終了まであと::
2026年01月31日 23:59:59まで
人と動物の暮らし
多様な形で動物と暮らす人々を通じて「人と動物の営み」を考える映像作品を作りたい。
みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
2026/1/31 01:00
初心を振り返る【あと1日】
こんにちは。園木です。
ついに最終日になりました。。。。
ありがたいことに目標は達成。
79名もの方にご支援をいただき、たくさんの暖かい言葉をかけていただきました。
映像作家と名乗ることについて
情けない話、このクラファンは「よしやるぞ!」というようなモチベーションで始まったものではなく、どちらかといえば後ろから背中を押されて始めました。正直なところ今でもまだ「自分はこんなたくさんのお金をいただくに値するのか」という不安しかありません。
だって、このプロジェクトの達成が何かの命を救うこともなければ、困りごとを解決するわけでもない。そもそも、アマチュアですらない自分が作る映像にいったいどこまでの価値があるのだろうか。いっそアップリンクで上映されているような映画を見に行くお金に充てていただいて、そういった映画がより長く広く上映されることに貢献してもらった方がいいくらいだと。
"動物のことを取り上げる"といいながら、自分はいったいどこまで動物に詳しいのか。どれだけその営みのそばで観察し、知を耕し、汗を流し、思索し続けてこれたのか。
実態は機材や編集ソフトの性能に頼りながら素人がイキっているだけで、「映像作家」と名乗るのはどこか居心地が悪いと感じています。

They are my familiy.と呟いたホームレスがいた。
初めて海外を一人で旅したのは20歳のとき。
殺処分がゼロだといわれるドイツの実態を見に行きたくて、とりあえずノリと勢いで向かったヨーロッパでした。
ドイツでアポなし取材をしたり、いろんなお話を聞いたこともよく覚えているけれど、最も鮮明に記憶に残っているのは路傍で出会ったホームレスたちです。
季節は2月。凍えるような曇天の寒空の下で、隅にうずくまり、僅かなコインが入っている空き缶をうつろな目で見つめている男たち。
その中に、犬を5匹連れていた男がいました。
「They、are、 my、family。」
明日のわが身も心配だろうに、彼は拙い英語で確かにそう言って、犬たちにパスタを、ピザを食わせて愛おしそうに見つめていました。
次にドイツのケルンで出会ったホームレスは、スーパーを出てきた瞬間、まず最初に自分ではなく、外につないでいた犬に餌をやりました。
「ほら、ご飯を買ってきたぞ」と。
低迷と混濁の中にある自己肯定感を握りしめながら、自分のことは後回しにし、犬たちを撫でるシワだらけの手のひら。その愛情にただ答える犬たち。


定量化できない関係性を。
今の世の中には、犬や猫、家畜の動物たちの飼い方には一定の正義があって、健康状態やストレス値である程度の幸せを定量的に定義ができる。
きっとその閾値の中に納まるように動物たちとは暮らすべきだろう。その方があらゆる幸福の最大化ができる。多くの動物は暖かい清潔な環境で、十分な食事と外的な危険性から守られ、死ぬ瞬間まで穏やかでいてほしい。それに全く異論はないし、日々それを願っている。
ただ、あんなに優しく犬の頭をなでる人の手を見たことがない。
しゃがれて思いやりに満ちた「familiy」の発音を聞いたことがない。
人と動物の在り方は、ありとあらゆる物差しの中で定義されて、それは個人というレベルにまで帰結していく。
私には、その良し悪しをとても測ることはできない。
気軽な断罪などできるわけがない。
動物にとっての幸せなどわかるわけがない。
だから、出会い続けたいと思ったんです。
きっとこれは、そんな思いのためのプロジェクトなんです。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。

ホームレスたちに出会った翌日、スイスのローザンヌで見たレマン湖と夕日。
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