性支援協会

外国人女性のための日本語教室

団体について:

2019年より在住外国人女性の支援員を行っています。外国人女性からの相談で子ども達や家族も同時に支援します。役所、学校関係、入管の手続きや病院の女性医師の予約、同行支援、相談内容に応じ、行政書士と連携し関連機関に繋ぐ他、日本語支援、訪問支援、傾聴支援なども実施しています。アフガニスタン支援として、女性達の手作り品をマルシェで販売する支援も継続的に行っています。

支援の必要性:

アフガニスタン、ウクライナ、シリア、リベリアなど、母国から家族と共に退避して来た女性たちの抱える問題は多岐に渡っていますが、やはり、経済的困難な状況で様々な支援を必要とします。過度のストレスや、生活環境の変化で病気を発症する女性が多く、医療費のサポートなど経済的支援が必要です。

外国人女性達が、不安なく生活出来る様に、どうぞ皆様のご協力を宜しくお願いいたします。


●NPO法人外国人ヘルプライン東海

多言語相談会の様子

団体について:

私たちは、東海地方で多言語の相談事業や通訳派遣を行っている団体です。「誰も一人にしない多文化共生づくり」をスローガンに、地域の支援者とつながり、連携してサポートすると同時に、どこにも繋がることのできない、制度の穴におちる人達を積極的に支援しています。

16か国語の通訳対応が可能で、100人以上のボランティア通訳が登録しています。

支援の必要性:

当団体には、生活に困窮した外国人が多く相談に来られます。行政機関につながれない人には、通訳を派遣したり、相談員が交渉したりしてサービスに繋げています。しかし、こうした行政サービスを全く利用できず、就労も禁じられている外国人住民がいます。それは、非正滞在者です。難民申請中、日本に家族がいる、日本で生まれ育っていて、日本以外の国で生活することが難しい人達。こうした在留資格のない人が、当団体に相談に来られ、電気やガスが止まる、家をなくした、食べる物がないと訴えます。現代日本で、生存権すら保障されない人がいる。みなさんは想像できるでしょうか。みなさんのご寄付で、彼らの生活を、命を、人生を支えてください。


応援メッセージ(いただいた順に掲載しています)

●金井真紀さん(文筆家・イラストレーター/難民・移民フェス実行委員)

遠い国の目を覆いたくなるような悲惨なニュース。何もできずうなだれる。でも世界は繋がっていて、わたしたちのすぐ近くに難民・移民がいて、困っている。できることは本当にささやかだけど、隣人を見捨てない姿勢でいたい。このメッセージを読んでくれているみなさんも、それぞれたいへんだと思うんです。でもだからこそ、ゆるく繋がっていけたらいいなぁと思います。ご支援よろしくお願いいたします。


●安田浩一さん(ノンフィクションライター)

冷気が肌を刺す。身が縮む。寒さに震えながら、私は、冬を乗り越えることに不安を感じている人たちを思う。公的支援にもアクセスできない難民・移民。劣悪な労働現場や暴力から逃れた外国人労働者。こうした人々にとって、真冬の寒さは私が想像するよりもっと、厳しく感じられるに違いない。同じ社会で暮らすひとりとして、そして、隣人として、私にできることをしたい。いま、困っている人たちと、ともに生きていくために。絶望を希望に変えるために。ぜひ、協力してください!


温又柔[おん・ゆうじゅう]さん(小説家)

おなかが減ったらごはんをたらふく食べる。屋根のある場所で夜が明けるまで何の心配もなくぐっすりとねむる。寒さに震えることなくからだが十分にあたたまる恰好をする。たっぷりのお湯でからだを洗う……

こうした一つひとつのどれもが、特別であったり、贅沢なことであったりしてはならない。誰にとっても、当たり前のことでなくてはならない。

それなのに、この国には相変わらず、防寒具どころかセーターを一枚多く身につけることもできず、風邪をこじらせても病院で治療を受けるどころか、清潔な、自分だけの寝床で休息することすら叶わない人たちがたくさんいるという。

こうした状況を強いられている一人でも多くの方々に、でき得る限りあたたかい冬を過ごしてほしい。そう願う私やあなたに今できることのささやかな一つとして、このクラウドファンディングはある。


