学生兼起業家
京都大学で学生兼起業家のロールモデルとなり、多くの人が社会課題解決に挑める社会を




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FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
プロジェクトのポイント
1.京都大学大学院で勉学と研究活動に取り組む
2.お口のテーマパークを在学中も成長させる
3.学生“兼”起業家のロールモデルになる
プロジェクトの詳細
はじめに
初めまして!多和実月(たわみづき)です。
子ども達の口腔衛生をサポートするサービス「お口のテーマパーク」を運営しながら、京都大学大学院の修士課程1年に在学しています。
今回は、「研究と事業に1年間没頭するための活動資金」の支援を皆様にお願いしたく、クラウドファンディングへの挑戦を決めました!
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※尚、本プロジェクトは私個人で実施しており、所属組織とは一切関係がございません。
応援コメント(随時更新中)
すべての人にお口からの健康を届けたい
この想いの始まりは今から6年前まで遡ります。
学部3年生の頃、私はIADS(International Association of Dental Students)の国際会議に日本代表として参加してその場で初めて「予防歯科」という概念に触れたのです。それまで予防歯科は、クリニックで提供されるメンテナンスだと思っていました。しかし、世界では専門性を持った歯科医や学生たちが未病の段階で社会に働きかけていました。この姿勢に深い感銘を受け、「私もこんな活動に取り組みたい」と思うようになりました。
その想いを胸に、私はIADSのアジア地域代表に就任し、ネパールの現地パートナーと協力して、歯科学生が口腔ケアを提供するボランティアプロジェクトを立ち上げました。しかし、その矢先、COVID-19のパンデミックにより中断を余儀なくされました。活動再開の見通しが立たない中、悶々とする日々を過ごす中で「気軽に口腔ケアについて相談できる場所がない」という日本独自の課題に気が付きました。
親子が気軽に立ち寄れる場所で、学生がやってみてはどうだろう?「お口のテーマパーク」を企画しました。単なる情報提供にとどまらず、子どもたちが楽しく学びながら、歯科について興味を持つ仕掛けを考えました。
嬉しいご感想とご支援を多方面からいただき、お口のテーマパークを任意団体として本格始動させます。病院実習や国家試験勉強と並行して各地でイベントを開催する忙しい日々でしたが、多くの方々のサポートのおかげで無事に歯科医師としての第一歩を踏み出せました。
その後1年間の研修歯科医としての生活を送る中で、治療が必要になる前に介入できていれば、患者さんの生活の質を大きく向上させられたと感じる場面に何度も出会いました。同時に、医療者としての無力さを痛感しているのは私だけでないことも知りました。こうした経験を通じて、医療現場の課題と「お口のテーマパーク」が持つ可能性を改めて実感し、事業化を決意しました。
治療ではなく予防を通じて、より多くの人々の健康を守りたい。そのためには、歯科以外の知識や視点を学ぶ必要があると感じ、大学院進学を決意しました。
京都大学大学院でやりたいこと
医学研究科社会健康医学系専攻に在籍しながら、「京都大学+MBA」制度を活用して経営管理大学院でも学んでいます。この制度を通じて、3年間で公衆衛生学修士(MPH)と経営学修士(MBA)の2つの学位を取得する予定です。
学生生活で達成したい目標
1. 公衆衛生学と経営学の基礎知識を身に付ける
専門家と対等に議論できるようになるためには、確かな基礎知識が必要です。京都大学では一流の専門家と直接対話しながら学ぶことができます。実践的な授業を通じて、書籍や動画では得られない深い洞察を得られると確信しています。
2. ユニークな研究を追求する
京都大学には歯学研究科がないため、歯科の専門知識を持つ人は限られています。その環境だからこそ、異なる分野の視点を取り入れたユニークな研究が可能だと考えています。同級生や指導教員と多様な分野の知識を共有し合うことで、新しい研究の可能性を広げています。
3. 実践活動に直結させる
授業で得た知識を、タイムラグなく実践活動に活かせることも京都大学で学ぶ大きな利点です。また、実際の活動を通じて得た経験を授業内で批判的に振り返ることで、理論と実践を循環的に高めることができます。
上記を達成するために取り組んでいること
1.年間履修上限をフル活用
前期に履修した14単位はすべて合格し、現在は通年科目や後期科目にも精力的に取り組んでおり、その結果を待っているところです。卒業に必要な単位だけでなく、自身に必要と感じる学びを余すことなく吸収する姿勢を大切にしています。
2.学びの共有
歯科学生を中心としたU30の活動家コミュニティ「お口サークル」の会員を対象に、公衆衛生学や経営学をテーマにした勉強会を隔週で開催しています。これらのテーマは、歯科学生にとって身近なようでありながらも、学ぶ機会が限られている分野です。この勉強会を通じて、新たな視点を提供し、私自身が大学院で得た知識や経験を共有しています。参加者からは「視野が広がった」「新しい考え方に触れられた」といった好意的な反応をいただいており、活動の意義を強く実感しています。
3.事業の推進
取り組む事業の推進においても、大学院での学びが大きな力となっています。解決したい社会課題である「健康格差」に関する理解が深まり、先行研究のリサーチを通じて、既存のソリューションの限界や課題を論理的に説明できるようになりました。そして授業で得た知識やアイデアが、新たなソリューションの着想にもつながっています。その一例として、「お口のがっこう」という取り組みを発案し、健康格差を解消するための具体的なアプローチを模索しています。
だけど...順風満番ではなかった
こうして学業と事業の両輪で進めてきたことが活動の飛躍に繋がった訳ですが、1年を振り返ると、渦中は険しい道のりでした。
事業立ち上げ時の収入は0、社会人歴1年のわずかな貯金にも限界があります。固定費を極限まで削減するために実家から通うことにしました。幸いにも実家は京都市内で片道40分。大したことないだろうと思っていました。
ところが...
