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2025/2/10 20:20
【カレッジ通信②】記憶の想起と表現のハードル

こんにちは。
夢中カレッジ事業リーダーの松岡です。
夢中カレッジで日々行っている授業の様子を、特にSEL教育に着目しながらお届けします。
SEL授業(ワクワクタイム)での気づき
SEL(社会性と情動の学習)の授業では、自己表現や感情の理解を深めることが大切とされています。
今回は夢中カレッジでのSEL教育の実践を通して、「記憶の想起」や「表現方法」が子どもたちにどのように影響するかに関する気づきをお伝えいたします。
今週の授業では、子どもたちに「人からやさしくしてもらった思い出を絵で描く」活動を行いました。
すぐに思い出して描き始める子がいる一方で、手が止まってしまう子もいました。様子を観察してみると、「絵を描くこと」への抵抗、もしくは「思い出すこと」への抵抗が大きなハードルになっているように感じました。絵を描くことが得意な子にとっては、自己表現の機会となりますが、苦手な子にとってはハードルが高くなってしまいます。
その後、本授業では、丸や線だけの簡単な絵やマークでも表現できると伝えたところ、描き始める子がぐんと増えました。
思い出すことのハードル
また、「思い出すこと」自体に難しさを感じる子どももいました。
すぐに過去の体験を想起できる子もいれば、時間をかけないと浮かばない子、思い出すことに心理的負担を感じる子もいます。このため、いきなり描くのではなく、好きなものや具体例を提示して思い出しやすくするサポートが有効であることがわかりました。
この授業を通じて、「表現の選択肢を広げること」や「記憶の想起に適した準備」が必要であることが明らかになりました。
今後は、より柔軟な表現方法の提供や、思い出しやすい環境作りを工夫しながら、子どもたちの感情表現の幅を広げる支援を続けていきます。
引き続きご注目ください!
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