●瀬戸大作さん(一般社団法人 反貧困ネットワーク 事務局長

私たちも国籍に関わらず!在留資格に関わらず!日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを目指してきました。

昼夜を問わずに奔走する日々が現在も続いています。とても寒い冬を迎えています。難民申請中の方が多く野宿している公園からのSOSが続いています。しかし野宿する方を全て助ける事ができないジレンマに陥っています。

居住、生活、医療など全ての生存権を奪われている状況で出口のない長期支援を続けざるをえないからです。でも誰ひとり凍死させる訳にいきません。

移住連の緊急支援の存続が危ないと聞きました。日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを目指す。そのためにもご支援よろしくお願いします。


雨宮処凛さん(作家・反貧困活動家)

コロナ禍、困窮を極めた外国人の方々に多く出会い、「これほどに制度の間に落ちる人たちがいるのか」と愕然としました。

寒さに震えたり、飢えに苦しんだりする人が放置されることはあってはなりません。

国籍や在留資格に関係なく、みんなが寒さや飢えから守られ、あたかいベッドで眠れること。

そのささやかな願いを叶えるために、力を合わせましょう。


●川崎哲さん(ピースボート共同代表)

私はふだん「戦争を止めよう」「核兵器をなくそう」という活動をしていますが、それらは決して遠い外国の問題ではありません。戦争の影響で、難民となってやってくる人たちがいます。生活のために、移民となって働く道を選ばざるをえなかった人たちがいます。そうした移民や難民が差別されたり攻撃されたりするのは、とても危険な兆しです。戦争はいつも、国内の少数者をたたくことから始まるのですから。

国籍や在留資格によって取り残される人が出ないように、市民がつながって支え合うことが大切です。武器を買うためではなく、人びとが生きるためにお金を集めましょう。


●稲葉剛さん(一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事)

コロナ禍以降、私たち生活困窮者支援団体のもとにも生活に困窮し、住まいを失った移民・難民の方からの相談が次々と寄せられるようになりました。しかし、ホームレス状態に陥った時に活用できる公的な支援策がほとんどないため、各団体が持ち出しで支援を続けざるをえない状況が続いています。

住まいや医療へのアクセスという人の命に直接、関わる問題が、国籍や在留資格の種類・有無によって線引きされる社会は間違っています。

移住連の皆さまとともに、この冬を越え、今の日本社会のあり方を越える取り組みを進めていきたいと考えています。


●甲斐田万智子さん(国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事)

日本政府は、子どもの権利条約に批准しており、その第22条で定められているとおり、難民の子どもを特別に保護し、日本人の子どもと同様にすべての権利を保障する義務があります。また、国内で暮らすすべての子どもが健やかに成長していくために必要なものを提供する義務があります。それは親が難民認定されているかどうか、在留資格があるかどうかには関係ありません。この国に庇護を求め、あるいは親の仕事のために移り住んだ子どもたちが人として生きていくのに十分な生活を送り、夢や希望を抱くことができるようにどうか多くの人にこの事業を支援していただきたいと願っています。


●谷口真由美さん(国際人権法学者)

日本国憲法の前文の、この一文が好きです。

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」

「全世界の国民」という主語を使う日本国憲法、すごいなって思いませんか?

誰かが困っている、誰かがしんどい状況にあることを、「自己責任」で片づける人たちもいるけれど、「何とかしたい」と思う人たちもまだまだ多くいらっしゃいますよね。「何とかしたい」の輪が、この移住連の活動にもっと広がりますように。いままで、移住連の活動に興味が無かった人も、隣にいるしんどい人のことに目を向けて、できることをやってみませんか?


