障がい者雇用
聴覚・発達障がいをもつ女子とネイルサロン開業に挑戦!@Sri Lanka




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2025/7/7 13:28
【保護者会を開催しました】

先日、ネイリストを目指す6名の研修生たちと共に関係者が一堂に介した「保護者会」を開きました。
この日は、遠くキャンディから社会福祉局の障がい者職業訓練校の校長先生、担当教員、手話通訳士の方まで駆けつけてくださり、日本からは共同発起人の伊藤奈保子さんもオンラインで参加してくださいました。
美容室経営者ルクシカさんからのメッセージ
特別ゲストとしてお迎えしたのは、美容室を経営されているルクシカさん。
25年以上の経験を持つ彼女からは、日本同様にスリランカの美容業界で生き残る難しさ、プロとして成功するために必要な「覚悟」について語っていただきました。
「この分野は簡単にできるものではありません。私自身は開業まで7年間のトレーニングを受けました。サロンを開業するには政府の許可が必要で、衛生管理や化学薬品の知識、常に進化する技術への対応も求められます。」
プロとしての厳しさ、学び続ける姿勢の大切さを伝えてくださいました。
保護者の皆さまと語り合う
地方出身の保護者の方々には、「マッサージ」という言葉にメディアがつくったネガティブ(性的サービス)のイメージに不安を感じておられる方もいました。
そこで、ペディキュアに含まれるフットマッサージは「清潔さと健康を保つための専門施術」であることを丁寧に説明。
開業予定のサロンは
男女問わず安心して利用できるオープンな設計
施術スペースは完全個室ではなく、常にスタッフの目が届く構造
研修生が一人で対応することがないよう責任者を常駐
こうした約束を共有し、あるお母様は「今はとても納得できました」と、安堵の表情で話してくださいました。
私たちから保護者の皆さまへ
私たちが何より伝えたいのは、
「子どもたちの可能性を信じ、自立への道を後押ししてほしい」ということ。
親が抱く「この子にはできないかもしれない」という恐怖は、時に子どもの成長を妨げる最大の壁になります。
「まずは私たち自身の恐怖を取り除き、この子を信じることが必要です。」
私たちは視覚障がいを持つ方々の就労支援を通じ、何度もこの真実を見てきました。最初は「絶対に無理だ」と思われた人が、信頼と機会を得ることで一人で通勤し、家族を支えるようになる姿を。
この6名の研修生たちにも、同じように無限の可能性があると信じています。
未来へのパスポート
会の最後には、研修生たちも参加し、手話通訳を通して内容を共有しました。
そして、この日のハイライトは「銀行口座の通帳とカードの手渡しセレモニー」。
これは、彼女たちが自分の手で稼いだお金を自ら管理し、経済的に自立するための「未来へのパスポート」です。
練習を兼ねて施術したお客様からいただいた寄付はすでに4万5千ルピーに達し、それぞれの口座に入金されます。これはまだお給料ではありませんが、努力の証であり、大きな自信につながるはずです。
まだまだ時間はかかるかもしれません。喧嘩をする日も、家に帰りたくなる日もあるでしょう。
でも、数年後にまた保護者会を開いたとき、今日のこの日を「そんなこともあったね」と笑って振り返れる日が来ると信じています。
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