大学はオフィスではないため、落ち着いて商談ができる環境がなく、こちらの事情で1ヶ月近くも先延ばしになることもありました。
さらに、観光都市・京都ならではの交通事情も影響しました。ダイヤの乱れは日常茶飯事であり、混雑した車内は集中できる環境とは言えませんでした。
そうした状況が続く中、前期が終わる頃には「自力ではどうにもならない限界」を感じ、事業を一旦ストップする選択肢も考えざるを得ませんでした。
そんな中で転機が訪れたのはフェニクシーソーシャルイノベータ(SI)プログラムへの採択です。本プログラムは、利益と社会的インパクトを生む事業の創出を目指した住み込み型の起業支援プログラムで、プログラム参加者はフェニクシー専用施設「toberu」に4ヶ月居住し、日常的な異業種交流やスキル研修、ニーズに応じた個別メンタリングやコーチング等のサポートを受けることができます。
特に実感したメリットは、学業と事業の拠点が集約されたことです。toberuと京都大学が徒歩5分の距離にあることで、これまで移動や調整に費やしていた時間を削減でき、その分を学びや事業推進に充てることができるようになりました。
また、日常の中で異業種の方々と交流する機会が増え、新たな視点や刺激を得られる環境が整いました。この変化により、より効率的に学業と事業を両立しながら成果を出せるようになりました。
キャンパスベンチャーグランプリ大阪大会
Health Tech Innovation Challenge 2024
実現したいこと
私は、「学生起業家」ではなく、「学生兼起業家」を増やしたいと考えています。近年、在学中に起業することは珍しくなくなりましたが、多くの学生が休学や退学を選んで起業します。その裏では起業を諦めた学生も少なくありません。「それで諦めるならその程度」と言われることもありますが、学業と起業を天秤にかけ、断念せざるを得ないのは決して特別なことではないでしょう。
私がどちらも続けるのは、保身ではなく、社会により大きなインパクトを与えるためです。学びと実践を掛け合わせることで相乗効果を生み、新たな視点を得ることができるからです。例えば、私が取り組む健康格差という課題も、進学前は経済的に恵まれない人々への直接的な支援が不可欠な課題だと考えていました。しかし、社会疫学という学問に出会ったことで、社会環境を変えるアプローチの重要性に気づきました。現在の「お口のテーマパーク」のコンセプトである「子ども達が遊びを知るようにお口の健康を」という発想も、こうした学びの過程から生まれたものです。
実際に、多くの社会起業家が課題と向き合う中で「もう一度学び直したい」と考えています。学業と起業は対立するものではなく、むしろ互いを高め合う関係にある。この考えを広め、学びながら挑戦できる環境を当たり前にすることで、若者が社会課題解決に挑む選択肢を増やしていきたいと思っています。
リターンについて
<応援したい皆様へ>
サポートしてくださる皆様をLINEオープンチャットにご招待し、私の京都大学での日常や成長の記録を見届けていただけたらと思っています。
<伴走したい皆様へ>
1年後の経過報告を聞きたいという皆様へ、オンラインで直接お話するリターンもご用意しました(ちょこっと伴走プラン、もっと伴走プラン)。
<法人様へ>
法人様限定で取材・講演等の依頼も受け付けます。
スケジュール
2025年3月10日 クラウドファンディング終了
2026年2月 研究発表会終了後にリターンの履行開始
2026年3月 MPH(公衆衛生学修士)修了
2026年4月 経営管理大学院2年次入学
(在学中に1年間留学予定)
2028年3月 MBA(経営学修士)修了
2028年3月 卒業パーティー主催
※2026年8-9月のどこかで京都大学の支援制度を活用した夏季休暇中の留学を計画しております。採択された場合、この期間は活動拠点を京都にしません。
支援金の使い道
来年度の活動資金として250万円を必要としています。150万円は自費や奨学金で工面できる見通しが立っているのですが、残りのおよそ100万円がどうしても足りない状況です。
<活動資金の使い道>
学費及び学習費:700,000円
引っ越し等初期費用:100,000円
家賃・光熱費(12ヶ月分):800,000円
生活費(12ヶ月分):900,000円
<目標金額に満たなかった場合>
前期のみ京都大学近郊に置き、後期は実家に戻ります。
<目標金額を超えた場合>
・150万円を超えた場合:奨学金の申請額を月額50,000円に変更します。
・200万円を超えた場合:奨学金の申請をしません。夢を叶えるために大切に使用させていただきます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
さいごに
学業と起業を両立できる再現可能な選択肢を提示し、社会課題解決の新たな道を切り拓きたいと考えています。次世代のロールモデルとなることで、より多くの若者が社会課題に向き合い、自ら行動を起こせる選択肢を増やしたい。その実現に向けて、学びと実践の二刀流で得た知見や経験を社会に還元していきます。
どうぞ、ご協力よろしくお願い致します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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みんなの応援コメント
宇津木
2025年3月10日
内容が気になりました!応援してます!
masa2033
2025年3月10日
真っ直ぐ突き進む姿を尊敬しています!これからも応援しています!
Shinobu Hori
2025年3月9日
応援しています!