●伊藤和子さん

故国を追われて日本に来たのに、先の見えない暮らしを送っている難民の方々、技能実習生として来日したのに暴力やレイプの被害にあい、困っている若者、私たちに見えないところで、外国籍の方々が苦しんでいます。

移住連さんは、本当にきめ細かく、そうした方々に手を差し伸べてこられました。

国籍に関係なく、困っている人を助けられる国であってほしい、みんなで助け合ってともに生き延びられるよう、是非応援してください。

支援金の使い道

ー目標金額の内訳、具体的な資金の使い道

食糧支援費:約150万円

シェルター・家賃などの住居支援:約150万円

医療支援:約75万円

水道光熱費、通信費などライフラインの確保:約50万円

その他の支援費(弁護士費用、修学援助、帰国補助費など):約75万円

*上記の振り分けは現在までの緊急支援費の実績に基づく概算

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

さいごに

日本はすでに移民社会です。移民、難民は「ここ」にいます

しかしながら、その実態に見合った制度がありません

そのような状況の下、在留資格をはじめとした制度、複合的・交差的な差別、ことばの壁や本人が置かれた状況など、さまざまな要因が複雑に絡み合うなかで、困窮へと追いやられる移民・難民が多くいます

もっとも大きな課題は、移民・難民が置かれている脆弱な状況を改善していくこと、ともに生きる仕組みをつくっていくことです。

しかし同時に、いま目の前でSOSを送っている人の状況を少しでも改善することも、ともに生きる社会の実践だと言えるかもしれません。

移住連が目指しているのは、誰もが安心して自分らしく生きられると同時に、多様性を豊かさととらえる公正な社会です。

誰ひとり取り残されることのない社会をつくる。その一歩を、皆さんと踏み出したい

「さまざまなルーツの人が、この冬を無事に暮らせますように」

どうか、この願いと活動を一緒に支えてください。

共同代表理事から皆さまへのメッセージ

●大川昭博(移住連 共同代表理事)

虐げられている人、踏みにじられている人、粗末に扱われている人、そんな境遇を強いられる人がいない社会にしたい…。

そんな思いからわたしは、社会福祉の道に進みました。そしていつしか移住連の活動に出会い、人と人が生まれやことば、そして国境を越えてつながり合い、ともに声を上げ、希望をとりもどしていくことの大切さを知りました。

例年になく寒い冬、住まいの確保もままならない移民・難民の方が、命の危険にさらされています。この状況を少しでも変えませんか。そして、いま少しのあなたの支えを、かれらが希望を取り戻すことに、つないでいきませんか。

あと少しの残された期間、どうか移民・難民の暮らしに思いを寄せてください。そして、一人でも多くの移民・難民が希望を取り戻していくために、あなたのお力を貸してください。

●鈴木江理子(移住連 共同代表理事)

お腹を満たし、家族や友人と語らい、安心して眠り、朝を迎える--。こうした毎日が、国籍や在留資格などにかかわらず、すべての人にとって当たり前であってほしい。そんな思いから、私たち移住連は、移民・難民越冬緊急支援を立ち上げました。

開始から2カ月で、400名以上の方々より400万円以上のご寄付をいただくことができました。同じ思いを共有し、ご支援くださった方々に、この場を借りて深くお礼申し上げます。終了まであとわずかです。改めてご協力をお願いします。

「当たり前であってほしい」という思いを結集し、「当たり前であるべきだ」という社会の実現に向けて、移住連は、これからも活動を続けていきたいと思っています。

PROFILE

NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)

「特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」は、日本に暮らす移民/難民・移民ルーツをもつ人びとの権利と尊厳が保障される法制度の確立を目指して、全国レベルのアドボカシー活動を中心に活動しています。
1997年に「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」として発足し、2015年に「特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク」として設立されました。
1999年には、出入国管理及び難民認定法(入管法)改定をめぐる国会審議で参考人意見陳述。その後、入管法等改定をめぐる国会審議において、度々参考人意見陳述をおこなっています。
2013年、事務局長(当時、現在共同代表理事)鳥井一平が、米国務省による人身売買と闘う「ヒーロー」に、日本ベースの活動家として初めて選出されました。
2024年現在、ネットワークには110の団体、約700人の個人が関わっています。

リターンを選ぶ

1,000

とにかく応援プラン①

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者98人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

3,000

とにかく応援プラン②

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者143人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

5,000

とにかく応援プラン③

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者130人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

10,000

しっかり応援プラン①

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者200人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

30,000

しっかり応援プラン②

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者20人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

50,000

しっかり応援プラン③

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者14人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

100,000

がっつり応援プラン

お礼メールのご送付と活動報告会(2025年4月、オンラインで開催予定/詳細は後日お知らせいたします)への参加権。

支援者5人

お届け予定2025-03-25

プロジェクトは終了しました

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